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出雲市大社町の神門通りにやってきました。ここは、宇迦橋(うがばし)の大鳥居から出雲大社の正門へ続く表参道です。お土産屋さんや出雲そば・ぜんざいのお店などが軒を連ねるにぎやかな通りです。
ここから日本海に向けて1㎞ほど行くと稲佐の浜です。
稲佐の浜に到着しました。この浜は記紀の『国譲り神話』の舞台になった浜です。
10月は神無月といいますが、全国から神さまの集まって来るここ出雲では10月のことを「神在月」と呼びます。
この浜で神在月に八百万の神々をお迎えする神事が行われるのは有名です。
写真の奥に三瓶山が見えています。国引き神話では大山とともに引いてきた土地をつなぎ止める杭として登場します。
浜の中央にある島は弁天島です。
古代から出雲は、日が沈む聖地とされていて、夕日を”神聖視”しているように見受けられます。
稲佐の浜は「日が沈む聖地出雲」として日本遺産にも登録されたそうです。稲佐の浜の北にある日御碕神社の下の宮は「日沈宮(ひしずみのみや)」と呼ばれています。
帰り際に砂浜の砂を少しだけいただきます。
浜の近くには国譲り神話のレリーフがありました。
国譲り神話ってナニ? という方はこちらのリンクをどうぞ
☞ 国譲り神話
稲佐の浜の周囲には国譲り神話や出雲大社にまつわる場所の数々があります。屏風岩もそのひとつです。
植物に覆われたこちらの岩陰で、大国主命と高天原からの使者として派遣された武甕槌神が国譲りの話し合いをされたと伝わります。
稲佐の浜から出雲大社に向かう途中に「下の宮」がありました。出雲大社境外の摂社で天照大神(アマテラスオオミカミ)を祀っています。神在月に稲佐の浜から上がってきた神々を、最初に出迎えてくれる神様です。
さらに東へ出雲大社に近づくと
威厳のある建物がありました。「上の宮」です。ここも出雲大社境外の摂社のひとつで、素戔嗚尊(スサノオノミコト)と八百万(やおろず)の神々を祀っています。
扉も蔀戸(しとみど)もきっちり閉まっていますが、神在祭の間だけ開かれるそうです。ここで神々の会議「神謀」(かむばかり)が開かれます。
神議りとは、人と人との「縁結び」をはじめ、さまざまなご縁や来年の収穫など重要なことが話し合われてます。
神議りが終わると神々は、出雲大社の神等去出祭(からさでさい)を経て、万九千(まんくせん) 神社で神議りの〆めと、なおらい(神宴) を経て、それぞれの国にお戻りになられると伝えられてます。
出雲大社に行かれた折には、出雲大社だけでなく摂社や神話にまつわる場所を歩くとなお旅が忘れられない思い出になると思います。