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【パリ】2025年1月から地下鉄などの料金が値上げ、市内同様に近郊の鉄道運賃は定額に

守隨 亨延

守隨 亨延

フランス特派員

更新日
2024年12月22日
公開日
2024年12月24日
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パリ近郊路線も全て同じ額に

2025年1月1日から適用されるイル・ド・フランス・モビリテの料金改定により、同社が担うイル・ド・フランス地域圏内の地下鉄とRERは一律2.50ユーロになります(各空港駅を除く)。バスとトラム(T11、T12、T13は除く)は一律2ユーロです(オルリーバス、ロワシーバスを除く)。

イル・ド・フランス地域圏内から空港駅への運賃は、シャルル・ド・ゴール空港とオルリー空港のいずれも定額13ユーロです。

これら料金体系は、ICカードおよびスマホのナヴィゴ・イージーでの料金です。

旅行者向けではなく、主に在住者が使うナヴィゴ・リベルテの場合は、列車が1.99ユーロ、バスおよびトラムが1.60ユーロ、空港駅へは13ユーロです。ナヴィゴ・リベルテとは、使用した額だけ口座引き落としになるタイプのカードで、登録にはフランスの住所証明とフランスの銀行口座が必要です。

値上げだが料金体系は明確

2024年までの運賃は、地下鉄とRERのゾーン1(パリ市内)が共通の定額運賃、それ以外(ゾーン2〜5)が距離別運賃に分かれていました。そのため、たとえばパリ市内の駅からパリ市外にあるラ・デファンス駅で降りた場合、地下鉄だとパリ市内のTicket +(定額)が使え、RERで移動した場合はTicket +では改札から外に出られないということが起こりました。

旅行者などにとっては、わかりづらかったのですが、運賃が一律になることにより、このようなことがなくなります。一方で、パリ市内の移動については、値上げとなります。

なお、2024年までのTicket +や空港行きの切符がすでにチャージされているナヴィゴ・イージーでは、2025年からの新しい料金体系の切符は読み込めません。全て使い切ってからのチャージになります。

最新の情報など、詳しくはパリ交通公団(RATP)イル・ド・フランス・モビリテのウェブサイトも併せてご参照ください。

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