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皆さんგამარჯობა(ガーマルジョバ:こんにちは)!
ボルジョミだけでなく、首都トビリシも涼しい気候となり、すっかり秋に突入したジョージアです。
食欲の秋、スポーツの秋!という事で、筆者は先日9月22日に開催されたトビリシマラソンの10kmの部に参加してきました。
トビリシマラソンは、ハーフマラソン(21.0975km)と10kmマラソン、そしてKIDS’ RUN(0.5kmの5歳〜10歳の部、1kmの11歳〜15歳の部)の3種類ありますが、参加するまでの過程は一緒なので、今後日本からの参加者の方の参考になればと紹介していきます〜!
さて今年のトビリシマラソンは9月22日(日)に開催されました。
トビリシマラソンは、AIMS(国際マラソン・ディスタンスレース協会)加盟の世界的な公式大会であり、日本で言う東京マラソンや大阪マラソン、海外の有名大会であればホノルルマラソン等の大会と同様に、正確な距離計測の下でレースが行われます。またレース結果は公式記録として残り、世界的に公認される結果となるので、多くの国際的な選手も参加しています。
筆者は両親がマラソンチーム所属のランナー(趣味の)でホノルルや、日本全国津々浦々様々な大会に出ており、幼い頃からそれらについて行き、自分も参加したりしていたので、日本の大会と比較しながら紹介して行きますね。
日本では多くの大会がRUNNETを通して予約するシステムになっていますが、トビリシマラソンはTbilisi Marathonの公式サイトから申し込みます。英語とジョージア語で予約が出来るので観光客にも便利です!
予約時には、身分証明にパスポートナンバーが必要になりますので、画面の案内に従って登録していきましょう。
また登録の際に、目安として参加するレースの予想自己タイムを入力する項目もありますので、正直に入力しましょう!
ハーフマラソンの参加費は50ラリ、10kmマラソンの参加費は40ラリとなり、KIDSレースはなんと参加費が無料なのです(オンラインで登録は必要です)支払いはクレジットカード決済となります。
申し込みは7月頃からスタートし、今年の締め切りは9月17日と直前でした。
ネット登録が出来たら、大会が近くなるまでランニング練習をしながら待つのみとなります。
実際レースが何時にスタートするのかなどの情報は、1週間ほど前の直前にならなければ公表されませんでした。
さて、日本ではチップ付きビブスの受け取りは、事前に自宅などに郵送される参加受付表もしくはQRコードなどを持って、大会直前や当日に会場や指定の場所で引き換える事が多いですが、トビリシマラソンでは、そういった引き換えに必要なものはありません。
私が参加した2024年大会の情報では、大会前の9月19日、20日、21日の3日間の間にBoris Paichadze Dinamo Arenaという、かつてソ連時代最強と言われたサッカーチームFC Dinamo Tbilisiの本拠地であるスタジアムに引き換えに行きます!(当日も控え可能ですが、スタート時間が早いので事前引き換えがベターです)。
9月19日と20日は12時〜20時が引換時間で、21日は12時〜18時が引換時間でした。
引き換えの際には特段身分証明証の提示を要求されることもなく、スタッフがパソコンで参照する為に、エントリー番号(申込の際に振り分けられる)や名前は尋ねられます。
しかし外国人の名前の綴りはジョージアの方にとっては少々難しく、またスタッフによっては対応が異なり身分証明書を求める方もいるかもしれないので、登録時に入力した情報のパスポートなどは持参すると安全だと思います。
マラソンのボランティアスタッフは英語を話せるので、引き換えもスムーズです。
ただ1点大切なのは、引き換えの際に参加賞を貰えるのですが、Tシャツに関しては各日600枚の限定になります。(大会当日の引き換えは貰えません)その為、参加賞としてTシャツを欲しい場合は、上記引き換え期間である3日間の早い時間に行きましょう。Tシャツをゲット出来た友人曰く、引換開始の12時時点で列が少しあったそうです。
ちなみに筆者は20日の14時半頃にスタジアムに向かいましたが、列なども全く無い代わり、Tシャツは貰えませんでした。泣
しかしながらTシャツをもらえなくとも、リュックや走った後の筋肉痛への塗り薬などが参加賞として全員に貰えます!
さて、トビリシマラソンのスタート時間は朝8時ととても早く、10kmもハーフも一緒にスタートします。KIDS’ RUNは15分遅れの朝8時15分にスタートします。
朝7時過ぎの時点では、いつもは車通りが非常に多いShota Rustaveli通りも通行止めになるので、多くのランナーがウォーミングアップをしています。
早朝6時30分から7時の間に荷物預けも可能になりますが、預ける事が出来る荷物は参加賞で貰う公式バッグのみになります。その為ご自身のバッグなどは預かって貰えませんのでご注意ください。
預ける際は、ビブスと共にエントリーナンバーが書かれたミニシールが貰えるので、それをバッグに貼って預けましょう。
後はレース開始まで個々にストレッチなどをして過ごします。
開始が近づくに連れて、子供達によるマーチングや司会者によるカウントダウンなどで、参加者のボルテージも上がっていきます!!
