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【ジョージア】レトロな雰囲気漂う町、ズグディディ

MAO

MAO

ジョージア特派員

更新日
2025年4月30日
公開日
2025年4月30日
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皆さんგამარჯობა(ガーマルジョバ:こんにちは)!

筆者は先日、メスティアに行く道中にズグディディという町に行ってきました。

ジョージアの中では大きな都市ではあるものの、トビリシやクタイシとは違った雰囲気が漂う町で、面白く感じたので紹介します。

ズグディディへはどう行くの?

ズグディディは、サメグレロ(メグレル)地方北西部にある町であり、人口4万人を有するサメグレロ=ゼモ·スヴァネティ州の州都です。

地名のズグディディ(ზუგდიდი)は、紀元前にこの地に存在したコルキス王国時代に用いられたメグルリ語で大きな丘を意味しているそう。またこの地方では、ジョージア語と併用しながらもメグルリ語を話すのだそうで、方言とも違い、1つの言語として、同郷出身者の中では使われているのです。

また併用しているとは言いつつも、両者は全く異なり、この地方出身でないジョージア人の方にとっては、聞いても全く分からないのだとか。

例えば、こんにちはを意味する、გამარჯობა(ガーマルジョバ)は、გომორძგუა(Gomordzgua)と言います。

またこの地域で話されているメグルリ語は、少し離れたトルコとジョージアの国境町で話されているラズ語と似ているとされており、研究も進められているのです。

そんなズグディディですが、気候は日本と似ており、特に冬の気温は東京とほぼ同じとされています。

筆者は先日4月下旬に訪れたのですが、夕方も暖かく、また少し湿気があるので、ムシムシした気候は日本と確かに似ているなという印象でした。

トビリシからズグディディへ行く方法としては

①電車で行く方法(約7時間)

→朝8時過ぎにトビリシ駅を出ると、15時過ぎに到着するというスケジュールの電車が1日1本走っています。

②マルシュルトカ(乗合ミニバス)で行く場合

→トビリシのDidubeにあるOkuribaという乗り場から、35ラリで朝10時から出ています(出発時間は変動するので、再確認を!)

③大型バスで行く方法

→トビリシはTbilisi Railway Station (Tbilisi Central)が出着地、ズグディディはZugdidi Railway Stationが出着地として、片道25ラリで、1日に12:00、23:00、24:00の合計3本のバスが出ている様です。

他にもクタイシまで高速鉄道で行き、クタイシからバスで動く方法など前後の旅程に合わせて様々な移動方法があります!

  • I LOVE❤︎ Zugudidi

ダディアニ家に関連したものばかり!

さてズグディディは、そこまで観光地が点在しているわけではなく、町の中心部に集中しているので1日で観光できます。

最も有名な観光地は、ダディアニ家の宮殿(Dadiani Palaceです。

ズグディディは前述した通り、サメグレロ=ゼモ·スヴァネティ州の州都であり、この州はサメグレロ地方とゼモ·スヴァネティ地方という2つの地方が合体したものになります。そして前者のサメグレロ地方を納めていたのがサメグレロ公国であり、その支配者がダディアニ家であり、王女エカテリーヌ·ダディアニが宮殿として使用していました。

現在は博物館となっており、またお庭が凄く綺麗に手入れされて様々な植物が咲いているので、多くの方が散歩をされていました。宮殿自体は17世紀に建てられ、1860年代にイギリスの建築家によって修復が行われました。宮殿のバルコニーや屋根を作るためだけに、5万個以上のコルキス王朝スタイルの装飾品が作成されたとのことで、いかに豪華な宮殿だったかが想像つきますね!

筆者が訪れた日は偶然月曜日の休館日だったので、中に入ることは出来ませんでしたが、美しい建物や少し色褪せつつも今尚残る家紋などを見ながら、建物の周りを散歩するのも良かったです。

しかしながら、是非皆さまには博物館に入っていただきたい理由もありまして、

実はこのダディアニ家が、かの有名なフランスのナポレオン家と親族関係にあり、それ故に博物館にはナポレオン·ボナパルトの私物や、なんと世界で3つしかないデスマスクが展示されている様なのです!!

筆者も見たかったのですが、とっても残念です。是非皆さまにはそれらの展示物も楽しんでいただければと思います。

また宮殿の庭の中には、後継者であったニコ·ダディアニ王子の小さな宮殿もあり、外観もメインの宮殿とは異なる様式で、これも美しいのです。

他にも町を歩けば、この遺跡はダディアニ家の…、植物園もダディアニ家のもので…とよくダディアニ家所縁のものに出合うのです。

中心部に伸びる大通り公園

また大通りには800m程の距離のある公園があり、こちらも緑豊かで、ランニングしている人もいれば、椅子に座ってお話ししている人もいます。

公園の左右両サイドには、飲食店や商店が立ち並び、地元の方も行き交う場所になっています。

距離もそこまで長く無いので、緑の木々に囲まれながら朝に散歩するととっても気持ちいいだろうなぁと筆者も歩いていました。

公園内にはいくつかの銅像があり、中には、ジョージアの詩人Raphael Eristavの銅像も立っており、この町に所縁のある方々の紹介がされていました。

  • 詩人Raphael Eristavの銅像

近くに寄った際は是非、ズグディディへ

さて、ズグディディの近くには、クタイシやバトゥミ、また少し行けばメスティアなどの大きな観光地があり、それらに向かう予定がある場合には、その道中に少し休憩地点として立ち寄ってみると、前述の素敵な博物館もあり、楽しめると思います。

またこの地域で食べられるメグルリ料理は、ジョージアの中でも美味しいと評判であり、トビリシや他の地域のものとは異なる料理も多いのです。ハチャプリやチーズなども独自のものが多く、また別の記事でご紹介します!

是非、緑に囲まれた自然散策と、美味しい料理を組み合わせてズグディディ観光を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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