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ハルシュタットは、世界で最も美しい湖畔の村と言われているオーストリアの山間にある小さな村です。オーストリアの首都ウィーンやザルツブルクなど各都市から列車と連絡ボート、あるいはバスで訪れることができます。ハルシュタットは7,000年以上前から塩坑で栄え、地名も「塩の場所」を意味しています。1997年にはこの地一帯がユネスコ世界遺産にも登録されました。住民よりも観光客数のほうが上回るようで、日中はたくさんの人で賑わっています。しかしながら、日帰りで訪れる方が圧倒的に多く、ピークを過ぎれば閑散としています。そのため、1泊でもハルシュタットに滞在して、ゆっくり時間を贅沢に堪能するのがおすすめです。また、10月中の紅葉シーズンは木々が鮮やかに衣替えするので、朝や夕方のマジックアワーは風景が特に映え、うっとりするような時間を味わうことができます。
有名な撮影スポットがあるのが、ボート停留所から徒歩で5分ぐらいのところにある道路上です。ここから一度は目にしたことのあるハルシュタットの絶景を同様に撮ることができます。日中の、陽に反射してキラキラ輝く湖の水面と街並みももちろん素敵です。しかし、多くの日帰り観光客が去った後の静けさの中で見る夕景や朝日が昇ってくるまでの間の一刻一刻と明るくなってくる時間はより美しく、誰も周りにいなければ、その時間を独り占めすることができます。動画、あるいは一瞬一瞬を写真に収めるためのシャッター音だけが響き渡ります。
ただし一般道なので、撮影の際は自動車や自転車に気をつけてください。住民の方にも配慮するようにしましょう。
ケーブルカーとトロッコを利用する岩塩坑見学、地上360メートルからのスカイウォーク、氷穴探検など様々なアトラクションがあります。それよりも、せっかくリラックスできる素敵な村なので、ホテルのバルコニーで教会と湖を眼前に眺めながら読書をしたりしてゆっくりするのもおすすめです。
また村内を端から端まで歩いても20分もかかりません。紅葉の景色の下、中心にあるマルト広場や家々といった街並みを眺めながら歩くだけでも、十分ハルシュタットを満喫することができます。