Qisa Bag
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皆さんგამარჯობა(ガーマルジョバ:こんにちは)!
最近のジョージア(特にボルジョミ)は雷を伴う大雨が降ったり、寒かったりとなかなか気温が上がらない日々で、同僚達も”寒さと大雨にうんざりだ!”と言いながら、仕事をする毎日です。
さて、先日筆者はとっても楽しいワークショップを体験してきたので、その様子をシェアします!
さてジョージアの街を歩いていたり、土日に大都市でやっている雑貨のマーケットを覗くと、ワインやチーズ、ハチミツなどの加工品と並んでよく見るものの1つに、革製品の雑貨があります。
合皮のものやナチュラルレザー、本革のものまで様々で、すごく綺麗な”Made in Georgia”と書かれた雑貨が並びます。
筆者もマレーシアや台湾に行った際にも、そういった観光客向けの屋外バザールに行った際に、皮財布やカバンなどの小物が並んでいるのを目にしたことがあるのですが、ジョージアは何しろお値段がお手頃で、かつデザインも斬新でとっても美しいのです!
またバザールだけに留まらず、街の中には色々なところに革製品を作っている小さなお店や工場があり、そこでも買えたり、またオーダーメードもできるのです。
筆者はずっとジョージア人の方々のデザインセンスや色彩感覚に惚れていて、色々なものをこのブログでも紹介していたのですが、革製品もその1つ。住んで1年半以上経ちますが、可愛さのあまり、色々なカバンや小物入れを購入してしまっています。
昔から東西の交易の要所でもあったジョージアは、中世においてビザンティン帝国の影響を受け革製品の技術が発展していったそうです。今では世界で活躍するジョージア出身のデザイナーが自身の製品に積極的にレザーを取り入れるなどで、高い評価を得ているそうです。
筆者は先日、そんな革製品が人気なジョージアの首都トビリシで、自分だけのレザーバッグを作るワークショップに参加してきました。
ワークショップが開催される工房の名前は”Qisa Bag”。Qisa(ქისა)はジョージア語でポーチを意味します。
ここでは毎週ワークショップが行われているわけではなく、工房が受け持つ他のお仕事の状況により不定期開催なのですが、開催される際は、InstagramやFacebook、公式サイトでお知らせがあり、SNSを通して申し込みをします。
筆者はここの商品自体が元々大好きで、SNSをフォローをしていたのですが、ワークショップがあるなら!と参加しました。
SNSの写真を見るとまるで商品の様な素敵なレザーバッグが、”ワークショップで作る作品”として写っており、『こんな素敵なものが本当に完成するのかな?』、『いやいやこれは器用な参加者さんだけなんじゃないか?』と一緒に参加した母と言いながら申し込みました。この時点でもう既にウキウキワクワク。
ワークショップに参加できる工房の場所は、Pullman Tbilisi Axis Towersの真裏の小さな小道を入ったところ。
こじんまりとした工房の為、少し場所が分からず電話すると、素敵なスタッフの方が迎えに来てくれました。
工房はその方とお母様の親子でされているとのことで、私が予約した日はなんとラッキーなことに私たち親子のプライベートレッスンとなりました!
すなわち、ジョージア人の母娘親子先生が私たち親子に教えてくれる、家族レッスン!
