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7月26日にパリ・オリンピックが開幕しました。開会式の中でもハイライトのひとつだったのが、気球型聖火台への点火です。その聖火台を誰でも無料で見学できます。
今回のオリンピックでは、開かれたオリンピックということが重要視されており、セーヌ川で行われた開会式もそのコンセプトを体現したものでした。聖火台も同様で、より多くの人が見ることができ大会をより近くに感じられるように、競技場内ではなく市内のチュイルリー公園に設置されています。
写真から気づいた人もいるかもしれません。この気球型聖火台「La Vasque」が置かれているのは、いつもは丸型の池がある部分です。聖火台はふたつの顔があります。ひとつは昼間の顔。日中の聖火台は飛んでおらず接地しています。夜になると空へ上がり、遠くからでも燃える聖火を見ることができます。
「燃える」と書きましたが、聖火台で燃え上がっているのではなく火ではなく、じつは火に似せて水によるミストと光で作られた擬似炎。二酸化炭素を排出せず、環境に配慮した聖火台です。デザインはマチュー・ルアヌールさん。炎はフランス電力(EDF)が開発しました。
聖火台は遠くからでも見られますが、事前登録をすれば日中は近づいてみることもできます。
登録は2024年パリ大会の「La Vasque」専用のウェブサイトから、「代表者氏名」「メールアドレス」「同伴者(1〜4人まで可)」を入力して行うことができます。これら項目を入力すると日付と時間帯を選ぶ項目が出ますので、空いている時間を選択し、登録完了(ただし、とても混み合っていて、新しい枠が出てもすぐに埋まってしまいます)。二次元コードが登録したメールアドレスに送られてきますので、当日はそれを見せて入場します。
気球があるエリアへの入場は時間帯ごとですが、混んでいますので、少し早めに到着しておいたほうがよいです。
なお同チケットはとても人気が高く、登録ができない場合もあります。その際も、チュイルリー公園に行けば、少し遠くからになりますが十分に聖火台を見ることができますので、あきらめずぜひ足を運んでみてください。