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日本でもファンの多いフィンセント・ファン・ゴッホはオランダ出身。
ゴッホの自画像やひまわりなど、一度はどこかで見たことがあるのではないでしょうか。
アムステルダムを訪れたら欠かせないのがゴッホ美術館。
ここでは、他では見られない多くの絵画やデッサンが所蔵されているのです。
ゴッホの弟テオや家族によって長い間保管されていましたが、1970年代初頭にゴッホ美術館が開館しました。
今回は、アムステルダムの広大な公園に佇むゴッホ美術館の魅力をご紹介します。
フィンセント・ファン・ゴッホ(1853年3月30日-1890年7月29日)はオランダ南部ズンデルト出身の画家。
レンブラント・ファン・レインに次ぐ偉大なポスト印象派の巨匠の一人と言われています。
生前は、あまり有名ではなく作品も売れることがなかったそうですが、パリ近郊オーヴェル・シュル・オワーズで死去後、ゴッホの作品は20世紀後半に驚くほど人気が高まりました。
世界中のオークションで記録破りの金額で落札され大ヒットしたのです。
ゴッホの作品の印象的な色彩、力強い筆つき、アウトラインは、現代美術における表現に強い影響を与えました。
ゴッホ美術館では、彼の生涯を時系列で紹介しているコーナーもあり、ゴッホの作品や彼の想いを深く知ることができます。
アクセス方法は、アムステルダムの中心地からはトラムを利用すると便利です。
最寄り駅「Museumplein」からは徒歩すぐで、近くにはアムステルダム国立美術館もあります。
カフェや公園もあり開放的な空間です。
チケットは、事前に公式サイトで購入しましょう。
当日は、購入したチケットの日にちと時間に合わせて行きます。
入り口で、チケットに記載されている時間を確認するので事前の用意が必須です。
チケットは、当日だと売り切れていることがあるので事前に購入することをおすすめします。
入館する際、大型のバッグやリュックサックは、預ける必要があるので注意してください。
美術館には、ゴッホの油絵からデッサン、直筆の手紙が展示されています。
ゴッホの作品のほか同じ時期に活躍していたポール・ゴーギャン、モネ、ロートレックの作品、さらにはゴッホがコレクションしていた日本の浮世絵も展示されています。
建物の建築には、日本人の建築家黒川紀章氏が携わっていて美術館の建物も印象的です。
外観は1階建てのように見えますが、内部は0階から3階の4フロアになっています。
フロア0階にあるのが肖像画。
(ヨーロッパでは日本での1階を0階としています。)
ゴッホの自画像は世界的にも有名です。多くの自画像があり彼の表情から、気持ちの移り変わりが伝わる作品です。
続いて1階には、ゴッホを代表する「ひまわり」が展示されています。
この作品は、破損しやすいとの理由から2019年以降貸し出しをしていません。
ここでしか見ることのできない最高傑作を堪能しましょう。
同フロアには、日本でも知られているグレーのフェルト帽を被った自画像もあります。
さらに、ここではゴッホが日本の浮世絵を模写したとされる油絵も見どころの一つ。
歌川広重「亀戸梅屋舗」など模写した作品が展示されています。
色のコントラストと筆のタッチ、繊細さとダイナミックがクロスしている作品を間近で鑑賞しましょう。
2階では、ゴッホが弟テオに送った直筆の手紙を展示。
ゴッホのルームメイトでもあったゴーギャンの作品も見ることができます。
3階には、ゴッホが弟テオに赤ちゃんが生まれた際にプレゼントしたとされている「花咲くアーモンドの木の枝」が展示されています。
同フロアにはブックストアが併設されています。
日本語に翻訳された書籍や絵本も多くあるので、見てみるだけでも楽しめるスペースです。
館内には、ギフトショップとカフェが隣接しているので、美術鑑賞の後はゆっくり休憩できます。
ギフトショップでは、マグネットやポストカード、マグカップなど、多くのゴッホグッズが販売されているのでお土産選びにぴったりです。
今回、ゴッホ美術館には2時間ほど滞在しました。
充実した作品の数、さらにゴッホの人生を知ることができ、ゴッホファンには見逃せないスポットです。
近くには、他にも美術館が多く点在しているので、アートが好きな方にはおすすめのエリア。
少し歩くと、運河沿いに出るのでアムステルダムの美しい景観も楽しめます。