終始とってものんびりとした雰囲気でワークショップを体験しました。
筆者が参加した会は、ショルダーバッグ作成で参加費は290ラリ(一人)。所要時間は4時間程。英語で丁寧に教えてくださいます。
ワークショップの題材となるものにより、参加費や所要時間は異なりますが、この日のお題はバッグでしたのでこのお値段でした。(題材の指定はできません)
バッグ作りの工程には、色付けしたものを乾かしたり、待つ行程も少しありますので、
その間は美味しいコーヒーを淹れてくださり、一緒にお菓子もいただき、のんびり、ゆったりと取り組ませてくださいます。
寧ろいただいたコーヒーを片手に、自分が作っているバッグの乾燥具合が気になり、ソワソワしていたら、『コーヒーを飲んでのんびり待ちなさい。待つ行程もレザーバッグ作りには大切なのよ★』と教えてくださいました。そんなソワソワな筆者が参加し始まったワークショップ。
この時はまだ、自分が数時間後には、今後愛用していく素敵なバッグを手に出来るとは思ってもみませんでした。
さてまず与えられたエプロンをして準備を整えると、レザーの色を選ばせてくれました。
私たちのバッグは中にポケットがある二段階構造の2色使いのものなので、私は外を緑、中を茶色のレザーを選びました。
お次は、先生親子に言われるまま、難しそうな機械の前に座らされ、先生がセットしてくださった板に鉄の型版を乗せ、プレッシャーで押す作業をしました。母と一体これは何になるのだろうか、、と思っていたところ、レザーバックにボタンなどを取り付けていく際に、ボタンを置く目安の場所を示す型版でした。
型番作りからさせてもらえるなんて、凄く本格的だと思いませんか?? 筆者もとっても驚きました。
その後、作った型番を自分のレザー生地に押し当てながら、ペンシルで後でボタンを取り付ける部分に印をつけていきます。その後は自分がつけた印に沿って穴を開けます。
そして手袋をはめて、レザーの側面部分に、指先や綿棒を用いてレザーと同じ色の皮用塗料を塗っていきます。
先生曰く、この塗料を丁寧に指先を使って行う作業をしっかりするか否かで、革製品の質の違いが出るそうで、大切な作業だからゆっくり丁寧にと言われ、私たち親子も真剣に塗っていきました。
その後この塗料を乾かせる為に10分ほどコーヒーブレイク!親子同士色々なお話をしながら乾くのを待ちました。
またその間、カバンに名前を印字してくれるとのことで、レーザープリンタを使ってジョージア文字で印字してくれました。
休憩後は、乾いた塗料が他の場所についたり、傷がついている場所の汚れをとり、擦ってツヤを出します。
革靴などの手入れをする行程と同じです!
綺麗になったレザーに、赤外線機械を使って(手作業でも出来るそうですが頑丈にするために)
バッグの開け閉めをする部分となるメインのボタンをつけ、その後は手作業で織り込むように、ビスを使いながらカバンの形に仕上げていきます。
そして、完成。となるのです、、、
さて、『こんなの器用な人がした場合の作品だよきっと…』と母と完成画像を申し込み前に見ながら話していた実物と同じものを手に持ち、感激した筆者。
革の1枚生地だけを見るのとは違い、バッグという最終形態を見ると、革の色や形、香りなど全てが良く、
またバッグを開けた時に目に入るジョージアアルファベットのMAO(მაო)が、ジョージアでワークショップに参加した証のようで、とっても嬉しいお土産と思い出になりました。もちろん一緒に参加した母も大満足。
私たちがワークショップに参加している間、娘さんはスマホと一眼レフを駆使しながら私たちの作業の写真を撮ってくれ、そのデータをワークショップ後にプレゼントしてくれます。
ワークショップ、コーヒーブレイク、写真データが全て含まれたワークショップとなり、大満足でした。
先生親子は、私たちのワークショップの後にも10名以上の生徒を相手にレザーについての授業(こちらはワークショップではなく、レッスン)が予定されていたそうで、大急ぎで次の準備に移られていました。
今回筆者はバッグ作成のワークショップに参加しましたが、ジョージアにはパン作りや、お料理教室、ワインの試飲会など観光客向けに他にはない面白い体験型観光コンテンツが沢山あります。
特にSNSでそういったワークショップやコンテンツを発信されている個人事業主の方が本当に多く、ジョージア観光においてはSNSを活用しながら、ジョージアで何をしようかなと考えることも大切な手法の1つかなと思います。
*SNSを活用するので、本当に信じられる事業主さんかの判断は、参加された方の評価などをしっかり見ながらご自身の判断でお願いします。
ぜひ早くからジョージア旅行を予定されている方は、じっくり時間をかけてそういった体験型観光を探されてみてはいかがでしょうか?
ものを購入したりするのも1つの楽しみですが、体験型は思い出にも残るので、観光プロモーションを仕事にしている筆者としてはとてもオススメです♪