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【札幌】chef’s table & 炭火焼肉「jizai」の北海道・白老和牛「あべ牛」料理

市之宮 直子

市之宮 直子

北海道特派員

更新日
2025年9月16日
公開日
2025年9月16日
©市之宮 直子

北海道産のブランド和牛、「あべ牛」(白老牛)を和と洋のコラボレーションによる”あべ牛づくし”コースをぜいたくに堪能できる完全予約制レストラン「jizai」をご紹介します。

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北海道産ブランド黒毛和牛「あべ牛」の完全予約制レストラン「jizai」

  • 北海道白老産ブランド黒毛和牛「あべ牛」炭火焼肉を提供  /
  • “Jizai,” a reservation-only restaurant in central Sapporo

札幌・大通公園からほど近いビルの2階にある「jizai」は、「あべ牛」を味わえるコース料理の完全予約制レストランです。

2025秋メニューで、白老あべ牛赤身コースの旨味を知る

北海道ブランド和牛白老牛の中でも希少な「あべ牛」/ “Abe Beef,” a special line of Shiraoi Beef from Shiraoi, Hokkaido

北海道産のブランド黒毛和牛白老牛で、こだわりの肥育方法による未経産和牛があべ牛です。
北海道出身のシェフ、三國清三氏が推薦し、2008年の「洞爺湖サミット」で提供されたこともあります。

jizaiは、季節の野菜などとともに、1年間に60~120頭しか肥育されていない希少なあべ牛を余すところなく味わえる料理のラインアップが魅力。
ちなみに店名のjizaiは、仏教の悟りの境地「自在」に由来。

この日スタートした秋メニュー(9-11月)2コースのうち、今回は「2025秋 白老あべ牛赤身コース」(12,000円・税込)をご紹介します(もう一方は「2025秋 白老”特選”あべ牛と海鮮コース」18,000円・税込)。

 

【2025秋 白老あべ牛赤身コース(12,000円)】
・Jizaiのタマゴ
・前菜
・あべ牛のコンソメ
・焼肉 あべ牛赤身薄切り
・焼肉 あべ牛赤身厚切り
・焼肉 あべ牛サーロイン
・十勝 やきいも
・果実のグラニテ
・モツ串
・焼肉 赤身ヒレ
・jizaiバーガー
・デザート

「jizai」に広がる「あべ牛」の味わい

オリジナリティあふれる料理と炭火で焼き上げるあべ牛は、旨味が多様に味わえますが、中でもメニューの焼肉は、シェフがステーキのように焼いてくれるスタイルです。

焼肉 赤身ヒレ / Abe Beef – Char-grilled lean fillet
  • 焼肉あべ牛赤身薄切り / Grilled thinly sliced Abe Beef
  • コンソメ塩とじゃがバター塩 / Consommé-flavored salt and Butter & Potato-flavored salt
  • 焼肉 あべ牛赤身サーロイン / Grilled thick-cut lean Abe Beef Sirloin with basil & wasabi sauceé salt

薄切り赤身肉は、タレで下味をつけて炭火焼きにし、シェフ厳選の塩で作るオリジナルのコンソメ塩じゃがバター塩をつけて。
味わいが異なる塩は、交互につけて永遠に食べ続けたくなります。

厚切りの赤身肉は趣向を変えて、サッポロビールと北海道産ブランドメロンらいでんメロン(赤肉)で作るやさしい風味のオリジナルのタレをつけて。
味変で、コンソメ塩等で食べてもOKです。

そしてあべ牛赤身サーロインは、市場には出ていない出産回数2回にこだわった経産牛のあべ牛。こちらも旨味、食感を楽しめるやわらかさともに印象的。
おすすめソースは自家製バジルわさびソース。華やかな香りとピリッとした辛みでいただけます。

