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先日、筆者は今まで行ったことのないワイナリーに足を延ばしました。
今回、森林に覆われた丘の中腹からサンタクルーズの海岸線までのすばらしい景色を眺めることができるワイナリーをご紹介します。
サンノゼから高速17号線を通り、Summit Roadに進行方向を変え、段々と険しくなっていく山道を抜けた先に、Loma Prieta Winery(ローマ・プリエタ・ワイナリー)があります。
標高2,600フィートのローマ・プリエタ・ウェイに位置し、彼らが「サンタクルーズ山脈で最も美しいワイナリーの一つ」と自負するのもさにあらん、街の喧騒を離れ、全方向に広がる絶景を、モントレー半島全体やサンタクルーズ海岸線までを眺めることができるワイナリーです。
醸造するワインは、年間3,000ケース以下の生産量でありながら、北米最大のピノタージュ生産者として知られているそうです。
ローマ・プリエタ・ワイナリーは、2003年にその事業を開始し、当初は、ピノ・ノワールをおもなワインとして生産していたようです。その後、オーナーがピノタージュに魅了され、ピノタージュを生産の中心に据えたそうです。
ピノタージュという葡萄、筆者は初耳でした。
少し調べてみると、ピノタージュ(Pinotage)は、南アフリカで開発された赤ワイン用のブドウ品種で、ピノ・ノワール(Pinot Noir)とサンソー(Cinsaut)というふたつの品種の交配によって誕生したとか。
サンソーは、当時、南アフリカで「エルミタージュ」として知られていたそうで、そこから「ピノタージュ」と命名されたそうです。
スモーキー、イバラ、土の風味をもち、時にはバナナやトロピカルフルーツの香り、チョコレート、コーヒー、スパイスのニュアンスをともなう場合もある、深紅のワインになるのだそう。
軽やかなフルーティなワインから、重厚で複雑なワインまでさまざまな風味や豊かで複雑な味わいが楽しめるワインだそうです。
ワインの試飲は、4種類のワインを15ドルで楽しめる設定になっています。ワイン(瓶)を購入した場合は、試飲料が返金されます。
試飲をお願いすると、4種類のワインを一度に提供してくれ、利用客はそのグラスをもって、屋外もしくは屋内の自分の好きな場所で試飲を楽しむことができます。
食事などを持ち込むことも可能です。
筆者は、ロゼ(試飲メニューのひとつ)とピノタージュ(たまたま瓶が空いていたので試飲させてもらえたビンテージ)が気に入りました。
眼下に広がる眺めは、とても気持ちのいいものです。
また、ワイナリーの飲食エリアも、とてもゆったりとした作りになっています。
景色を眺めながら、試飲やピクニックを楽しむことができるセッティングになっています。
屋内で試飲をすることも可能です。
ロマ・プリエタ・ワイナリーへの山道は、日本の田舎の山道のように途中から傾斜があり、また、舗装やガードレールがない部分が続きます。
ですので、残念ながら運転に自信のない方が向かわれるのは、あまりおすすめできません。
訪問を計画されるときは、地図や道路の様子をよく吟味いただき、安全に行けるかを十分にご確認ください。
ですが、あの絶景と居心地のよさ、そしてワインは、山道をお出かけいただく甲斐があると思います。
ぜひ、よくご検討いただいた上で訪問をご計画いただき、このワイナリーのよさを堪能していただけたら、と思います。