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【アゼルバイジャン・バクー】バクーの観光地を巡る日帰りツアーに参加

たってぃ

たってぃ

スウェーデン特派員

更新日
2024年9月15日
公開日
2024年9月15日
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2024年8月に9日間7か国を訪れた旅の一部で、アゼルバイジャンの首都バクーを初訪問しました。バクーでは、現地ツアー会社による郊外の主要観光地をバスで周遊する英語での日帰りツアーに参加したので、その内容を紹介します。観光地は点在しており、また天候によっては訪問できないところもあるため、情報を豊富に持つ現地会社によるツアーに参加するのが最も効率良く観光を満喫できるでしょう。ガイドは現地のアゼルバイジャン人である場合がほとんどなので、アゼルバイジャンの生活のことや言葉など、色々会話を通して教えてもらえます。他のツアー客との交流も含めて、良い思い出となること間違いありません。今回は1泊2日だけの滞在でしたが、アゼルバイジャンにはほかにも魅力的な都市や観光地があります。ぜひゆっくり滞在して、様々な場所を巡ってみてください。

現地ツアーの探し方

インターネットで「day trip baku」などと検索すると、現地の旅行会社が出てくるので、主に観光地や金額、何が含まれているかを比較して自分に合うところを探してみてださい。また、バクーの旧市街にあるMaiden Tower(乙女の塔)周辺を歩いていると、ツアー会社による勧誘があるので、そこでパンフレットをもらって話を聞いたりしながら選ぶのも良いかもしれません。
今回は1泊2日の日程だったので、訪れてみたかったMud volcatoes(泥火山)、Yanar Dag(ヤナル・ダグ)が含まれている、また早朝にバクー到着後ツアーに参加できるところを事前に探し、Whats Appで旅行会社とやりとりしながら予約を完了しました。この際、宿泊先までの無料ピックアップと日帰りツアーに参加すれば無料で参加できるナイトツアーにも併せて申し込みました。

バクーナイトツアーの記事はこちら

ツアー内容

バクーの旧市街の玄関口となるGosha Gala Qapisi(二重の門)を9:00に出発し、6つの観光名所Bibiheybat Mosque(ビビヘイバット・モスク)、Gobustan(ゴブスタン)、Mud Volcanoes(泥火山)、The Ateshgah Fire Temple(アテシュギャーフ・ゾロアスター教寺院)、Yanar Dag(ヤナル・ダグ)、Ramana Castle(ラマナ城)を巡って18:00に町中に戻ってくる約9時間に及ぶツアーです。途中ランチ休憩(1時間程度)もあります。プロのガイドが付き、移動は最大18人乗りのバン(冷房完備)を使用する代金69AZN(約5,800円、4歳以下は座席なしで参加費無料)のツアーです。ただし、ランチ、Gobustan入場料(10AZN)、The Ateshgah Fire Temple(15AZN)、Ramana Castle(2AZN)は含まれていません。
参加した際は、Ramana Castleは工事のため、Mud Volcanoesが悪天候による道路状況不良のため、行くことはできませんでした。その結果、行き先を一部変更して世界初の産業用石油井があるエリアに立ち寄り、ツアーが終了したのは17:00頃でした。

