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南仏コート・ダジュールの中心都市ニース。高速鉄道が停まるニースの玄関口であるフランス国鉄(SNCF)ニース・ヴィル駅から東へ2駅行くと、ヴィルフランシュ・シュル・メールという小さな港町があります。約10分電車に乗るだけで、都会的な魅力を備えたニースとはまた違う魅力に出会える、ニースとあわせて訪れたい町です。
ヴィルフランシュ・シュル・メールは、都会のニースとはガラリと異なる、海、散策、景色、食事の楽しみが小さなエリアに凝縮している町です。山が海に落ち込む斜面にへばりつくように集落が広がり、その中を入り組んだ路地がはしっています。
この町の楽しみ方は、路地裏散策とショップ巡り、そして海沿いのカフェで過ごす静かな時間。SNCFヴィルフランシュ・シュル・メールから数分歩くと入り組んだ路地の旧市街が現れ出し、なかでもオブスキュール通りは入り組んだ建物と地形で洞窟のような小径になっています。
この集落の名所は、港にあるサン・ピエール礼拝堂。ジャン・コクトーが同礼拝堂の修復装飾を手がけており、礼拝堂内にはペテロ(キリストの使徒になる前は漁師だった人物)の生涯が壁画として描かれています。
サン・ピエール礼拝堂を見学したら、旧市街のショップ巡りと港にあるカフェに座りながら、何もしない時間を楽しむのがこの町の楽しみ方。のどかな漁村にゆっくりとした時間が流れます。
ヴィルフランシュ・シュル・メールは、ニース・ヴィル駅から列車で10分ほどで来ることができます。日帰りできますが、せっかくならランチなどの時間帯をかませて、この港町の雰囲気をより堪能できるプランにしてみましょう。
港にはル・バントリーやラ・メール・ジュルメールなど、いくつかカフェやレストランがあります。それらテラス席に座りながら、地中海の波の音や海鳥の声、行き交う船などを見ながら過ごす時間は、この地方に多くの人が惹きつけられる理由を感じることができるはずです。
■ル・バントリー(Lou Bantry)
住所:13 Quai de l’Amiral Courbet 06230
URL:https://www.restaurant-lou-bantry.fr/
■ラ・メール・ジュルメール(La Mère Germaine)
住所:7 Quai de l’Amiral Courbet 06230
URL:https://www.meregermaine.fr/en/mediterranean-restaurant-2/
車で行く場合は、サン・ピエール礼拝堂の近く、アメリ・ポロネ広場からすぐのところに駐車場があります。ニースでレンタサイクルを借りて訪れてもいいですね。ニースに滞在しながら手軽なショートトリップの場所としても最適です。