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トビケラという昆虫をご存じでしょう?成虫はガのようにも見えますが幼虫は川の中に棲んでいるため、川虫の御三家のひとつと呼ばれる昆虫です。小笠原ビジターセンターで開催中の秋の特別展「川のちいさな芸術家 トビケラ展」を見てきましたのでご紹介します。
昆虫素人の目線から見たトビケラは水の中に棲んでいる”ミノムシ”のような生き物です。口から糸を吐き出して体全体を覆う筒巣と呼ばれるものを作り、その筒巣に砂や落葉、藻類などを付着させています。その付着物のバリエーションが多く”川の中のちいさな芸術家”というネーミングがびったりな姿をしています。
展示はトビケラについての解説から始まり小笠原の固有種についての解説へと進んでいきますので、初めてトビケラを見る方も楽しめます。
小笠原諸島に生息しているものは水槽展示で実物を見ることもできますが、小笠原にいるトビケラは体長が2mm~5mmと小さいためよーく見てみてください。わからない時はスタッフの方に尋ねてみましょう!
他の地域に生息するトビケラの写真と標本もありました。体長や付着物もさまざまで、写真で美しい姿を見て、肉眼で実物を確認するというのも面白い展示でした。
芸術の秋、川の中にいるちいさな芸術家に触れてみてはいかがでしょうか。
■川のちいさな芸術家 トビケラ展
開催期間:2024年11月1日(金)~2025年1月中
開催場所:小笠原ビジターセンター(東京都小笠原村父島字西町)
開館時間:おがさわら丸入港中 8:30~17:00
アクセス:父島二見港から徒歩5分
入場無料・予約不要
公式Instagram:https://www.instagram.com/bio_ogasawara/