7月17日サンフランシスコプレシディオ「トンネルトップ」が遂にオープン!バス一本でアクセス抜群
2022.7.18
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この夏、日本からのホームステイ生を受け入れました。アメリカの思い出になるようにと一緒にヨセミテ国立公園を訪れました。サンフランシスコの市街地からは車で約4時間。普段はクールな学生さんが、雄大な渓谷や滝を目にした瞬間、車から飛び出して夢中で写真を撮り始める姿にこちらまで胸が躍ります。刻々と変わる山の天気にも驚き、自然の大きさを全身で感じ取る様子が新鮮で、ホストとして忘れられない体験になりました。
最初に向かったのは「マリポサグローブ」。ここには樹齢数千年といわれるジャイアントセコイアの巨木が林立しています。フォーリンモナークの根っこを見て「何これ?木は大きいのに根っこ小さい」。見上げても先が見えないほどの高さには思わず「こんな木が本当にあるんだ!」と声を上げ、夢中で写真を撮っていました。カリフォルニアトンネルツリーでは樹液を見て「この木まだ生きてるんですか?」とそのたくましさに感動していた様子でした。
木をつついているキツツキや薮から現れた鹿にも遭遇。「僕のスマホはシャッター音がするから鹿が逃げちゃう」と周囲を気遣う優しさ。
次に訪れたのは「グレーシャーポイント」。ヨセミテバレーやハーフドームを一望できる夏場の期間限定の人気の展望台ですが、クネクネした道路を登り始めると急激に気温が下がり、スコールのような大粒の雨。到着時には完全に灰色。さらに雨は強くなり指がかじかむ、もちろん眺望は夢の世界になってしまいました。それでも「雨の景色も迫力がありますね」となんだか楽しそうで、自然の気まぐれをそのまま受け止める姿に、こちらが感動しました。
次に現れたのが「トンネルビュー」。ワオナトンネルの先に広がるのは、ヨセミテバレーを代表する絶景です。エル・キャピタン、ブライダルベール滝、そして奥にはハーフドーム。その壮大すぎるな眺めには言葉を失ったか、しばらくシャッターを切る手を止めていませんでした。
次の「ブライダルベール滝」は、花嫁のベールのように風に舞いながらミスト状に落ちていくのが特徴です。少々しっとりしますが全く気にせず、「すごい、すごい」と声をあげていたのですが、ここで遂に本能が目覚めたか滝壺に向かって岩を登り始めた!その身軽さはまるで岩肌をぴょんぴょん移動する山羊さんか。ひょいひょい駆け上るお猿さんか(若いってこーゆー事)。
この時、日本の写真家の方も同じように滝壺に向かっていて、なんと彼はプロのフォトグラファーさんに記念写真撮ってもらっていました(いいなぁ〜)。
最後に立ち寄ったのは「バレービュー」。川の流れ越しに渓谷を眺めるスポットで、ここはゆったりとした時間が流れます。ブライダルベール滝の興奮からようやく落ち着きを取り戻し、「景色ってこういうのをいうんでしょうね」としみじみ語っていました。滝の賑やかさから一変、静なる自然を前に感動をかみしめている姿に、旅の余韻を感じました。
この日の宿泊は、ヨセミテバレーロッジ。夕食は、カリービレッジに行ってピザを食べました。部屋に戻る頃には満天の星空が広がっていました。東京では決して見られない無数の星が瞬き、しばらく無言で見上げたまま「天の川、初めて見たかも…」とつぶやく姿に、昼間とはまた違う感動が伝わってきました。この風景は彼の人生できっと特別な思い出になると確信しました(自信過剰・笑)。
ロッジの朝は滝の音で目が覚めます。朝一番でヨセミテ滝に誘ったのですが、眠いですオーラが滲み出ていて、目は半分閉じたまま。滝に近づいてもフーディを深く被りただ眺める、滝の子守唄か?今日一日大丈夫かしらと少々不安になりました。
しかし、園内のスターバックスで状況は一変。キャラメルマキアートとクロワッサンを自らオーダーし、まるで別人のように目が輝き始めたのです。どうやらヨセミテの自然より先にスタバの力が必要だったようです。*スタバにはヨセミテのマグカップが2種類あります。ちょっと重いけどコレクターには嬉しいお土産
オルムステッドポイントから「テナヤレイク」。湖面の美しさに「やばい!写真撮らなきゃ!」と駆け出し、ツオルムネメドーでは、見慣れぬ高山の風景にじっと目をやり、とにかくどこでも写真を撮りまくっていました。朝の不機嫌オーラはどこへやら、景色の素晴らしさにすっかり夢中になっている姿は、見ているこちらまで幸せな気分になりました。眠気と絶景、そして一杯のコーヒー。旅先の微笑ましいエピソード。
いかがでしたか?学生さんのワクワクや驚きを間近で見られたことは本当に特別な体験でした。巨木を見上げ、雨に濡れ、滝に歓声をあげ、絶景に見入り、そして星空に心を奪われる。その一つひとつは、ヨセミテの自然の風景が持つ力を証明しているようでした。ホストとしてこの瞬間に立ち会えたのは何よりの喜びで、彼のキラキラ未来が楽しみです。今回のヨセミテの風景は、私にとっても忘れられない思い出になりました。
この記事を読んでいる学生さんがいるなら、ぜひ一度ヨセミテを訪れてみてほしいと思います。日本では決して味わえないスケールの風景に出会い、自分の新しい一面を発見できるはずです。
■ヨセミテ国立公園
URL:https://www.nps.gov/yose/index.htm