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【岡山】カステラの入った「玉島おでん」 ~倉敷市玉島~

mami

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岡山特派員

更新日
2025年2月5日
公開日
2025年2月5日

この冬いちばんという寒気がやってきましたね。今日は岡山県南も珍しく粉雪が舞っています。インフルエンザやコロナも猛威を振るっています。そんな時は、栄養バランスも良く冷えた身体が芯まで温まるおでんに限ります。おでんのネタは地域によってさまざまだと思います。私が子供の頃は、岡山では関東の「ちくわぶ」や「はんぺん」は食べられていませんでした。「はんぺん」と言えば、「さつま揚げ」や「平天」のことをそう呼んでいました。中でも倉敷市玉島のおでんは、カステラが具材のひとつとして入っています。

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おたやん食堂のおでん

玉島の通町商店街の中に「玉島おでん」を食べさせてくれるおたやん食堂があります。暖簾をくぐって入り、席につくと「カステラ、大根、厚揚げ」のおでんを注文します。

熱々でお出汁がシミシミでおいしいおでんですが、肝心のカステラがありません!

ご主人に聞くと玉島でカステラを作っていた蒲鉾店が「元大」と「船松」の2件があったそうですが、どちらも店を閉め、玉島産にこだわると手に入らなくなったそうです。そういえば、私が子供の頃は、普通に見かけて、そのまま食べたり、かけうどんに乗せていたカステラですが、今はお節料理の高級食材になってしまいました。

 

おでん以外に「からす天狗黒焼きそば」も注文しました。麺が真っ黒でイカ墨を練りこんでいる「おたやん食堂」のオリジナルの焼きそばです。

取り皿にとると麺の黒さがわかるでしょうか。麺の味はイカ墨ペーストを思わせる魚介の風味とイカ天がたっぷりと入りコクがあって、今まで食べたことのない味ですが、こちらも間違いなくおいしい焼きそばです。

 

わが家の「玉島風おでん」

玉島おでんが食べられなかったので、わが家で玉島風のおでんを作ろうと思い、瀬戸内市牛窓の中光商店でカステラを買ってきました。

カステラと聞くと、多くの人が長崎名物のお菓子を思いつくと思いますが、玉島おでんに入っているカステラは、上の写真の「鮮魚カステラ」を指します。カステラ蒲鉾と呼ぶところもありますが、魚のすり身と卵とお砂糖でできた練り物です。形は違いますが、お節料理の伊達巻に味は似ています。歯ごたえは蒲鉾と伊達巻の中間くらいだと思います。

 

3日前から仕込んでいたおでんにカステラを煮込み玉島風おでんができました。

 

取り分けます。いちばん上の「光」の印字のついたのがカステラです。ふんわりと柔らかく、ほんのりとした甘さがあります。私はこのカステラに辛みのあるマスタードを付けて食べるのが好きです。出汁は、おたやん食堂で聞いた出汁を使いましたがやはり同じ味にはなりませんね。

カステラという名称はついていなくても、全国各地にすり身と玉子と砂糖でできた練り物が作られていると思います。おでんを作るときに具材のひとつとして入れてみてはいかがですか。

■おたやん食堂
住所:岡山県倉敷市玉島2-6-14
営業時間:11:00~19:00
休業日:月曜日
駐車場:なし(旧玉島港周辺に無料商店街駐車場あり)
電話番号:086-525-4083

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