【アメリカ・ラスベガス】デュースで行けるストリップのお得なショッピングスポット3選
2025.8.29
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ラスベガスのストリップ(ラスベガス大通り)を走る2階建て路線バス、デュース(Deuce)。地元で働く人々の通勤の足として欠かせないこのバスが、実は観光客にとっても便利でお得な移動手段だということをご存じでしょうか。デュースはストリップ沿いの主要ホテルや観光スポットごとに停留所が設けられているだけでなく、24時間乗り放題のパスもあるので、ラスベガスの町を時間を気にせず思う存分まわれるのがポイント。今回は、このデュースの魅力と利用方法を詳しくご紹介します。
ラスベガス観光の移動手段のひとつとして、便利で頼れるのが2階建ての路線バス、デュース。カジノホテルが立ち並ぶストリップとダウンタウンエリアを結び、南はサウス・ストリップ・トランジット・ターミナルから、北はフリーモントストリート・エクスペリエンスまで24時間運行しています。
注目したいのは、そのルート。主要ホテルや観光名所ごとに停留所があり、路線バスながら観光客にも使いやすいのが特徴です。さらに、24時間有効で何度でも乗り降りできるパスもあるので、ゆっくり町歩きを満喫したい人や、交通費を抑えたい人にもぴったり。
そんなデュースの魅力は、コストやルートの便利さだけではありません。2階前方の席からはストリップの景色を一望でき、移動そのものが観光気分。エアコン完備で真夏でも快適、車内ではWi-Fiも利用できます。ラスベガスらしい派手なラッピング車両も多く、乗るだけで町の雰囲気を味わえますよ。
デュースのルートは北行き(NORTHBOUND)と南行き(SOUTHBOUND)の2種類。それぞれの主な停留所と周辺の見どころをご紹介します。
サウス・ストリップ・トランジット・ターミナルを起点とする北行きは、町並みを抜けてストリップに入り、きらびやかなホテルが立ち並ぶ大通りを通ってダウンタウンエリアへ向かいます。
出発してからふたつ目の停留所は、観光の定番スポット、Welcome to Fabulous Las Vegasサイン。1959年から観光客を迎え続けるこの有名なサインは、早朝から深夜まで記念撮影する人で賑わい、今ではSNS映えスポットとしても外せません。
MGMグランドやショーケース・モール周辺は、ショッピングやお手頃価格のグルメスポットが集まるエリア。いよいよストリップの中心部に差し掛かるこの辺りから乗客が増え始めるため、車窓からの景色をゆっくり楽しむなら、午前中の早い時間がおすすめです。
プラネット・ハリウッド・ホテルを過ぎると、エッフェル塔のレプリカがそびえるパリス、運河とゴンドラでベニスの町並みを再現したベネチアン、そして洗練された雰囲気ただようウィンなど、個性豊かなテーマホテルが次々と目に飛び込んできます。
バスはさらに北へ向かいます。サハラ ラスベガスを過ぎると車窓の景色は一変して、モダンなストリップとは趣の異なるダウンタウンエリアへ。きらびやかなショーガールのサインが、ヴィンテージなラスベガスの世界へと誘います。
ボンネビル・トランジット・センターに到着。ダウンタウンの中心にあり、多くの路線が集まるバスターミナルです。ラスベガス・ノース・プレミアム・アウトレットへ行く場合は、ここでルート401に乗り換えます。
北行きバスの終点は、フリーモントストリート・エクスペリエンス(on Las Vegas Blvd**)。日中は賑やかなアーケードでのお土産探しやスリル満点のジップライン「スロットジラ」が楽しめます。夜は天井一面を覆う巨大LEDスクリーンで繰り広げられる光と音のショーが圧巻。ダウンタウンならではのエンターテインメントが詰まった観光スポットです。
**フリーモントストリート・エクスペリエンスには「4th St」と「Las Vegas Blvd」の2ヵ所に停留所があります。北行きのバスは「Las Vegas Blvd」が終点となり、南行きはそこが始発となります。
続いては南行きルート。フリーモントストリート・エクスペリエンス(on Las Vegas Blvd)を出発したバスは、北行きとは逆にストリップを南下し、サウス・ストリップ・トランジット・ターミナルへと向かいます。
