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【フランス】物価の高いパリで食費を安く抑える方法、食品ロス防止アプリで半額以下に

守隨 亨延

守隨 亨延

フランス特派員

更新日
2025年3月14日
公開日
2025年3月14日
©︎Yukinobu Shuzui TooGoodToGoアプリ内で表示される対応ショップのマップ

昨今フランスにおける物価高とユーロに大した時の円安傾向も加わり、日本からの旅行者を悩ませているのが旅行の際の物価です。食費は抑えたいけれど、フランスらしいものもスーパーマーケット以外で食べたいという時に、食品ロスを防ぐためのアプリを使うと、お値打ちに食べ物を購入できます。

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食品ロスを防ぐための割引販売

©︎Yukinobu Shuzui

フランス旅行では、レストランで少し食べたり飲んだりしただけで、日本円ですぐに5000円、1万円を超えてしまいます。加えて首都であるパリは、フランスの地方と比較して物価が高く、グルメの町ではありますが、価格面は旅行者にとって悩みの種です。食も楽しみたいけれど食費も抑えたい時に活躍するのが、「TooGoodToGo」などの食品ロスを防ぐためのアプリです。

フランスでは2016年には食品廃棄物対策法(通称「ガロ法」)が制定されました。これは、売れ残った食品や賞味期限が迫った食品をスーパーマーケットが廃棄することを禁止し世界初となる法律で、それら廃棄となる食品については寄付が義務付けられました。2020年にはこの適用範囲が飲食店にも拡大しました。

この売れ残り商品への需要と供給の橋渡しをするために生まれたサービスが、賞味期限間際の商品を値引きで販売するTooGoodToGoなどです。このアプリを使えば、具体的な商品を選ぶことはできませんが、多くの場所で元値の半額から70%引きで購入できます。つまり福袋のようなもの。たとえば、12ユーロ相当のものが入ったパッケージが3.99ユーロといった値段で売られています。

中身は選べませんがお店は選べますので、パン屋だったら袋の中身は何かパン、パティスリーだったら何かお菓子の詰め合わせが入っています。

有名パティスリーからピザや中華まで多彩

©︎Yukinobu Shuzui パリ市内のTooGoodToGoに対応するピザ屋

TooGoodToGoでは、観光客が目指して訪れるような有名店も入っています。例えばアンジェリーナ、ラ・メゾン・デュ・ショコラ、カフェ・キツネ、メゾン・ミュロなど。その他にはイタリアン、中華料理など。ホテルなどは朝食の残りのクロワッサンやフルーツなどが入っています。

食品ロスを防ぐための方法ですので、受け取り時間はそのお店の閉店時間近くに設定されてることが多いです。19:00閉店なら18:30〜19:00の間にピックアップなど(店舗により変わります)。昼営業が終わった後の時間帯のお店もあります。

売れ残っている商品が店側のチョイスで袋に入れられています。アプリ上で一度申し込んで支払いを済ませた後は、こちらの都合で取りに行けなくなっても返金はありません。

通常の値段での購入と違って包装も簡易であることが多いため、ショッピングバッグを持参することをおすすめします。

その日は全て商品を売り切ってしまうこともあります。そういう場合は、オーダーはキャンセルされて受け取りはできません。支払いも発生しません。

TooGoodToGoのダウンロード方法

©︎Yukinobu Shuzui

このように、賞味期限が迫った食品を購入できる代表的なアプリ「TooGoodToGo」ですが、ダウンロードするためにはアプリのストアの地域設定がこのアプリがカバーしている地域と同じでないとダウンロードできません。つまり「日本」ではなく「フランス」にする必要があります。

iOS(iPhone)の場合、App Storeの地域を変更します。その後、アプリをダウンロードしてください。ダウンロードが済んだ後は設定を日本に戻してもアプリは問題なく使えます。

ダウンロードに関しては少し複雑かもしれませんが、これを使えばホテルの部屋などでの持ち帰りの食事に彩りを添えることができます。便利なアプリですので使ってみてください。

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