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【京都府・大山崎町】交通の要衝、大山崎ジャンクションを“鑑賞”する!?

乙な京都™

乙な京都™

京都特派員

更新日
2025年3月3日
公開日
2025年3月3日

世の中には工場やダム、橋などのインフラ(都市施設)に萌えを感じる人々がいるのをごぞんじですか? そのなかでも「ジャンクション萌え」というジャンルが近年熱いらしく、美しいグラビアが満載の専門書籍があるほど。今回は乙訓エリアで圧倒的な存在感を放つ大山崎JCTを取り上げ、魅惑の世界をご紹介します。

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美しい曲線を描く物流の一大拠点

大山崎JCTは名神高速道路、京滋バイパス、京都縦貫自動車道の高速道路が交差するジャンクションです。2003年8月に供用が開始され、1日当たり約12万台(2023年実績)の交通量を誇ります。さらに高架下には国道171号線と東海道新幹線が走っているため、限られた空間に分岐と合流ポイントがあり、とても複雑なJCTとしても知られています。複雑すぎて、ICの入口から進入して高速道路に乗ることなく出口に出られるほどです。

©︎出典:国土地理院ウェブサイト/2020年撮影(一部加工)

そんな大山崎JCTは土木工事も困難を極めたとか。下の空撮写真を見てもらえればわかりますが、東海道新幹線や国道171号線を止めることなく工事を進める必要がありました。今は完成された姿しか見ることはできませんが、当時の工事に思いをはせると、日本の土木技術の高さに改めて驚かされます。

©︎出典:国土地理院ウェブサイト/1987年撮影(一部加工)
ジャンクションの下を東海道新幹線と通称イナイチの国道が走ります

闇夜に浮かび上がる鉄とコンクリートのアート

鳥瞰図で大山崎JCTを紹介しましたが、より自由度の高い見方は「下から見上げる」方法です。昼間に撮影するのもいいのですが、より幻想的に非日常の世界に浸れるように夜間の姿をお届けします。ブルーの箱桁とコンクリートの橋脚が織りなす巨大な構造体は、じっと見ていると高速道路の施設であることを忘れ、不思議な感覚になってきませんか?(ならなかった方、すみません)

ナトリウム灯のオレンジ色がどこかノスタルジックですが徐々にLED灯に変わるそうです
視界を覆い尽くすほどの圧倒的な立体交差

意外と簡単にできるジャンクションの夜景撮影

上述したように多くのインフラが交差しているので、撮影ポイントは限られていますが、お気に入りの撮影ポイントを探してみるのも一興だと思います。今回、初めてジャンクションを撮影したのですが、思ったよりも簡単でした。ただし、基本的に人が歩く場所ではなくとにかく暗いので、夜景やジャンクションを効果的に撮影する方法を押さえてから撮影に行くと良いと思います。またストリートビューで事前に周囲の環境をチェックしておくと現場でスムーズに動けます。

参考までに私が撮影で使用したのはちょっと古いキャノンの一眼レフカメラで「Canon EF-S 18-55mm 絞り優先オート F11 30秒 ISO100」というレンズと設定です。この手の情報はネット検索でいくらでも出てきますので現場の状況を見ながらベストな設定を探ってみてください。ポイントは三脚が必須なのと、手ブレ補正機能はOFFにすること。最後に私のベストショットを。

ドライバーの視点では味わえないコンクリートジャングルとS字カーブ

■大山崎JCT
住所:京都府乙訓郡大山崎町円明寺
アクセス:阪急京都線「西山天王山」駅から徒歩約20分
URL:https://www.w-nexco.co.jp/search/jct_map/kansai/pdfs/oyamazaki.pdf

 

今回の「乙な京都™」はいかがだったでしょうか。マニアックすぎてついて来れなかった方もおられたかもしれませんが、実は大山崎JCTの近くにはさらに有名な久御山JCTがあります。映画『踊る大捜査線』で登場するので、ごぞんじの方もいるのではないでしょうか。今回の記事が好評でしたら取り上げたいと思います。

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