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こんにちは~山梨特派員の水月です。
2023年9月にオープンした山梨県韮崎市の「農家の食卓 あい山」を紹介します。50年以上続く葡萄農家「フルーツ相山農園」が提供する、こだわりの和食料理が人気のお店です。シェフは、三代目の相山幸寛さん(33歳)。
お店の前の道から眺めた南アルプス連峰です。ここは、韮崎市の高台。南に富士山、北に八ヶ岳、東に茅ヶ岳と四方の山々が見渡せる絶景スポットでもあるんですよ。
そして、手前に広がるのは「フルーツ相山農園」の葡萄畑。右手には田んぼがあり、そこで手をかけて育てたお米を炊いて出しています。
さっそく、入ってみましょう。
明るく落ちついた店内です。
窓際のテーブルからは、晴れていれば、南アルプス連峰が望めます。
ランチ「あい山御膳」2,090円(税込)は、カジュアルなコースになっていて、2ヶ月ごとにメニューが替わり、季節のもの、旬の素材を楽しめます。
11月に替わったばかりのメニュー。一皿目の前菜3種は、大根と人参のなます、蓮根つくね照り焼きソース、擬製豆腐。なますは驚くほどすっきりしていて、蓮根つくねはもっちり。精進料理の定番だという擬製豆腐は上品な味わいです。
二皿目は、里芋饅頭の白味みそ仕立て(海老入り)。白みそがとろっとしていて、里芋をていねいにすりつぶして揚げた饅頭はふっくらもちもち。柚子と三つ葉が季節の風味を添えています。二皿目は、出汁の風味を利かせた季節の汁物が多いそうです。
メインは、肉1種類、魚の2種類の3つから選べます。定番は、銀だらの照り焼き。しっとり焼いた銀だらは上品なのに、ご飯にぴったりの味つけでした。リピートする方が多いということですが、うなずけます。
11月からの肉料理は、信玄鶏の野菜あんかけ。蒸し焼きにした鶏肉はやわらかく、からめた野菜あんでほっこり温まりました。ご飯(少なめにしてもらいました)は、家族で丹精込めて作った田んぼのお米。噛むと甘味が感じられます。味噌汁の味噌も、毎年手造りしているそうです。
もう一種類のメインは、揚げ本鰆ネギ塩ソースがけ。どれもおいしそうで、迷ってしまいますね。
夜のディナーは、予約のみの営業です。ちょうど友人たちと忘年会の機会があり、4人で予約して5,500円(税込)のコース料理を楽しみました。
どれも本当においしくて、ゆったりとした心豊かな時間を過ごすことができました。4人とも大満足でしたよ。
農家で育ち、県内で食に携わる仕事を経験してきたという相山さんは、作れるものは手作りするということにこだわっていて、アイスクリームや餡子まで手作り。一皿一皿の料理にていねいに手をかけ、おいしさを追求しているのが伝わってきました。そして何よりこだわっているのは、出汁です。北海道から取り寄せた昆布と鰹でコクのある澄んだ出汁をしっかりととります。
その出汁をたっぷり味わえる茶碗蒸しや汁物は、優しい味わいなのに出汁の風味をしっかりと感じられます。「茶碗蒸しは必ず出して」というお客さんもいるとか。和牛の出汁仕立ては、牛肉がとてもやわらかくさっぱりしていました。出汁のおいしさあってこその逸品です。
ディナーは、3,300円・4,400円・5,500円(どれも税込、飲み物別)の3種類です。
テイクアウトのお弁当も、大好評です。ふたを開けた途端、気持ちが華やぎますね。一人前、2,650円(税込)。4日前までの予約が必要です。
お家でのランチ会や忘年会、ちょっとしたパーティにもぴったりですね。
店頭販売している「フルーツ相山農園」のピオーネで作った「完熟干し葡萄」も、おいしいんですよ。
季節の素材や手作りの細やかさを存分に味わえる和食のコース料理。ランチもディナーも、肩肘張らず気軽に食べられるのが「農家の食卓 あい山」の魅力です。
ご家族で、お友達と、もちろんおひとりでも。ぜひ味わっていただきたい、こだわりの和食料理です。
■農家の食卓 あい山
・住所:山梨県韮崎市穂坂町三ツ澤273-1
・電話:070-4433-6566
・営業時間:ランチ11:30〜14:30(食材がなくなり次第終了)
ディナー18:30〜22:00(※夜は前日までに要予約)
・定休日:月曜日、その他不定休(Instagramをご確認ください)
・Instagram:農家の食卓 あい山
*予約は、電話、DMで受け付けています。