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日本の葡萄酒作り発祥の地の勝沼のワイナリーを訪問してきました。新宿からJRの特急かいじ号で勝沼ぶどう郷駅まで90分です。日帰りで訪問するのにぴったりの所でした。日本のワイナリーを体験するにはとてもいいところだと思います。ブドウ棚がメインで、カリフォルニアの垣根作りのぶどう畑とは一味違った感じです。カリフォルニア在住者からみた、アメリカとは一味違ったワイナリーの様子をご紹介します。
平日に訪問したこともあり、勝沼ぶどう郷駅は意外に静かでした。駅前にはタクシーが2台まってました。
目の前には一面ブドウ畑が広がっています。
まずは目の前に見えている「ぶどうの丘」に向かいましょう。タクシーで直ぐです。歩くと20分。
ぶどうの丘は、小高い丘の上にテラス、ワイン試飲場所、ワイン貯蔵庫(ワイン・カーヴ)、ワインショップ、宿泊施設などがあります。外のテラスにはピクニックテーブルがあり、お店で買ったサンドイッチなどを楽しむことができます。
施設名:ぶどうの丘
住所:山梨県甲州市勝沼町菱山5093
営業時間:8時30分~20時
料金:無料
URL:https://budounooka.com/
ワイン試飲は、この後訪問するどのワイナリーも同じで、試飲用のコインを購入しそれを投入してボタンを押してワインを飲むやり方です。
コインの価格はワイナリーにより異なりましたが、こちらは1枚300円、4枚で1,000円でした。一回で30ccほどのワインが試せます。少ないですが、たくさん試せるので丁度いい感じです。
カリフォルニアのワイナリーの試飲(テイスティング)は、椅子に座って、ワイナリーの人が説明しながら3-4種類のワインをワイングラスに注いでくれて、それを楽しむ感じです。費用は$100(15,000円)程度です。ワイナリの特徴やこだわりを理解するには良いですが、日本のように気軽にたくさん飲めるのも良いと思いました。
ワインカーヴは、別棟のワインショップの地下にあり、入場は無料です。入り口で「きき酒杯」(ダートヴァン,1,800円)を購入すると自由に試飲ができます。たくさん試飲したい人にはお勧めです。
午後は、1899年創業の老舗、蒼龍ワイナリを訪問し、試飲を楽しみました。
試飲後は、まわりを散策。日本ワイン発祥の地や、最古の貯蔵庫も見ることが出来ました。
施設名:蒼龍ワイナリ
住所:山梨県甲州市勝沼町下岩崎1841
営業時間:
料金:
URL:http://soryu-wine.co.jp/
蒼龍ワイナリの隣に、ブドウの国文化館があります。
中には、ブドウ栽培、ワイン作りの歴史が展示解説されていました。楽しかったです。
施設名: ぶどうの国文化館
住所:甲州市勝沼町下岩崎1034番地1
営業時間:9時00分~16時30分(受付16時00分)
定休日:5月~11月:月曜日~水曜日/12月~4月:月曜日~金曜日
料金:無料
URL:https://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/spot/p1_3774.html
ワイナリーからの戻りに乗ったタクシー運転手が言っていた「ぶどうは高く売れる生食用が主流。ワイン用のぶどうは、安いけれど手間ががかからないから作る」というが今の山梨のワイン作りなのかもしれません。試飲したワインは、同価格のカリフォルニアワインに比べるとあっさりしている感じでした。
世界のワイン名産地は、そのほとんどか「地中海性気候」といわれる、ブドウの収穫期に雨の降らない地域です。ブドウが甘くなり、美味しいワインが出来るからです。アメリカでは地中海性気候のカリフォルニアが全米の85%を生産しています。更に高級ワインで有名なナパでは、ワイン用のぶどう栽培に手間をかけています。一本のぶどうの木になる房の数を1本1本管理して美味しいワイン用のぶどうを作る手間をかけています。山梨でも「手間はかかるけど単位面積当たりの収入は多くなる」という循環が来ることを願っています。