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こんにちは!メリーランド州特派員のベストです。アメリカ生活もふと気づけば通算25年を超えました。たまに日本へ里帰りすると、インバウンドの目線で日本国内をあちこち旅したくなります。観光名所で名高いところから意外な穴場まで、実際に足を運んでみるのは楽しいものですね。今回は兵庫県の姫路で体験した見どころ3つをご紹介します。
JR姫路駅で新幹線を降りたら、改札口に行く前に、新幹線口待合エリアに立ち寄ります。ここには毎年10月14〜15日に開催される姫路を代表的な祭りのひとつ、「灘のけんか祭り(灘まつり)」の神輿と屋台が展示されています。
この祭りでは、旧七ヶ村といわれる姫路市南東部の7つの地域が参加し、姫路市南部にある松原八幡神社(まつばらはちまんじんじゃ)の境内と、神社から西へ約1キロはなれた御旅山(おたびやま)へ、それぞれの屋台の豪華さを競う「練り合わせ」と、神輿が傷つくまで激しくぶつけあうというユニークな神事があります。神輿が傷つくほどぶつけ合うのが縁起が良いとされ、神輿同士の喧嘩(けんか)のような荒々しい様相が祭りのハイライトとして知られています。
灘けんかまつり公式サイト
姫路のランドマークとして名高い姫路城は、JR姫路駅の新幹線ホームからもその姿が見えますし、城壁だけでなく屋根瓦のつなぎ目にも白漆喰を用いて全体的に白く見える姿から「白鷺城」とも呼ばれる美しい城です。明治以前に建築された天守閣として現存する城は全国に12か所しかなく、その一つが姫路城です。
姫路といえばここ、というだけに、平日でもたくさんの観光客が訪れています。地元のボランティアの方々が鎧(よろい)姿(お手製とのことですが、非常に精巧にできています)で入口付近に立って記念写真に応じたり、侍(さむらい)になりきり、にらみをきかせたポーズをとって観光客を喜ばせてくれます。
城内にはいってみると、鉄砲や弓矢用の小窓の多さや堅牢な門が幾重にも立ち並び、いかに姫路城が要塞として堅牢な機能を持っていたかがうかがえます。大天守から見える城の外壁の連なりは、まるで万里の長城のようにも感じます。
国宝姫路城 公式ページ https://www.city.himeji.lg.jp/castle/index.html
所在地 姫路市本町68番地
開城時間 午前9時から午後5時 (最終入城は午後4時まで)
入城料 大人(18歳以上)1000円、小人(小学生〜高校生)300円
有料英語ガイドツアー、プレミアム音声ガイド(日本語・有料)もあり
書写山圓教寺(しょしゃざんえんぎょうじ)は性空上人が創建した天台宗の寺院で、開山は約千年前の平安時代中期にさかのぼります。西国三十三所の第二十七番札所の寺院であり、平安時代の女流歌人で百人一首にも選ばれている和泉式部(いずみしきぶ)とゆかりが深いことから、境内のあちらこちらに和歌の碑があります。
その歴史と荘厳な雰囲気の建物が、国内外のドラマや映画のロケ地としても人気があり、有名なところではハリウッド映画「ラストサムライ」のロケ地のひとつとなりました
山深い場所にある寺ですが、書写山ロープウェイ(所要時間約4分)が便利です。訪問時はロープウェイが運休だったことあり、初心者でも1時間ほどで登れる東阪ルートの登山道を利用しました。地元の小学生の校外学習や遠足でもよく利用されているそうです。書写山ふもとのロープウェイ駅(書写山駅)近くから登山道に入ります。途中岩場が少し険しく足場の悪いところもあるので、滑りにくいハイキング用のシューズ着用が安心です。
今回の姫路城、圓教寺を案内してくださったのは、姫路在住で英語通訳者の磯田(いそだ)さん。「姫路城を見に来る観光客はとても多いのだけど、大阪や神戸が近いせいか、姫路の他の魅力はまだあまり知られていないのでは」と、インバウンドで姫路を訪れる外国人に英語で圓教寺の魅力を伝えるツアーも行っています。
書写山圓教寺 公式ページ: http://www.shosha.or.jp/
所在地 姫路市書写2968番地
志納金(拝観料)中学生以上 500円
参道から摩尼殿までのシャトルバスの運行が特別志納金500円(往復利用)で利用可