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すっかり夏を迎えた小笠原諸島では多くの海岸でアオウミガメたちの足跡を見かけます。また多くの海岸で枯れ木が3本立っている風景もよく見かける季節でもあります。
まずは海岸で見かけるアオウミガメの足跡はこんな感じです。
そして3本の枯れ枝が刺さっている風景がこちらです。
砂浜に3本の枯れ枝が刺さっている風景は、一見すると誰かが遊びで刺したのかな? という何気ない景色に見えますが、これは「この下にアオウミガメの卵が埋まっています」という意味が込められたものです。
アオウミガメの産卵層の上を歩くと、砂を踏み固めてしまい砂の中で孵化した稚ガメたちが脱出できなくなったり、逆に脱出間際には産卵層を踏み抜いたりすることがあります。
そのようなことを防ぐために、アオウミガメの産卵シーズンが始まると各海岸を保護団体の方が見回り、産卵層があると目印に立てているものです。また孵化シーズンが終わると産卵層を掘り返して孵化率などのデータを収集する際にも目印となっています。
これからの季節に来島される方は、枯れ枝が3本刺さっている風景を見かけることが多くなると思いますが、大事な目印となっていますので抜いたりしないようお願いします。