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とても個性的なソーセージと薫製のお店が新潟市中央区文京町にあります。 お店の名前は「ブルストロック」―。添加物を極力使わない薫製やソーセージ作りにこだわっています。しかも薫製はネイティブ・アメリカンからの直伝だそうです。イートインスペースもあるお店です
一歩店に入ると、ソーセージや薫製、そしてキンキンに冷えた何種類ものクラフトビールなどが並んだショーケースに目を引かれます。周囲の壁にはアメリカ大陸を感じさせるブリキの看板、フィギュアやぬいぐるみなどがそこここにあるなど「おもちゃ箱をひっくり返したような」店内にびっくり。
店主の板場和幸さんは新潟市西区出身。27歳の時にカナダに渡り、縁あって先住民(ネイティブ・アメリカン)の集落で暮らすことになりました。彼らと一緒に半年、シカやウサギなどを狩る生活を送り、食べ物の保存のための薫製作りを会得しました。そして帰国してからソーセージつくりも学んだそうです。
そして「自分の作った薫製やソーセージを、個性ある国内外のクラフトビールで楽しんでほしい」と「ブルストロック」を開店しました。
ブルストロックの薫製やソーセージは全部で100種類ほどあるそうですから驚きです。肉は新潟県内産の牛や豚で「添加物は極力使わず、使わざるを得ない時は最低限度しか使わない」そうです。作るのに短いものでも10日、生ハムなどは3カ月もの時間をかけており「作るというよりも『育てる』感じですね」と板場さん。手間と時間は肉本来のうま味、素材の味を楽しんでもらうためだそうです。それだけこだわっているのに「多くの人に食べてほしい」と、値段はかなりリーズナブルで、気軽に買えます。また、おいしい食べ方も親切に教えてくれますので、初めて食べるものにも気軽に挑戦できますね。
そして、オードブルや贈答品向けもあるそうなのでこれからのお中元シーズンにもぴったりですね。
買い物もちろん楽しいですが、この店をすべて“味わう”には「イートイン」を楽しむのがいちばんです!初めての方には、薫製とソーセージなどを盛り合わせた「8種盛り合わせ」(税込み1,296円)を注文することをお勧めします。内容はその日によって変わりますが、必ず入るのが「ヴァイス・ブルスト」です。ミュンヘンの朝食には欠かせないソーセージだそうです。牛と豚の肉を乳化させたソーセージは、白っぽくて、きめが細かくふわっとした食感が特徴で、板場さんが「作るのに手間がかかりますが、ぜひ味わってほしい」という一品です。また「夢味豚(ムーミントン)」という新潟市南区産のブランド豚を使ったソーセージは脂がしつこくないので、「脂っぽいのは苦手」という人にお勧めです。
これらのソーセージや薫製を、常時8種類あるクラフトビールとのペアリングも楽しいです
イートインの最大の楽しみは、スタッフさんとの会話はもちろん、お客さん同士ですぐに会話がはずむ雰囲気です。初対面同士でも以前からの知り合いのように話せるのは、丸テーブルということもあるのでしょうが、板場さんやお店のスタッフさんがかもし出す雰囲気も大いに影響しているのは間違いないでしょう。飲み物はクラフトビール以外にもレモンサワーやハイボールに日本酒やソフトドリンクもあるので、飲めない人も楽しめます。
また、メニュー以外にも裏メニューも豊富にあるので「何かおいしいものありますか?」と、スタッフに尋ねてみるのもいいですね。
「ブルスト」はフランス語で「ソーセージ」、「ロック」は英語で「岩(山)」だそうで、岩山のように積みあがったソーセージをイメージしたそうです。さあ、あなたも「ソーセージの岩山」で“山登り”を楽しみませんか?
■ブルストロック
住所:新潟市中央区文京町10-5
電話:025-378-2948
アクセス:JR越後線関屋駅から徒歩10分
開店時間:火、水曜日17:00~22;00
木 曜 日11:00~19:00
金、土曜日12:00~22:00
日 曜 日 12:00~17:00
6と9のつく日は22時まで
定休日:月曜日
URL:https://www.instagram.com/wurst_rock/(インスタグラム)