注意点

デイトリップはいくつかあるので、自身が参加したいものかどうか、予約前にもう一度確認しましょう。
アゼルバイジャンはクレジットカードなどのペイメントカードがほぼどこでも使用できますが、ツアー代金を現地で支払う場合は現金での支払いとなります。事前に準備しておきましょう。今回はツアー会社の提案で、ツアー代金のおよそ半額に当たる35マナトを事前にカード決済していました。それで現地でもまたカード決済できると勝手に思い込んでいたところ、現金しか受け付けないということで慌てて近くのATMでキャッシングをしました。時間と余分なお金(手数料)の無駄となるので、こういうことがないように気を付けましょう。ツアーに含まれていないもの(今回の場合はいくつかの観光地の入場料、ランチ)もあるので事前に確認して、必要であれば現金を用意しておきましょう(現金を準備したけれど、実際はカード払いも可能でした)。
基本的に暑いので飲み物を忘れないようにしましょう。そして天候に合わせた服装、歩きやすい靴、サングラス、また傘など必要な場合は持参しましょう。ツアー内容が天候状況により変更となる場合もあります。今回は非常に楽しみにしていた泥火山へ行けなくなりました。前夜かなりの雨が降ったそうで、道のコンディションが悪くなっており、別の場所への変更を余儀なくされました。そういった場合には、ツアーのプロたちの言葉を信じ、仕方ないと受け入れる度胸も必要です。
また、文化や宗教の違いによる様々なルールがあります。相手に対するリスペクトを常に持ちつつ、ガイドの言う事にはしっかり従って団体行動を心掛けましょう。

ツアーで巡ったバクー観光名所

BibiheybatMosque(ビビヘイバット・モスク)

宗教に関わる闘争を経験し、現在のモスクは1990年代に再建されました。3つのドームと2つのミナレットを持ち、内部は中央に霊廟、北側に女性用、そして南側に男性用の礼拝堂があります。短パンやスカートを履いている場合は、長ズボンを借りて中に入ります。霊廟はイスラム教において神聖な色を表す緑色で主に装飾され、美しいです。中心に建つ廟を触りながら、周りを歩く人がたくさんいたのが印象的でした。

外観
内観の一部

Gobustan(ゴブスタン)

2007年に「ゴブスタンの岩絵の文化的景観」として登録された世界遺産です。丘の上に佇む数々の岩には、少なくとも5千年以上前に描かれたとされる人間、ヤギや水牛など動物の絵が多数あり、老若男女によるダンスや狩猟の様子等が表現されています。また、当時水溜めや水鏡として使用されたとされる30cmから50cm程度の大きさの穴も地面に多数あります。
この後、ゴブスタン国立公園ミュージアムに立ち寄り、トイレ休憩、また岩絵や当時の生活について知識を深めました。

ダンスの岩絵

世界初の産業用石油井

泥火山に行けなくなったため、バクーの町中に戻る前に立ち寄ったのが、AzMeCoというメタノール生産会社があるエリアにある世界初の産業用石油井があった場所を訪れました。現在は当時の採油の様子を再現したところとなっていて、いくつかの採掘ミルがあります。

YanarDag(ヤナル・ダグ)

町中のローカルレストランでランチを食べた後に訪れたのが、午前中訪れた観光名所とはバクー中心地を介して反対側に位置するこちらの人気観光スポットです。アゼルバイジャンは石油や天然ガスが採れることで有名ですが、天然ガスが地上に沸き出ている場所もあります。それがこの観光地であり、燃え続ける炎を見て感じて、天然ガスの威力を知ることができます。

TheAteshgahFireTemple(アテシュギャーフ・ゾロアスター教寺院)

かつてはゾロアスター教だけでなく、ヒンドゥー教、シーク教の礼拝所としても栄えたと諸説ある寺院です。エリア内にはかつてはその場所に自然に、現在はパイプラインで引かれた天然ガスを源に、火が絶えず燃えています。周りには食物貯蔵庫として利用された大きな穴や死者を弔うのに使用した場所もあります。囲むようにして建つ建物は、かつては巡礼者の宿泊所として機能していて、現在は博物館となっています。

おまけ:バスの車窓から

バスの移動中は、海岸沿いに構えるショッピングモール、絨毯の形をした建物のカーペット博物館、建築家ザハ・ハディドによるヘイダル・アリエフ・センターなど唯一無二の素晴らしい建築物だけでなく、石油採掘や天然ガスが沸き出ている様子も見ることができ、終始飽きません。バクー、そしてアゼルバイジャンの歴史や文化、産業発展を垣間見ることができます。

右建物がヘイダル・アリエフ・センター
石油採掘ミル
天然ガス
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