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高野山は、関西から日帰りでアクセスできる魅力的な観光地ですが、宿坊に宿泊することで、より深い仏教の世界に触れることができます。現在、高野山を訪れる海外からの観光客も多く、その国際的な人気は年々高まっています。宿坊では、心が落ち着くひとときを過ごし、美しい庭園を眺めたり、精進料理をいただいたり、近隣のお寺をゆっくり散策したりすることができます。紅葉の季節には、幻想的なライトアップが施され、夜の高野山が美しく輝きます。また、高野山内の施設やお店を巡りながら、ここでしか味わえない貴重な体験を楽しめます。今回、宿泊した宿坊「天徳院」をはじめ、魅力的な高野山の一部をご紹介します。四季折々の美しい景色と精神的な充実感を感じられる特別な旅行先です。
寺内では、歴代の高僧による書や、床の間に飾られた軸、襖絵など、貴重な文化財を鑑賞することができます。静寂の中で、歴史や文化に触れながら、ゆったりとした時間を過ごすことができます。
早朝、本堂で行われる勤行に参加することで、高野山の荘厳な雰囲気を感じ、真言密教の深い教えに触れる貴重な体験ができます。
*本堂の撮影不可
宿坊ならではの精進料理が楽しめます。地元の新鮮な食材を使い、工夫を凝らした料理が心を満たし、体にも優しい食事を提供します。品数も豊富で、天ぷらには野菜のほか、高野山で作られた生麩(粟麩)も揚げられています。ご飯もふっくらと美味しく炊き上げられています。
また、「般若湯(お酒)」をいただき、心温まるひとときを過ごすことができます。
庭園は、高野山唯一の重要文化財に指定された小堀遠州作の庭園で、総檜造書院風客室からその美しい景色を楽しむことができます。
高野山の名水を使用したお風呂は、肌触りが柔らかく、広々とした石造りの空間で、旅の疲れをゆっくりと癒すことができます。
*撮影不可
金剛峯寺がすぐ近くにあり、夜や早朝の散策を楽しむことができました。ライトアップされた紅葉が、幻想的な世界を作り出しています。
山門付近の夜の紅葉は、ライトアップされることで幻想的な美しさを放ち、昼間とは異なる静謐な雰囲気を醸し出します。一方、早朝の紅葉は、凛とした冷たい空気に包まれ、光の加減や周囲の静けさによって、同じ紅葉がまるで別の表情を見せるように感じられます。
今回は天徳院ですが、他の宿坊もそれぞれ特徴ある魅力を持っており、どの宿坊でも心安らぐひとときをお楽しみいただけます。ぜひ、静寂と美しい風景の中で、心身ともにリフレッシュしてください。
天徳院
· 62 km
電話:0736-56-2714
数珠作り体験工房では、ただ数珠を作るだけでなく、心の癒しを感じることができます。使用する珠は、高野山の杉、コウヤマキ、梅、紫檀(シタン)などから選べます。数珠作りの時間を通じて、日々の感謝の気持ちや周囲の人々への思いを感じながら、心が穏やかになるのが実感できます。高野山ならではの特別な体験として、心身ともにリフレッシュできる貴重なひとときが過ごせるでしょう。
光木阿字館
和歌山県伊都郡高野町高野山53
電話:0736-56-2680
受付時間: 9時~19時
高野山精進カレーは、高野山の麓で採れた山椒や富有柿が入ったカレーです。高野山の食文化を体験できるよう、高野町観光協会が監修して開発されました。山椒のスパイシーさと富有柿の甘さが特徴で、大豆ミートがゴロゴロ入って食べ応えも抜群。ごま豆腐は黒蜜ときな粉でデザートとして楽しめます。
高野山から少し足を延ばすと、丹生酒殿神社(にうさかどのじんじゃ)で美しい大銀杏を見ることができます。この大銀杏は、特に期間限定でライトアップされ、その幻想的な美しさが一層引き立ちます。秋の夜、神社の静寂とともに、ライトアップされた大銀杏を楽しむことができる貴重な体験です。
また、他にもたくさんの神社仏閣で色とりどりの紅葉を見ることができ、その魅力を存分に堪能できます。
丹生酒殿神社
和歌山県伊都郡かつらぎ町三谷631
世界遺産登録20周年を記念した特別な歴史対談が、金剛峯寺の新別殿で開催され、私はその貴重な対談を拝聴しました。対談には、歴史学者の小和田哲男氏と元大阪城天守閣館長の北川央氏が登壇。北川氏の軽妙でわかりやすい語り口による質問が対話を引き立て、楽しくも深い歴史談義が繰り広げられました。
奥之院は、弘法大師空海の御廟がある場所で、壇上伽藍と並ぶ高野山の二大聖地の一つです。数多くの高僧や歴史的人物の墓も並んでおり、荘厳で神秘的な雰囲気が漂います。参拝道は深い森の中を通る美しい道で、静けさと自然に包まれながら心が清められるような感覚を味わえます。
奥之院
和歌山県伊都郡高野町高野山550
0736-56-2468(⾼野町観光協会)
高野山は海外からのツーリストが多いものの、京都や奈良に比べて比較的空いています。静かな環境で歩きやすい高野山を満喫できます。世界遺産登録20周年高野・山麓の旅、心を癒し、豊かな文化と歴史に触れながら、特別な体験をお楽しみください。
次回の旅行の参考にしていただければ嬉しいです。
<高野山情報・お問合せ先>
・橋本・伊都広域観光協議会公式Instagram「高野山麓いと楽し」(@koyasanroku.wakayama)
・高野山観光情報センター
和歌山県伊都郡高野町大字高野山357
電話:0736-56-2780
開館時間:9:00~17:00(12月29日~1月3日を除く)