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私が生まれて初めてオックステール・スープを食べたのは、カリヒのボーリング場「カム・ボウル」の中にあった「カピオラニ・コーヒーショップ」でした。「カム・ボウル」はボーリング場としても賑わっていましたが、ローカルグルメを楽しめる「カピオラニ・コーヒーショップ」はいつも人でいっぱいでした。
ところが、ボーリング人気の斜陽に伴い、「カム・ボウル」は閉鎖してしまいました。
そして「カピオラニ・コーヒーショップ」も閉店となります。その後、名前や場所そしてオーナーが変わるという変遷もありました。とはいうものの、伝統の味を守りたいという「カピオラニ・コーヒーショップ」で腕をふるったシェフやスタッフの願いで、2022年からはワイアラエ通りの「アサヒグリル・カイムキ本店」で伝統のオックステールスープを作り続けています。
「アサヒグリル・カイムキ本店」も、「カピオラニ・コーヒーショップ」と同じように、ローカルグルメを気軽に楽しめる店として、地元の人はもちろん旅行者にも人気です。その「アサヒグリル・カイムキ本店」から、3つの新メニューが登場しました。
スパイシー・オックステール・スープは、定番のオックステール・スープをピリ辛に仕上げています。スパイシー系が好きな方には、ぜひお試しいただきたいです。辛さの調整もできるので、注文時にお知らせください。何度も水を換えながら、4〜5時間ほどオックステールを煮込み、企業秘密のまるで薬膳のようなスパイシを効かせたオックステール・スープはここでしか味わえません。
ハワイでも日本のカレーは人気。そこで生まれたのが「カレーラーメン」です。長時間煮込んだオックステールスープの出汁、地元サンヌードルで作ってもらっている中太麺。40年以上にわたり、ハワイで製麺業に携わるサンヌードルの夘木社長が、カレーの汁に絡みやすく、伸びない麺として中太麺を開発しました。日本とハワイのマリアージュの完結です。
最後の一品は、メニューには記載されていない裏メニューの「チキンパパイヤラーメン」です。やわらかく煮込んだ鶏肉にグリーンパパイヤがたっぷり入っています。グリーンパパイヤは、黄色く熟れる前のパパイヤで、食感は冬瓜のようですが甘くはありません。こちらも、麺はサンヌードルの中太麺を使用しています。ポリフェノールやビタミンCそして植物繊維が豊富に含まれているグリーンパパイヤと鶏肉のコラーゲンたっぷりでヘルシーこの上ありません。非常に優しいお味で、筆者もファンとなりました。知る人ぞ知るメニューですが、ぜひ注文してくださいね。
最後に、私が地元で生まれ育った友人から伝授してもらった「オックステール・スープ」の正しい食べ方をお知らせしますね。
最高に美味しいのです。
オックステール・スープは、ハワイのソウルフードですが、なかなか家庭では作れないスープ。ハワイにお越しの際には、ぜひ「アサヒグリル・カイムキ本店」でハワイの味を楽しんでください。
ワイキキからは、車で15分ほどです。