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旅の楽しみのひとつは現地の食べ物。今は日本にも各国料理のレストランはありますが実際現地で食べるのとは少々違うこともあるので、やはり本場で食べてみたいですね。前回コルドバのお話をしたので、今日はコルドバを代表する郷土料理を3つご紹介したいと思います。
冷たいトマトベースの野菜スープ、ガスパチョはご存じですか? サルモレホに比べると日本でも知名度のある料理で、これもやはり南スペインの郷土料理です。ガスパチョはトマトがメインですがほかにもきゅうりやピーマン、人によっては玉ねぎも使います。サルモレホはと言うと、野菜は熟したトマトのみ。ほかにはパンとにんにく、オリーブオイル、塩だけで作ります。わが家では簡単にこれをハンドミキサーでクリーミーになるまでガーっと混ぜ合わせていただいています。トッピングには、小さく切った生ハムとゆで卵が乗っていることが定番です。クリーミーかつ、もったりとしたテクスチャーで、熟したトマトにオリーブオイルの風味があいまってとっても美味。食欲がない夏でもペロッと食べれてしまいます。コルドバの夏は暑いので、こうした料理が生まれたのでしょうね。
豚肉を使ったフラメンキンは子どもにも大人気の一品。実はこれ、スペイン版豚カツなんです。薄めの豚ロース肉に生ハムをくるくるっと巻いて、パン粉をつけて揚げてあります。日本だとしそやチーズ、いんげん等を巻いた豚カツがありますが、豚×豚なのがコルドバ風。とんかつソースをかけて食べたいなと思うものの、しっかり味付けされています。コルドバのお隣のハエン県でもよく食べられている料理です。この写真のサイズならかわいいものですが細長くてボリューム大なこともあるので、ひとりで食べるよりはシェアするといいかも。
最後にご紹介するのは牛テールの赤ワイン煮込み、ラボ・デ・トロです。その起源はローマ時代にまで遡るそうですが、現在のようなレシピで作られるようになったのは16世紀以降とだと言われています。たいていは骨付きで出てきますが、この写真のラボ・デ・トロを食べたお店では「食べやすいようにほぐしましょうか?」と聞いてくれ、このような状態にしてくれました(ここのは過去一においしかった!)。時間をかけてじっくり煮込んであるのでお肉はホロホロに柔らかく、コラーゲンや骨から出る旨味があるのでソースもほっぺが落ちるおいしさ。ソースはパンに浸して食べましょう。しっかりした味わいなので、赤ワインによく合う料理です。
いかがでしたでしょうか。コルドバにご旅行の際にはぜひお試しくださいね。