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6月21日から30日まで、バレンシアの旧市街で開かれていた「ベルムー祭り(Feria del Vermut)」に行ってみました。
ベルムーと聞いても「?」と思う方も、ベルモットは聞いたことがあるのではないでしょうか。あのハーブやスパイスを漬け込んだフレーバードワインです。私はいつもスペイン版養命酒と説明しますが、食欲増進や健胃作用、などの強壮などの効能があるのだとか。そもそも、紀元前に古代ギリシャの医師ヒポクラテスが患者に飲ませたことが発祥だという説もあるのです。
スペインでは昔よく飲まれたのにその後衰退したそうです。が、少し前にブームがあり、今はすっかり定番の食前酒として定着しています。
『ベルムー祭り』は狭いイベント会場内でしたが、いくつものベルムーの製造元が出展していて、ブースで説明を聞きながら飲みたいベルムーを選ぶことができました。白ワインや赤ワインベースのほかに、はじめて見るロゼベースのものも。また、製造元によって漬け込むハーブやスパイスの違いもあり、話を聞くのは楽しかったです。ちなみにチケット制で1杯2.5ユーロでした。
このイベントではスタンダードに大きな氷を入れたロックで提供されましたが、これからの季節は炭酸で割ってもスッキリおいしくいただけます。私は最近知ったのですが、スペインにはベルムーがメインのベルムテリーア(vermutería)と呼ばれるバルもあるので、スペインに旅行の際に見つけたらぜひ1杯飲んでみてくださいね。
(※ TOP画像はベルムー祭り会場ではなく、マドリード某所で飲んだベルムーです。)