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関西のサイクリストなら知らない人はいない、さくらであい館。ここから京都や和歌山、大阪までサイクリングロードで行くことができます。とにかくサイクリングするなら「とりあえず、さくらであい館で」という場所なんです。しかも隣接する背割堤は乙訓エリアきっての桜の名所。今年の春はお花見サイクリングに出かけてみませんか。
さくらであい館は、3つの川が淀川へと合流する地域間交流や地域振興、観光周遊の拠点にあり、人・物・情報が出会う活気あふれるスペースとして、2017年(平成29年)春にオープン。和風平屋建てを彷彿とさせる建物には、情報発信コーナーやイベント広場、学習室があります。さくらSHOPではミニうどんやソフトクリームなどが購入でき、サイクリストの補給におすすめです。
施設の呼び名のとおり、桜の名所として有名で毎年3月下旬〜4月上旬頃に「背割堤さくらまつり」が開催(開花状況により変更あり。詳細はHPでご確認を)されます。宇治川と木津川に挟まれる背割堤がソメイヨシノ約220本に包まれ、約1.4㎞に及ぶ桜のトンネルが出現します。当日は地元ゆかりのグルメやスイーツなどのブースが約38店も出展予定なので、桜を眺めながら楽しむことができます。
京都嵐山から和歌山港を結ぶ「京奈和自転車道」は、全長約180kmの京都府と奈良県、和歌山県を縦断するサイクリングルートです。さくらであい館はこのサイクリングルート上にあり、京都方面や奈良方面に向かうのに最適な拠点です。
また、2025年大阪・関西万博会場の夢洲につながる「淀川リバーサイドサイクルライン」のスタート地点になっており、サイクリストのレベルに合わせて、枚方や大阪市内、ゴール地点の夢洲へ行くことができます。ただ、こちらのルートは車止め(通称メタルクワガタ)が多いので、個人的には「京奈和自転車道」の方が好きです。
さらに自転車道は整備されていませんが、抹茶スイーツや源氏物語ゆかりの宇治にもつながっていますし、宇治川ラインを経由して琵琶湖へ行くこともできます。まさにサイクリングのスタートとゴール、そして憩いの場として一年中親しまれています。
さくらであい館のシンボルとも言える展望塔は施設内から入ることができます。エレベーターもしくは階段で登る地上約25mの展望デッキからは、眼下の背割堤や雄大に流れる3つの川、岩清水八幡宮が鎮座する男山、豊臣秀吉と明智光秀が天下を争った天王山などを望みます。ほかにもサントリー山崎蒸溜所やアサヒビール大山崎山荘美術館などの観光資源も魅力です。
ここからは少し距離がありますが、レンタサイクルを利用すれば意外と近いですよ。展望塔の利用は無料ですが、さくらまつり開催期間中は有料になるのでご注意を。
■さくらであい館
住所:京都府八幡市八幡在応寺地先
電話番号:075-633-5120
アクセス:大山崎ICから車で約10分
営業時間:9:00~17:00(展望塔の利用は9:00~16:30)
入館料:無料(さくらまつりは運営協力金1人100円。6歳未満無料)
レンタサイクル:1日1回につき500円。別途保証金500円。
休館日:12月29日~1月3日
駐車場:有(さくらまつり期間とその前2日間は一般駐車場を閉鎖)
URL:https://www.yodogawa-park.jp/sansen/
今回の「乙な京都™」はいかがだったでしょうか。サイクリストはもちろん、そうでない方もお出かけの拠点として一度訪れてみてください。