スタート地点は地下鉄Rustaveli近くで以下の地図の場所(下記のRepublic 24 というレストランの前)になり、開始20〜30分前になると続々とスタート地点に人が集まっていました。エントリー時に入力した自分の自己予想タイムに従って、例えば10kmマラソンであれば、50分を切る人は前方へ、60分を切る人、それ以上の人など、立て看板を持ったスタッフがいるので、それに従って正しい位置で待ちましょう。
またトビリシマラソンには、ペースメーカーの方も走っているので、走る際の目安にするのも良いですね!
さて朝8時スタートという事もあり、まだまだ静かなトビリシの町を疾走するのは心地が良いもので、また普段は大渋滞の町中が交通規制され、大通りを我が物の様に走れる事は滅多に無いので筆者は感激していました。
10kmコースのルートは、Rustaveli駅から、自由広場へ行き、旧市街地(Old Tbilisi)を走り抜け、メテヒ教会を横目に川沿いを走ったところで、給水所(水とバナナ)があります。その後はMarjanishvili駅付近へ向かって走り、再びRustaveli駅に戻ってくるルートになります(ハーフマラソンはこれを2周)
年によっては、Marjanishvili駅へ向かってから自由広場方面に走るなど逆向きコースになる時もある様です。
しかし!!心に余裕を持ち、街並みの美しさに感激出来るのも束の間。
皆さんご存知の通り、トビリシは古い町なので、石畳が非常に多いのです!!
多くの他ランナーも極力体力温存の為に、石畳を避けてコンクリート道路を選んで走ったりもしていました。
覚悟はしていましたが、なかなかキツイもので、なんだか学生時代の部活の神社の石畳で行ったランニングを思い出しました。また最後には、なかなかハードな心臓破りの坂もあったりと、コースとしては変化に富んだコースでした。
走りやすさでいうと、同じ10kmの平坦な道でのランと比べると若干ハードかと思いますが、しかしそれを超える達成感は味わえます。
またジョージア人だけでなく、非常に多くの外国人ランナーもおり、心が折れそうになると横からサムズアップで励ましてくれたり、レースを終えたランナーが沿道で必死に応援してくれるのは非常に嬉しかったです。
トビリシマラソンは前述の通り、ハーフも10kmもスタートが同時の朝8時で、制限ゴール時間は朝11時になります。
ですので10kmの方であれば、歩いてでも制限にかかりにくいので、はなからウォーキングとして参加されている方も多くいらっしゃいました。
またこのマラソンには多くのボランティアの方々が運営に関わってくださっており、私が参加した当日の朝は生憎少々雨模様(ランナーにとっては心地よい)で、ボランティアの方にとっては寒かったんじゃ無いかなと思いますが、ランナーを元気に応援してくれ、石畳攻撃で心が折れそうになっていた筆者の心も温まり、エネルギーももらえました。
レースを終えると、ゴール付近で待ち構えるスタッフが首にメダルをかけてくれます。かなりしっかりした作りのメダルで、ハーフ、10km、KIDSレース(参加無料ですが、メダルを貰えるのです♪)それぞれでデザインも少し異なります。
またメダルは走らなくても貰えるようで、エントリーしている人は当日ゲット出来ます。
朝8時にスタートして10kmレースともなれば、9時頃にはゴールしてくるランナーが多いのですが、9時と言えば朝ごはんタイム。
そこで、ゼッケンに付属のBeverageとFoodのチケットで飲食物を交換(勿論、無料)に行くのですが、、
まさかの貰える飲み物が、ビールなのです!!!!
日本であれば経口補水液などを貰うことが多いのですが、ここジョージアではビールでした。
走る前には友人達と冗談で、”給水所がワインやチャチャ(ジョージアのウォッカ)かもよ?”なんて言っていましたが、まさかの終わった後がビールとは。。笑 *給水所は美味しいお水をいただきました
筆者も引き換えながら、”走って直ぐにビールなんて飲んで大丈夫なのか??”と不安になりましたが、周りのランナーも美味しそうに飲んでいるので、朝からランニング後のご褒美にいただきました。
また食べ物は、引き換え時にその場で焼いてくれるタコスのような野菜とチーズのサンドイッチで、とっても美味しいのです。9時過ぎは多くのランナーが走り終えるタイミングなので、飲食物の引き換えは少々並びますが、丁寧に1つ1つ作っていただけるので、最高です。
その他日本の大会でもあるように、多くの協賛企業によるブースが並び、無料のヨーグルトなども貰えたりします。
今回は、2024年のトビリシマラソンの様子をお伝えしましたが、マラソン開催時の9月中旬のジョージアは気候も涼しく、また早朝なので、とっても走りやすくおすすめです。
マラソン終了後はメールでも、自分のタイムの通知が来ますし、完走証明書もデータでもらえます。併せて数日後にはマラソン中に撮影された写真がアップロードされたURLが、それぞれのランナーに送られます。
恐らくビブスにチップが付いてるので自動的に誰の写真か判別されてアップロードされていくのだと思います。
走りながら健康的に町を観光するという意味では、マラソンに合わせて観光したり旅先を選ぶのも1つの観光手法として素敵だなぁと今回思いました。
その年で情報が更新されたり、開催システムは変わっていくかも知れないので公式サイトや公式SNS情報をしっかり確認しつつ、過去の情報として参考になればいいなと思います?