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後楽園の南門から月見橋を渡り、烏城(岡山城)へ向かいます。烏城が旭川への写り込む「逆さ烏城」を撮りたかったのですが、風が吹いて上手く映りませんでした。
後楽園と烏城をつなぐ月見橋の上では、揚羽蝶のプロジェクションマッピングで彩られていました。揚羽蝶は、池田家の家紋とのつながりですね。
この角度から見る烏城がいちばん美しいと思っていますが、LED照明のライトアップは、電球に比べて色味がきつく、無味乾燥に見えることが気になります。特に樹々のライティングはグラデーションで見せているのですが、ちょっと無機質な感じを受けました。
烏城は昨年、令和の大修理を終え、館内の展示を一新しています。監修者は、岡山市出身の歴史学者・磯田道史氏です。磯田氏は監修にあたって「モノを展示するだけでなく、モノに語らせて、岡山ゆかりの歴史人物のモノ・ガタリが感じられる展示にします。」と仰られています。実はまだ、中には入ったことがないので、いつかゆっくりと尋ねてみたいと思っています。
月見櫓の石垣に投影された池田家の家紋「備前蝶紋」です。
廊下門にやってきました。岡山城は宇喜多秀家が築城し「岡山」という丘の上に建っています。それが岡山という地名の由来なので、ここからが岡山への登山(?)です。
天守台は珍しい北に大きく突き出た不等辺五角形で、塩櫓と呼ばれる櫓が附属した複合式の天守閣です。築城は関が原の合戦前で、この時期に築造された天守閣は数えるほどしかなく、烏城は最も古い望楼方天守閣になるそうです。
烏城の広場では和傘の灯りが天守閣の美しさを引き立てきれいです。以前来たときは、大きな桃と樹々のライトアップだったので、ずいぶんと華やかになっています。
LDE照明は直線的な光なので、和傘や和紙などで間接的な照明にすると柔らかな光になっていいですね。
会場に流れるピアノの調べも、ライトアップされた空間にマッチしていて、とっても癒されました。後楽園の1/10の広さもないのに30分も眺め続けていました。
後楽園と烏城の夏のライトアップを記事にしましたが、いかがだったでしょうか。このライトアップは8月31日まで開催されています。8月中に岡山来られることがあれば、ぜひ訪れてみてください。
また、9月には「岡山後楽園 名月観賞会」と称し、毎年中秋の名月(旧暦8月15日)にあたる日に開催されています。名月を観賞しながら、茶会や筝の演奏なども楽しめます。