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12月になり今年も残りあと少し。パリでは各所で電飾が取り付けられたり、クリスマスマーケットの準備が整っています。今回はパリの風物詩である百貨店のクリスマス装飾について、市内にある5館の様子についてまとめました。
パリ市内には「ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン店」「プランタン・オスマン本店」「BHVマレ」「サマリテーヌ」「ル・ボン・マルシェ・リヴ・ゴーシュ」という5大百貨店があります。前者4館はセーヌ川の右岸(セーヌ川の北側)にあり、後者1館はセーヌ川左岸(南側)に位置し、これら百貨店は毎年、テーマを決めて各々のクリスマスの世界を作り出しています。
ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン店は、パリにおける百貨店の雄ともいうべき存在。クーポール(丸天井)を備えた本館の大きな吹き抜けは、同百貨店の代名詞です。年末になるとその吹き抜けスペースに巨大なクリスマスツリーが登場します。屋上からはパリの絶景を楽しめます。
プランタン・オスマン本店は、ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン店の同じ通り沿いすぐ隣にある百貨店。ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン店と同規模の大きさで、クリスマスシーズンに設営されるショーウインドーのマリオネットは必見です。またアール・ヌーヴォー様式の外観、ウィメンズ・ストアにある大階段や、同6階にあるクーポールも見逃せません。
BHVマレは、その頭文字「Bazar de l’Hôtel de Ville(バザール・ド・ロテル・ド・ヴィル)」からも由来を知ることができる、パリ市庁舎(オテル・ド・ヴィル)前にある百貨店です。パリにある百貨店の中ではインテリアや生活雑貨に強く、地下1階にある日曜大工用品を集めたフロアは圧巻です。
■ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン店(Galeries Lafayette Haussmann)
住所:40 Boulevard Haussmann 75009
URL:https://haussmann.galerieslafayette.com/
■プランタン・オスマン本店(Printemps Haussmann)
住所:64 Boulevard Haussmann 75009
URL:https://www.printemps.com/fr/fr/printemps-paris-haussmann
■BHVマレ(BHV Marais)
住所:52 rue de Rivoli 75004
URL:https://www.bhv.fr/blog/bhv-marais-details
残りの2つの百貨店についてもご紹介します。いずれもルイ・ヴィトンなどのブランドを擁するLVMHグループの傘下のお店。より高級感があふれます。
サマリテーヌは、16年間の改装期間を経て2021年に新装開店した百貨店。リニューアルオープンと共に周囲も再開発され、同百貨店の目の前の建物はルイ・ヴィトン本社です。この百貨店の特徴は、正面入口を入った時に広がる最上階まで続く階段と吹き抜け。そして天井には美しい孔雀のフレスコ画が描かれています。年末にはそれらがクリスマスの雰囲気に包まれます。
ル・ボン・マルシェ・リヴ・ゴーシュは、セーヌ川左岸地域のシックなイメージを体現したような百貨店。多様な商品と値札を付けた商品陳列、セールの導入という、現在ではごく当たり前にある百貨店のコンセプトは、ボン・マルシェ生まれ。世界最古の百貨店です。
■サマリテーヌ(Samaritaine)
住所:9 rue de la Monnaie 75001
URL:https://www.dfs.com/fr/samaritaine
■ル・ボン・マルシェ・リヴ・ゴーシュ(Le Bon Marché Rive Gauche)
住所:24 Rue de Sèvres 75007
URL:https://www.lebonmarche.com/
各百貨店はそれぞれ独自の特徴があり、クリスマス装飾も多様です。そのため、もし時間があるなら全て巡ってみてほしいのですが、どうしても時間がない場合は、滞在時の行動と組み合わせて選んでみてはいかがでしょうか。
たとえば、シャルル・ド・ゴール空港行きのバスが出るオペラ座(ガルニエ宮)近くなら、ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン店とプランタン・オスマン本店。ショッピングエリアであるマレ地区を散策するならBHV。サン・ジェルマン・デ・プレ周辺など左岸に行くならル・ボン・マルシェ・リヴ・ゴーシュなど。
時間的に余裕はないけれど、とにかく百貨店のクリスマス装飾が見たいからどこか1館だけという場合は、ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン店が良いでしょう。百貨店でクリスマスプレゼント探しをしながら、年末のパリを存分に堪能してみてください。