The York Roast Co.
キーワードで検索
イギリスに来たら一度は食べてみたい、伝統的ロースト料理。
牛、豚、鶏など塊肉をローストしたのをスライスして、同じくローストされたポテトや茹で野菜、それに肉汁たっぷりグレイビーソースを添えていただくのが一般的です。
またイギリスのロースト料理に欠かせないのが、ヨークシャー発祥のヨークシャープディング。
これは小麦粉、卵、牛乳などを混ぜオーブンで焼いたもので、外側カリッ、中はもっちり優しい食感。主張し過ぎない味わいが肉料理の美味しさを引き立て、肉汁を吸収するパンのような役割を果たします。
そして今回ご紹介するのは、そのヨークシャープディングで具材を包んだラップ。本場ヨークシャーの古都ヨークで、そんなB級グルメを供するお店が「ヨーク・ロースト・カンパニー」です。
ロースト料理は通常、各人のお皿にすべて盛り合わせるワンプレート・ディッシュ。だからヨークシャープディングも同じお皿に載せ、肉汁やソースを拭うように食されます。
それを現代的にアレンジしたのが、ヨークシャープディング・ラップ。
中世の面影を遺す古都ヨークで、そのラップを食べれるお店が「ヨーク・ロースト・カンパニー」です。ヨークミンスターと呼ばれる大聖堂やハリポタ聖地シャンブルズもほど近く、観光の途中でサクッと寄りやすいロケーション。
この店では普通のパンにスライス肉などを挟んだサンドウィッチや、すべて別盛りにしたメニューなどもあるのですが、ヨークシャープディング・ラップを頼むならば登録商標「ヨーキープッド・ラップ」を。ちなみにヨーキープッドとは、ヨークシャープディングの省略です。
中のお肉はビーフ、ポーク、チキン、ターキー、ヴェジー(ヴェジタリアン用パティ)の5種類から選択。
「ヨーキープッド・ラップ」の場合は、人参とインゲンとスタッフィング(詰め物)とグレイビーソース少々も入っています。なお追加料金なしでホースラディッシュ、アップル、クランベリー、マスタード、ミントのソースも入れてくれます。
そこで筆者はポークの「ヨーキープッド・ラップ」に、ホースラディッシュソースを追加してもらいました。
ご覧のようにゴロンと丸く巻かれた大判ヨークシャープディングの中に、お肉や野菜などの具がぎっしり。またソースも入っているため、これをテイクアウェイして街なかで食べるのは、かなりの早食いに自信あるか、技量と勇気が必要です。
そこで買った後はトレーに載せ、備えつけのナイフ&フォークとともに2階のテーブル席で、ゆっくり食べるのがお勧め。
肝心のお味はというと、まさに英国名物ロースト料理が全部まとめてラップになった!という大胆さ。とてもボリューミーなので、小食な方は2人で1個をシェアするのもアリでしょう。
ヨークシャープディング発祥地の、ユニークなご当地B級グルメ。市街観光中にお腹が空いたら、試してみませんか?!