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皆さんგამარჯობა(ガーマルジョバ:こんにちは)!
先日、どこを歩いていても、ジョージアの伝統料理であるロビアニをすすめられた日があり、
今日はジョージアでも大切な聖バルバラの日なんだよ!と教えてもらいました。
そんな聖バルバラの日について今日は紹介しますね~
聖バルバラとは主に正教会派で崇敬されている聖人です。
伝説としてはローマ帝国時代の裕福な家系に生まれた女性で、キリスト教徒でなかった彼女の父親は、キリスト教徒である求婚者から遠ざけるために、娘を幽閉していたが、
とある日浴室を建築しようと父親が試みると、彼女が浴室の窓を三位一体の点から2つでなく3つにして欲しいと要求したことで、父親は彼女の信仰に気付き、手にかけようとしたのである。
最終的には父親は神から罰せられ、彼女自身も12月4日(旧暦、新暦では12月17日)に殉職したとされています。
その彼女は幸せの守護聖人と言われていて、幸せを願ってこの日を祈るのです。
ヨーロッパではバーバラの日と言ったり、守護聖人の日と言ったりします。
私がいたドイツの地域ではこの日に桜の枝木を植え、クリスマスまでに花を咲かせたら幸運が訪れると言われていました。
他にも様々な祝い方をされる様です。
ここジョージアでは、ジョージア正教会なのでクリスマスである1月7日の前約40日間を断食をして過ごします。
その間、肉等(血が出る食べ物)や乳製品は食べず、ほとんど果物やパンを食べて過ごすのですが、
その断食期間に果物等以外で食べることが認められているものの1つが、ロビアニで、この12月17日の聖バルバラの日に、特にお祝いとしてロビアニや果物を食べて過ごす事が、ジョージアの伝統的な祝い方なのです。
ロビアニは、豆(ロビオ ლობიო)をあんこの様に潰し(でも甘くはなく、少々パサパサしています。でも美味しい!!)、パンに挟んで焼く料理で、この17日は基本的に各家庭で焼かれ、食べられます。
ですので、この日は町で友人と会えば、ロビアニを一緒に食べよう!と誘われる、ロビアニデーなのです。
必ずこの日のみロビアニを食べるのではなく、断食中はロビアニがよく見られます。職場でもロビアニランチがよく開かれています。
ジョージアには、クリスマス以外にもイースターでは茜の枝で色付けた赤いゆで卵を食べるなど、正教会ルールと絡めた食のルールが沢山あります。
私たち日本人が食で季節を感じるのと同様に、ジョージア人もこれが売り出したらクリスマスだ~などと感じる事も多々ある様です。
皆さんも、クリスマスシーズンの今ジョージアにいらっしゃれば、是非ロビアニをお楽しみください~!