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先月7月26日に行われたパリオリンピックの開会式。そのなかで、セーヌ川を駆け抜ける銀色の馬「Zeus」と女性騎士の姿が注目を集めました。その馬と女性騎士のコスチュームが8月29日から9月8日まで、パリ市庁舎で無料展示されています。
馬はアルミニウム製で一部に銀箔が施され、高さ1.8メートル、重さは約350キロあります。デザインはフランス西部ナントのアトリエ・ブラムが行い、開会式でセーヌ川を6キロの距離に渡って駆け抜けた際の航行装置は、同じくフランス西部キブロンのMMプロセス社によるものです。
女性騎士については、イングランドとの百年戦戦争で活躍したジャンヌ・ダルクなどの力強い女性、セーヌ川の女神セクアナから発想されたものだそうです。
8月27日に招待客とメディアを招いて行われたお披露目のセレモニーでは、パリのイダルゴ市長やパリオリンピック開会式の芸術監督を務めたトマ・ジョリーさんなど、関係者が立ち会いました。イダルゴ市長は「この馬は開会式においてアイコニックなもの。市庁舎に置かれることは、とても特別なこと。ここに設置するためにパリ市と共に働いてくれたIOC(オリンピック組織委員会)やサノフィには感謝したい」と述べました。
パリ市庁舎で公開された後は、2024年パリ大会の協賛企業であるサノフィの本社に10月から設置。その後は美術館に置かれる予定です。
銀色の馬と女性騎士のコスチュームは、パリ市庁舎の中庭に設置されており、予約すれば無料で訪問・見学ができます。予約方法は、パリ市のウェブサイトから。入場はパリ市庁舎前広場、ヴィクトリア通りに面したオリンピックテラスの入口から入ります。
ただし、現時点(2024年8月29日)では、ほとんどの日で空きがとてもなくなっています。チュイルリー公園にある気球型聖火台のように、今後また枠が随時設けられるかもしれませんが、早めの確保をおすすめします。