キーワードで検索
愛知県の南西部、知多半島にある知多市岡田は、知多木綿と呼ばれた綿織物で栄えた地区です。黒板塀や土蔵が立ち並び、綿織物で財を成した当時の雰囲気が今に残ります。その岡田地区を散策してみました。
岡田は海沿いから少し半島の中央部へ進んだ場所にあります。そのため名鉄常滑線朝倉駅から知多バスに乗り、最寄りの「大門前」バス停で降ります。岡田で楽しむべきは、落ち着いた雰囲気とレトロな建物です。
大門前のバス停を下車してすぐのところにあるのが知多四国88ヶ所の72番札所である慈雲寺。南北朝時代に創建された古刹です。慈雲寺を拝観したら、慈雲寺の正面の道を山側に向かっていくと、知多木綿のアンテナショップであるChita Cotton 478があります。同店では知多木綿を使った製品が売られていますので、岡田の土産物探しにぴったりです。なかでも知多木綿を使った白シャツがおすすめ。
さらに進んでT字路を左折すると黒板塀が美しい旧竹内虎王邸が見えてきます。竹内虎王は知多における綿織物産業の先駆者の一人。立派なお屋敷に当時の繁栄がしのばれます。その隣には、現在は地域のサロンとして使われている旧貯蓄銀行が建っています。
黒板塀を越えて進む、景色が少し開けてきて岡田のランドマークでもあるレトロな外観を持つ知多岡田簡易郵便局があります。同郵便局は現在も営業している現役の郵便局です。その先にあるのが、知多木綿の歴史を知れる手織りの里木綿蔵・ちた。建物はかつての竹内虎王商店の木綿蔵です。そして竹内康裕邸と蔵(なまこ壁)があります
散策だけで岡田を終わらせてしまうのではなく、食事も加えて、もう少し雰囲気に浸ってみましょう!上記した小径のもう1本上の道をいくと、料理旅館・桝磯があります。和風の趣ある建物のなかで日本料理を楽しめます。
なまこ壁を抜けた先の交差点にはおかき屋辰心が。食品の土産物を探せます。近くにあるOKD KOMINKA BREWINGでは地ビールを楽しめます。
慈雲寺の近くにあるCafé Novatannは、元助産院だった古民家を改築して営業しているカフェ。コーヒーや食事を楽しめます。
知多市は、愛知県内有数の梅の名所である佐布里池(名鉄常滑線朝倉駅から知多バス「梅の館口」下車徒歩5分または朝倉駅からコミュニティ交通あいあいバス「梅の館」下車すぐ)もあり、これからの季節、さらに注目の地域です。
『地球の歩き方 愛知』でも岡田および佐布里の各エリアは取り上げていますので、あわせてチェックしてみてください!