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近現代のアートを展示するパリのポンピドゥーセンターが2025年から2030年まで改装のため閉館します。ルーヴル美術館、オルセー美術館と並ぶパリを代表する同美術館の、今後の閉館予定と、再開スケジュールをまとめました。
ポンピドゥー・センターは2025年から段階的に閉鎖されています。1月にはオーディトリウムや会議場などが、3月には国立近代美術館の常設展エリアと公共情報図書館が閉まりました。夏には段階的に企画展示エリアとショップ、本屋が、そして9月には一般がアクセスできる施設全てが完全に閉館します。2026年4月から工事開始。2030年に施設が再開する予定です。
改修のメイン建築家に選ばれたのは、ニコラ・モローさんと楠寛子さんによるモロークスノキ建築設計。同施設は1977年に建てられたリチャード・ロジャーズとレンゾ・ピアノによるデザインですが、建物に含まれるアスベストの除去や省エネ化などが長年の懸念点でした。
閉館中は、所蔵する作品が世界各国で展示される機会が作られます。そのため普段であれば、なかなかパリから出ない作品も、世界各地の人にとっては、近い場所で鑑賞できることがあるかもしれません。
場所としては2030年までポンピドゥー・センターは閉じられてしまいますが、各地で企画展は予定されています。主要パートナーとなるのがシャンゼリゼ大通りにあるグランパレ。他にはパリ市内だとルーヴル美術館や、ケ・ブランリー。ジャック・シラク美術館、フィラルモニ・ド・パリ、モネ・ド・パリなどです。
企画展の詳細はポンピドゥー・センターおよび各美術館の公式ウェブサイトで発表されていますので、好みのものを探してぜひ足を運んでみてください。キュレーションの違いによる、新たな視点で作品を楽しむことができるはずです。
■ポンピドゥー・センター(Centre Pompidou)
住所:Place Georges-Pompidou 75004
URL:https://www.centrepompidou.fr/
ポンピドゥー・センターは長期間にわたって閉館しますが、周囲は魅力あるショップが集まる地区で、散策場所としても楽しめます。
ポンピドゥー・センターの北を通って東に抜けるランビュトー通りは、パティスリーやパン屋、飲食店などが集まるグルメストリート。西から順にレバノン・アイスクリーム屋のバシール、パン屋のシェ・ムニエ、お菓子屋のア・ラ・メール・ド・ファミーユ、カフェのテール・ド・カフェ、パン屋のパン・ド・シュークル、チョコレート屋のパトリック・ロジェなど人気あるショップが並びます。
ランビュトー通りを東へ歩いて行くと、フラン・ブルジョワ通りに入りますが、ここまで来ると今度は服のショップが増えてきます。同エリアはパリを代表するオシャレ地区で、ここも町歩きの楽しい場所です。パリを訪れる際は立ち寄ってみてください。