  • あべ牛のコンソメ / Abe Beef Consommé
  • モツ串 / Char-grilled Abe beef offal skewers

あべ牛を部位の違いも合わせて楽しむコンセプトで3日かけてとったあべ牛のコンソメや、下味をつけて食べやすく仕上げたモツ串もあべ牛を味わい尽くせる料理です。

北海道産食材と「炭火」にこだわったコース料理の逸品

竹炭入りパイ生地の中はあべ牛コラーゲン:jizaiのタマゴ / Amuse-bouche: jizai egg

今回楽しみにしていた料理のひとつがjizaiのタマゴ

以前も食べて衝撃のおいしさだったことから、秋メニューでも趣向を変えて登場しとても感激した一品です。その味と見かけの秘密は、食べた時のお楽しみにしてください。

  • 前菜 / Seasonal appetizer
  • 十勝 やきいも / Oven-roasted May Queen potatoes from Tokachi, Hokkaido
  • デザート / Dessert inspired by Italy’s Zuppa Inglese

また、野菜をメインに噴火湾産ホタテの自家製スモークを散りばめた前菜。カリフラワーピューレのソースや、炭火人参の甘みにも感銘を受けました。

そして北海道でぜひとも味わいたいさつまいものような十勝やきいも
雪室で寝かせたメークインを塩とオリーブで仕上げたオーブン焼きのねっとりした食感と信じ難い甘さは、必ずや感動する味です。

口直し、果実のグラニテ洋なしとスパイスのソルベデザートは、デラウェアシロップをしみ込ませたスポンジとカスタードクリームを重ね、カシスパウダーをかけた”ズッパ・イングレーゼ”風のスイーツ。
どちらも上品なオトナスイーツで、アルコールとのペアリングもおすすめです。

意外なペアリングも!~日本酒、ワイン、焼酎、オリジナルカクテル

  • 純米吟醸 冩楽 / Sake "Sharaku"
  • jizai オリジナルカクテル / Original cocktail
  • いも焼酎 赤兎馬 / “Sekitoba” Sweet Potato Shochu

ドリンクはアルコール、ノンアルコールとも各種あり、SAPPORO黒ラベルビール、北海道産日本酒など、豊富なラインアップです(グラス650円~)。

炭火焼肉には日本酒がおススメ、とのことで、今回は純米吟醸 冩楽日高見 天竺 純米吟醸 愛山を。

冩楽は、単独で飲んだ時のさわやかさから、「あべ牛」と一緒に飲んだ時にはコクを感じ、印象がガラリと変わるおいしさが忘れられません。

そしてあべ牛にはワインももちろん合う!
この日はおすすめオレンジワインもあり、スパークリング、赤、オレンジと楽しみました。

甘くないグレープジュースを使ったオリジナルカクテル、ジン・グレープソーダも鮮烈なおいしさで、このクールなカクテルは、鷹栖蒸溜所(北海道鷹栖町)のジンRETROGRADEを使用。

jizai バーガーと"オトナノコーラ"をペアリング / Jizai Burger paired with “Otona no Cola”

写真↑はシメの食事、jizaiバーガー
あべ牛100%のパテと、バンズも手作り。
エキスを含め、あべ牛の旨味をギュッと詰め込んだ小ぶりのバーガーは、絶品のひと言です。

ペアリングのドリンクには、おすすめいただいたオトナノコーラしましたが、これが合う!
バーガー&コーラが、上品で洗練された食事になりました。
ちなみにバーガーは、日本酒 冩楽も最高に美味しかったです。

jizaiでは、お好みのドリンクとのペアリング以外にも、ぜひ、お店の方おすすめのペアリングも楽しんでみてください。

最後に。フレンチ、イタリアンのシェフとして腕を振るってきたシェフは、ラリージャパン(2004年)で選手などの食事を提供するスタッフとしてかかわったこともある無類のラリーファンです。ラリー好きな方は、シェフとのラリー談義も楽しいですよ。

なお、ホームページから予約が可能です。

■chef’s table & 炭火焼肉 jizai
住所:札幌市中央区南1条西5丁目1-7 N.Vientoビル 2F
電話番号:011-211-1629
営業時間:17:30-22:30
定休日:日曜・月曜
アクセス:地下鉄「大通駅」3番出口より徒歩2分
URL:https://maruyamajin-jizai.com/
Instagramhttps://www.instagram.com/jizai.sapporo/

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