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【京都】京のど真ん中に咲く御幸桜「六角堂」

Akio

Akio

京都特派員

更新日
2025年3月29日
公開日
2025年3月29日

京のど真ん中「六角堂」に咲く「御幸桜」(みゆきざくら)の紹介です。烏丸六角に建つ「六角堂」。聖徳太子によって創建された六角堂は京都の町の真ん中にあります。正式名称は「頂法寺」ですが、六角通りに建っている事と、本堂が六角の形をしている事から六角堂と呼ばれています。ここは、華道家元池坊で知られる「生け花」発祥の地でもあり、御幸桜が咲く所です。

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御幸桜と枝垂れ柳

六角堂へは、地下鉄烏丸御池駅から徒歩約3分で着きます。境内に入ると見頃を迎えた桜と枝垂れ柳が迎えてくれました。(3月29日撮影)

六角堂の境内には、お堂を囲む様に約30本のしだれ桜があり「御幸桜」(みゆきざくら)と呼ばれています。御幸桜は早咲きの桜で、咲き始めは白色ですが、開花が進むにつれて濃い紅色へと変化して行きます。

六角堂で桜と共に有名なのが六角柳です。平安時代から「六角堂の柳に願をかけると良縁に恵まれる」という噂が広がり、いつの頃からか「縁むすびの柳」とも呼ばれています。

都の真ん中を表す「へそ石」

こちらは、京の町のど真ん中を表す「へそ石」。「へそ石」は直径50cmほどの平らな六角形の石。この石は、かつての平安京の中で、都のど真ん中の位置を表していると伝わっています。

いけばな発祥の地

そして六角堂と言えば「いけばな発祥の寺」です。かつて六角堂の北側の池の畔に、僧侶の住坊があり、「池坊」と呼ばれるようになりました。代々六角堂の住職を務める池坊は、仏前に花を供える中で様々な工夫を加え、室町時代に「いけばな」成立にいたります。寛正3(1462)年には池坊専慶が花を挿し、京の人々の間で評判になったそうです。そして時代は移り、江戸時代初期に活躍した三十二世池坊専好は、後水尾天皇に重用され、寛永6(1629)年には御所の紫宸殿で立花会がたびたび催されたそうです。↓は、境内にある専好の立花復元のモニュメント。

烏丸六角はオフィス街です。ビル街の中にある六角堂ですが、しだれ桜と枝垂れ柳の景色に心に静かな時が流れて来ます。六角堂の桜が咲く頃、近くの京都御所の近衛邸跡の「糸桜」や同じく御所の「出水の桜」、京都府庁の中庭に咲く「早咲きの桜」もほぼ同時期に見頃を迎えます。

六角堂

〇住所  京都市中京区六角町東洞院西入堂之前248

〇時間 6:00~17:00 散策自由

〇アクセス 京都市営地下鉄「烏丸御池」駅5番出口から徒歩約3分。
阪急京都線「烏丸」駅21番出口から徒歩約5分

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