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浅口市鴨方町にある「かもがた町家公園」は、江戸時代の岡山藩と鴨方支藩を結ぶ「旧鴨方往来」沿いに、 町家2棟、倉3棟を忠実に修復した江戸時代の歴史的建築物、伝統植物園など歴史的景観を残す公園として日本の歴史公園100選に選ばれています。
旧鴨方往来に建つ旧高戸家は「伝承館」と呼ばれ、建物博物館となっています。高戸家は油の商いを営んでいて、藩主の宿泊所や文化人の社交場だった由緒ある町屋でした。
中に入るとガイドさんが案内をしてくれます。築300年以上も経っていて、岡山県下に残る町家の中でも最古のものだそうで、「岡山県重要文化財」に指定されています。特に大戸口の格子構は「切子付親子格子」と呼ばれる特殊なもので、説明に力が入っていました。
江戸後期に改装されたお座敷。廊下から座りながらいつまでも見ていたい書院や襖絵です。
伝承館の隣に並ぶこの町家は、延享5年(1748年)に建てられた分家の母屋です。当時の部屋割りに合わせて修復が行われています。
伝承館では、歴史学習、伝統行事が行われるほか、訪問者のための情報コーナーや和風喫茶、地元の特産品や土産物の販売コーナーがあります。また、二階は郷土史料の展示室となっています。
交流館の中にある和風喫茶「まちや亭」です。ここでは、月代わりで鴨方町内の製麺所から素麺を仕入れ、素麺や定食を食べることができます。
お握りと野菜の炊き合わせがついたセットでです!コシも強く、のど越しがよくいくらでも食べられそうです。400円から500円に値上がりしていました。
「まちや亭」は古民家を再生した建物で、お座敷や2階を自由に見学させてもらえます。ちなみに、ここは中国銀行の前身の大店(おおだな)だったと教えていただきました。
かわいい、昔のそうめん作りのジオラマ。鴨方町は、手延べそうめんで全国6位、手延べうどんでは全国1位の生産量を誇っているそうです。最盛期には600もあった製麺所も今はわずかです。
伝承館の北側にある土蔵で、棟札から安政3年(1856)に建築されたものと言われています。 当時は重要な生活用具や什器などを収蔵していたそうです。現在は、絵画、書道、工芸、陶芸、写真等の作品展示やミニコンサート等に貸し出しをしていますが、私が訪れた時は、イベントを行っていなかったので鍵がかかり中は確認できませんでした。
敷地内にはいくつかの井戸がありましたが、中庭には屋根の付いた立派な井戸が遺されていました。
交流館の北側にある土蔵です。歴史や文化の紹介と公園の管理事務所となっています。
鴨方往来に設置された郵便ポストは今も現役のポストでした。入り口すぐの芝生広場も和投げなど、日本の伝統的な遊びができる玩具がそろっています。歴史的な景観を楽しみながらファミリーでくつろげる公園でした。
住 所 〒719-0243 岡山県浅口市鴨方町鴨方240
電話番号 0865-45-8040(かもがた町家公園)
公式サイト かもがた町家公園 公式サイト
営業時間 9:00~17:00(伝承館の入館は16:30まで)
和風喫茶(木~日曜日)10:00~14:00(昼定食は11:30~13:30(数量限定))
休 館 日 月・火曜日(祝日は営業)、祝日の翌日、年末年始、臨時休館
和風喫茶:月~水曜日、休園日
交通アクセス(車) 山陽自動車道鴨方ICから約5分
交通アクセス(公共) JR鴨方駅から徒歩約25分
駐車場普通車 42台