【ラスベガス】超巨大ショッピングカートで大通りをクルージング！CartZilla体験

CartZillaは、ラスベガスでひときわ目を引くユニークな乗り物。ショッピングカート（Cart）とゴジラ（Godzilla）を組み合わせた名前の通り、映画に出てきそうな巨大ショッピングカートが、ストリップを堂々と走ります。

カートのベースは、アウトドア用としても人気の大型SUV「シボレー・サバーバン」。2年の歳月をかけて改造され、2024年に世界初の「公道を走れるショッピングカート」として誕生しました。全高約3メートル、400馬力のエンジンを搭載したパワフルなショッピングカートです。

CartZillaの最大の魅力は、単なる移動手段ではなく「乗ること自体がエンターテインメント」であること。通常の観光バスに乗っているときは景色を見る側ですが、CartZillaでは逆に見られる側になり、まるで自分が「ラスベガスの景色の一部」になったような気分を味わえます。

乗客用座席は7席とコンパクト。視点の高さは2階建て観光バスの2階席よりやや低めで、高すぎず低すぎず、ちょうどよい目線からストリップの景色を満喫できます。少人数だからこそ同乗者やドライバーとの距離が近く、和やかな一体感に包まれながらストリップを駆け抜ける感覚は、CartZillaならでは。

今回は、5月の土曜日、午後3時のツアーに予約を入れました。集合場所はトレジャーアイランドホテルのツアーバス乗り場。目印は「BIG BUS」と書かれたサインで、UberやLyftなどのライドシェアの乗降場所にもなっているスポットです。

この日の乗客は私を含めて5名。私以外の4人は「TikTokで見て即申し込んだ！」という観光客グループで、終始にぎやか。フレンドリーなドライバーさんが一人ひとりに気さくに声をかけてくれるのも好印象でした。

走行ルートは約1時間。トレジャーアイランドを出発し、ストリップを南下して有名なラスベガスサイン「Welcome to Fabulous Las Vegas」通過後にUターン。その後は北上してリゾートワールド付近でもう一度Uターン、出発地点へ戻ってくるというコースです。ベラージオ、シーザース・パレス、パリスホテルのエッフェル塔など、ストリップの両側に並ぶ豪華なホテル群を眺めながら、これぞラスベガス！という風景を堪能できます。

ちなみに、以前友人が乗ったときは、巨大エンタメ施設「スフィア」の近くも通ったそう。私が参加した日は、大きなイベントの影響で交通量が多かったので、状況に応じてルートが調整されるのかもしれません。

注目したいのは、ドライブ中のBGM。CartZillaには観光案内や音声ガイドがない代わりに、乗客が好きな曲をリクエストできます。私は、まず王道のエルビス・プレスリー「ビバ・ラスベガス」をリクエスト。２曲目は「マイケル・ジャクソンの曲なら何でも」と伝えたところ、名曲「スリラー」を流してくれましたよ。

大音量のビートに乗せてストリップを走り抜けると、道行く人たちが手を振ったり写真を撮ったり、追い越す車からはクラクションでエールも。まるで自分がパレードの一員になったような気分でテンションは上がりっぱなし。気づけば1時間があっという間に過ぎていました。

約1時間で完結するCartZillaは、観光の合間の時間を有効活用したい人にぴったり。夕食前後の時間などでもサクッと楽しめます。最大7名まで乗車できるので、友人グループや家族連れでワイワイ盛り上がりたい人にも最適です。

ユニークな車両から撮った写真や動画はSNS映え抜群で、話題になること間違いなし。昼間だけでなく夜の運行もあるので、ネオンに彩られた幻想的な夜景も必見です。

不思議なことに、見慣れたストリップもCartZillaの座席で風を感じながら眺めると、いつもとは違った風景に見えてきます。ラスベガスリピーターにとっても新鮮な体験になりそうですね。

街全体がテーマパークのようなラスベガスでも、ひと味違った存在感を放つCartZilla。私自身、ストリップの新鮮な景色に夢中になってしまいました。ラスベガスを訪れる際には、ぜひこのショッピングカートでのクルージング体験を楽しんでみてください。昼と夜では全く違う雰囲気を味わえるので、時間を変えて2回乗ってみるのもおすすめです。

人気のアトラクションなので、予約は早めに取ることをおすすめします。公式サイト（cartzillaride.com）から日にちと時間を選んで予約してください。料金は一人$59から。
オープンエアの車両なので、風や日差し対策をしっかりと準備しておくことを忘れずに。なお、コース途中での下車はできません。
（掲載してある情報は2025年5月現在の内容です）