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イングランド北部ノーサンバランドにある古城、バンバラ城。AD600年前後に城主の妻ベバ(Bebba)の名前にちなみ、べバンバー城(Bebbanburh Castle)と名付けられました。
べバンバー城と聞いてピーンと来る人は、きっとイギリスの歴史ドラマ好きですね!?
そう、ここは日本でも放映されたNetflixのドラマ「ラストキングダム」の舞台、べバンバーグ城なんです!
9世紀~10世紀、イングランド内の多くの国がデーン人(ヴァイキング)の支配下となった時代。サクソン人として生まれデーン人として育った主人公が、イングランドが国として独立するのに貢献・・・というアクション&ロマンス満載のドラマ。ご覧になった方も多いと思います。
もちろん実際にも、この古城は要塞として重要な役割を果たしてきました。
イングランド東北端のこの地方は、ヴァイキングだけでなくスコットランドとの攻防、さらに薔薇戦争の舞台にも・・・と数々の戦闘をくり返してきた場所でもあるのです。
他にもたくさんの映画やドラマのロケ地として使われている、バンバラ城。北海に面したドラマチックな外観はもちろん、城内も中世の雰囲気タップリだから納得です!
各部屋は年代ごとにテーマを変え、当時の生活様式を再現していたり、昔は地下牢だったのでは?と想像させる地下室があったり。また現在の所有者アームストロング家の居室としても使われてきた城なので、近代っぽい部屋もあります。
現在あるお城は、11世紀に建てられたもの。だからヴァイキング時代までは遡らないものの、約1000年の歴史を物語ってくれます。
あの海の向こうから、ヴァイキングがやって来たんだなぁ・・・と当時の光景を想像すると、壮大な歴史ロマンを感じます。サクソン人とデーン人の抗争時代も、のちのイングランド薔薇戦争でも、城主や騎士たちはこんな場所から敵の襲来を見張っていたことでしょう。
遥か昔にそんな死闘をくり返したなんて、信じられないほど穏やかで美しいバンバラ城。歴史ロマンを求めて、いつか訪ねてみませんか?!
取材協力:英国政府観光庁 VisitBritain