ダウンタウンを抜けると、ザ・ストラットに到着。このホテルには高さ約350mのストラトスフィアタワーがそびえ立っています。東京タワーを上回る高さのこの展望タワーは、ラスベガスのシンボル的存在。
109階の展望台からは、宝石のように輝くラスベガスの夜景を360度見渡せるほか、スリルライドやスカイジャンプなどの絶叫アトラクションも人気です。
さらに進むと、鮮やかな赤が目を引くのが、2021年開業のリゾート・ワールド・ラスベガス。ヒルトン、コンラッド、クロックフォーズの3つのブランドが入る大型リゾートホテルで、北ストリップの新たな顔として話題を集めています。
ファッション・ショー・モールやトレジャーアイランドホテルを過ぎると、古代ローマの壮大な宮殿をイメージしたシーザーズ・パレスが現れます。隣接するフォーラムショップスには、ブランドショップやレストランが集まっており、ゆったりとショッピングできます。
次に向かうのは、音楽に合わせて踊る壮大な噴水ショーで知られるホテル、ベラージオです。日中から夜中まで15〜30分おきに繰り広げられるショーは、ラスベガスの象徴ともいえる名物アトラクション。ホテル内には、無料で見学できるボタニカルガーデンもあり、四季折々のディスプレイも見どころのひとつです。
ベラージオの次は、2018年にリニューアルしたパークMGMへ。隣接するT-モバイルアリーナではコンサートやスポーツイベントが頻繁に開催され、エンターテインメント観覧の拠点としても便利なホテルです。
バスはさらに南下し、レストランやカフェも充実したショッピングスポット、タウンスクエアを過ぎると、次の停留所はラスベガス・サウス・プレミアムアウトレット。140以上のブランドが集まる屋内型アウトレットで、屋外型のノース・アウトレットとは違い、エアコンの効いた快適な空間でショッピングを楽しめます。
この先、バスは終点のサウス・ストリップ・トランジット・ターミナルへ。
デュースを利用するなら、24時間パスがおすすめです。料金は8ドル(約1180円)で、購入から24時間乗り放題。1回乗車券が4ドル(約590円)なので、往復するだけでも元が取れます。ほかにも2時間パスや3日間パスがありますが、限られた時間で複数の観光スポットを巡るなら、24時間パスが最も便利でお財布にも優しい選択です。
パスの購入も簡単です。停留所の券売機では、Visa、MasterCard、JCBなど主要クレジットカードやデビットカードのほか、現金(1ドル・2ドル・5ドル・10ドル・20ドル札)が利用できます。券売機のない停留所では、乗車時に車内でも購入可能。注意したいのは、券売機でも車内での購入でも現金払いはお釣りがでないこと。ぴったりの金額を前もって準備しておいてくださいね。
乗車は前方ドアから。パスは運賃箱のスロットに通し、現金の場合は指定の投入口へ。降車は中央ドアからとなり、目的地の手前でブザーを押して合図します。ストリップ沿いでは多くの人が乗り降りするので、降りそびれる心配はほとんどないでしょう。
運行間隔は約10〜15分と短く、1本逃してもすぐに次のバスがきます。ただし、ストリップの交通渋滞や各停留所での乗降に時間がかかることもあるので、スケジュールには余裕を持たせておくと安心です。
今回は、観光やショッピングの移動に便利でお得なデュースをご紹介しました。ルートや見どころ、乗車券の買い方など、ラスベガス旅行に役立てば嬉しいです。
次回の記事では、デュースでアクセスしやすいディスカウントショップをご紹介します。どうぞお楽しみに。
◾️デュースについて
乗車料金:1回乗車券 $4、2時間パス $6、24時間パス $8、3日間パス $20
運行間隔:24時間運行 7:00 〜深夜1:00は10〜15分間隔、深夜1:00〜7:00は20分間隔
注意:車内での飲食禁止、車内通路にはショッピングバッグなどの荷物は置かないこと
※運行間隔は予定であり、交通渋滞やイベント、ルート上での大きな支障により変更となる場合があります。ラスベガス大通り沿いで継続的に工事が実施されているため、遅延が発生する可能性があります。
【ストリップとダウンタウンエリアのマップ】(ラスベガス観光局の公式サイト)
※ドル円の換算レートは記事執筆時点のものです。
※掲載内容は2025年8月現在の情報であり、今後変更となる場合があります。