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皆さんგამარჯობა(ガーマルジョバ:こんにちは)!
さて、このブログでもいつも観光地をご紹介するものの同時にお伝えするのが、ジョージアあるあるの悩みのひとつである、ロジの悪さ、すなわち交通手段のバリエーションの少なさなのですが、
先日トビリシからクタイシへ行く用事があり、その時に初めてバスを利用し、とっても便利だったので今回は高速バス事情を紹介します!
このブログでもいつもお伝えしている通り、筆者はジョージア中央部に位置するボルジョミに住んでいるのですが、ボルジョミからクタイシに向かう時が、地図上では近くに位置するものの、少し不便なのです。
移動方法としては大きく分けて3つあり、
①朝9時のボルジョミ発のマルシュルトカ(以下マルシュ)でクタイシに向かう方法。
②ボルジョミから近郊のハシュリまでマルシュで向かい、そこでクタイシ行きの列車(高速バスでは無い)もしくはマルシュに乗り換える方法。
③一度トビリシに出て、トビリシから早朝と夕方に出ている高速列車でクタイシに向かう方法。
いつもこの3つの中から、筆者は選んでいました。
とはいえ、いつもクタイシへ向かう前後にトビリシでの仕事の用事があったり、クタイシの後に別のスケジュールが詰まっていて時間に制約がある時が多いので、電車で行くことが多かったのですが、
今回、ネットで”Tbilisi Kutaisi bus”と検索すると、高速バスの情報が出てき、そして見てみると評価もなかなか良かったので、試してみることにしました。
筆者が今回利用したのは、”INFOBUS”という高速バスサイト。チェコやウクライナなどを拠点にIT会社が運営しているバス輸送システム会社で、CITYBUSというバス会社とキャリア提携をしているようです。
トビリシからの出発地点は朝9時【出発地:トビリシのOrtachala】と9時20分【出発地:トビリシのDighomi地域にあるMari Marketの前】になり、順番に巡ってお客様をひろっていきます。午前はこの2本(正式には1本のバスが2地点を巡る)で、午後は16時、16時20分発に同様にあり、別途深夜にもあるようです。
筆者は今回9時20分に乗車し、クタイシにあるYouth Parkに12時40分頃に着きました。ここは中心地からもタクシーなどで10分で行ける場所になります。
さて、この筆者が申し込んだ会社であれば、トビリシークタイシ間のバスは30ラリ(座席指定)で、勿論ネットから英語でスムーズに予約できます。筆者も海外で高速バスをよく利用するのですが、慣れた国であれば、”あ!この車体のバスだな!”などと安心して待てますが、初めての国、特に途上国で高速バスとなれば、ちゃんと乗り場に分かりやすく来てくれるのか?など心配が沢山あるかと思います。筆者も心配でなりませんでした。
しかし予約をした際に、以下のメールが届き、”バス会社名、バスの車種名、ナンバープレート、運転手の番号”などの情報が届きます。バス会社名だけだと車体が分からなければ不安ですが、ナンバープレートも分かれば順次来るバスを確認すれば良いので、安心です。またバスの写真も掲載されているのですが、写真通りの色でしたので問題ありませんでした。
筆者は指定の到着場所に地図通りに立って待っていたのですが、指定の場所は大型バスが目の前で止める事ができないのか、多くのバスが数メートル離れたところにあるガソリンスタンド近くに停車していたので、筆者も目を凝らしていると、指示されたナンバープレートのもの(=私のバス!)が10分遅れで到着しました。
時間通りに来ないと心配になりますが、広範囲に見て、自分のバスのナンバープレートのものが来るかを常に確認していれば、到着しますので安心してください。また、ここは特段大型バスの専用停車場でもなく、分かりやすい場所?という理由でバス乗り場に指定されているので、大型観光バスも沢山停車するわけでは無いので、すぐに見つかります。
またこのバスの良いところは、1人の乗客に対し小さいスーツケース5kg(35×10×10cm)と大きいスーツケース25kg以下(55×35×20cm)であれば無料で載せれるところです。ここが筆者の今回の大きな決めポイントでした。
今回の移動ではスーツケースがあったのですが、高速列車はスーツケース置き場が他のお客様の荷物で埋まっていれば、置き場がなく(日本の新幹線と同じ)、4時間もの長時間の間に荷物の管理をしなければならない事が精神的に大変だなと思っていたからです。
特に高速列車はバトゥミやクタイシ空港に停車するので、多くのお客様がスーツケースを持っており、早く乗車しなければ置き場が殆どないのです。
そういった理由から高速バスであれば、その心配もないので利用しましたが、すごく丁寧に荷物も扱ってくれて良かったです。
そんなこんなで待っていたバスも来たので乗車すると、更なる驚きが待っていました~。
さて乗車時はバスの乗務員の方が、1人ずつ乗客の名前をお手持ちのスマートフォンで確認されるので、名乗りましょう。
特段身分証明書を見せる必要はありませんでした。
乗車すると、ネットでチケット購入時に指定した自分の座席に座ります。
高速バスはとっても綺麗で、筆者はドイツでよく高速バスに乗っていたのですが、同じような清潔感と新しさ、スペースの広さでした。各座席には、USBケーブルで電子機器を充電できるように、差し込み口が付いており、またテーブルもあります。
勿論Wifiもあり、また座席はリクライニングも出来るので、ゆったりと過ごせます。
トビリシを発つと、ジョージア語、英語、ロシア語、後もう1言語(聞き取れなかった)の4ヶ国語で車内ルールなどが音声で流れ、その後乗務員の方が1人ずつにコーヒーもしくは紅茶のサービスを提供してくださるのです!
約3時間少しの乗車時間のバスが、とっても綺麗でかつ30ラリ(約1500円)であることにも大満足なのに、飲み物のサービスが付いているとは、本当にびっくりです。
乗務員さんは勿論英語も通じますので、何の問題なくコミュニケーションが取れますし、筆者乗車時も他の乗客の方が何か座席下に荷物を落とされた際は、速やかに拾うことを手伝われたりと、サポートが細やかなのです。
出発して2時間程発つと、20分程のお手洗い休憩(現金1ラリ必要)があり、みんなそれぞれに飲み物を買ったりして過ごされていました。
そしてほぼ定刻でクタイシに到着しました。
クタイシに到着した時点で、もう筆者はこのバスの虜です。
何しろ今までマルシュルトカという旧ソ連の乗合バスを生活手段として使っており、
マルシュはお世辞にもとっても綺麗なバスとはいえず、時には車内で雨漏りがあったり、座席が壊れていて、腹筋を頼りにカーブ時は乗り越えないといけないなど、とっても哀愁漂う乗り物なのです。(これはこれで運行本数が多く便利で、好きなところで乗降出来るので利点もあるのです。)
ただ筆者が住むボルジョミとトビリシ間には高速バスは無いので、まだまだマルシュユーザーであることには変わりないのですが、クタイシや他の地域に行く際には高速バスが走っているかを確認していくのもいいなと思いました。
今回は快適な旅の一助となる高速バス情報をお伝えしました。
調べるとトビリシから、高速バス形式での移動手段がある町は他にもある様です。是非皆さんも高速バスやマルシュを活用して、地方へ訪れてみてはいかがでしょうか?