【パリ】5大百貨店のクリスマス装飾を見よう!2025年末ショーウインドー
2025.12.8
キーワードで検索
12月になりパリ市内もすっかりクリスマスの雰囲気になりました。気温は下がり曇天が多いパリの冬ですが、至るところに設けられたクリスマス装飾によって、1年のうちで町がとても輝く時期でもあります。今この時期のパリの様子をご紹介します。
この時期のパリは、クリスマスの雰囲気に包まれていて、とにかく町歩きが楽しいです。
たとえばスーパーマーケットや市場の店頭。クリスマスツリー用のモミの生木がたくさん売りに出されています。サイズも多様で、自分の好きなサイズを選ぶと、その場で持ち運びやすいように、網で枝が広がらないよう包装をしてくれます(すでに包装されている場合もあり)。このモミの生木を町中で背負っている人を見ると、「今年も1年が終わるのだな」と感じます。
スーパーマーケットの店内でも、この時期ならではの雰囲気があります。チョコレートやマロングラッセ、シャンパン、フォアグラなどホリデーシーズンの団欒を彩る定番商品の、特設売り場が設けられています。定番は日本でも見かけるフェレロ・ロッシェのチョコレート。この売り場面積が広がると、これまた「ああ年末だな」と感じます。
プレゼント探しの人でごった返す百貨店は、クリスマス前は大切な、かき入れどきです。美しいイルミネーションと装飾で、人々の購買欲をかき立てます。市内にある百貨店ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン店の巨大なクリスマスツリーと、子供たちが集まるショーウインドーなどを見ると、「いよいよクリスマスだな」と意識させられます。
そんな町中を歩いていると、パティスリーのショーケースには趣向を凝らしたブッシュ・ド・ノエル(クリスマスケーキ)が並び、ロティスリーで丸焼きされる鶏肉の香りが、冷たい空気の中をただよってきます。「今年はどこのケーキにしようか」と迷っている時点で、もうお菓子屋さんの思う壺ですね。
■ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン店
住所:40 Boulevard Haussmann 75009
URL:https://haussmann.galerieslafayette.com/
そんなクリスマスの雰囲気をさらに感じられるのがクリスマスマーケット(マルシェ・ド・ノエル)です。パリ市内でも大小さまざまなマルシェ・ド・ノエルが開かれています。
代表格がルーヴル美術館の目の前に広がるリヴォリ通りで開催されるクリスマスマーケット。たくさんの飲食スタンドと共に観覧車や絶叫アトラクション、お化け屋敷などがある大規模なイベントです。
■チュイルリー公園のクリスマスマーケット(La Magie de Noël Paris aux Tuileries)
住所:Jardin des Tuileries – 137 Rue De Rivoli 75001
期間:2025年11月15日〜2026年1月4日
ノートルダム大聖堂前の南側、レネ・ヴィヴィアニ公園で開かれるクリスマスマーケットも、チュイルリー公演と比べて規模は大きくありませんが、おすすめです。ノートルダム大聖堂を背後にしたロケーションも綺麗です。
■ノートルダムのクリスマスマーケット(Marché de Noël de Paris Notre-Dame)
住所:Square René Viviani – 2 Rue Du Fouarre 75005
期間:2025年11月28日〜2025年12月25日
パリ市庁舎前のクリスマスマーケットは、美しく飾られた市庁舎と前にある広場でクリスマスを感じられます。お店の数は少ないですか、デコレーションは一見の価値があります。
■パリ市庁舎のクリスマスマーケット(La Forêt enchantée de l’Hôtel de Ville)
住所:Place De L’hôtel De Ville 75004
期間:2025年12月5日〜2026年1月4日
パリ市内ではなく郊外(ただし地下鉄1号線沿いのため市内のような感覚)ですが、高層ビルが立ち並ぶラ・デファンスのクリスマスマーケットも大規模でいろいろな店舗が出ているため、楽しめます。
■ラ・デファンスのクリスマスマーケット(Marché de Noël Paris La Défense)
住所:Axe De La Défense 92800
期間:2025年11月13日〜2025年12月28日
ほかにも、パリ観光局がパリのクリスマスマーケットの一覧を掲載しています。泊まるホテルなど、最寄りの場所を調べて訪れてみてください。
せっかくこの時期にパリを訪れるなら、年末ならではの味を実際に試してみましょう。
クリスマスマーケットに売られているヴァンショー(ホットワイン)や焼栗、タルティフリット(サヴォワ地方のチーズ料理)に舌鼓を打つのも良いですし、キッチン付きのホテルやAirbnbなどに代表される貸し部屋で、この時期ならではの食材を町中で買い込んでみても良いですね。
シュトレンやパネットーネなど、パリを中心としたイル・ド・フランスの名産品ではありませんが、他の地方や外国を発祥とする年末の定番商品もパリでは売られています。
クリスマスイブおよび当日の風習は、多文化社会のパリでは人や家庭によってさまざまですが、典型的なものだと教会で行われるクリスマス礼拝です。12月24日から25日にかけて、何回かクリスマスのミサが行われ、聖歌などを歌います。
パリのノートルダム大聖堂でも行われており、誰でも参加ができます(ただし信者の人々にとって宗教的に大切な場所ですので節度ある行動をしましょう)。この時期の教会内にはクレッシュと呼ばれる、キリスト誕生の風景を描写した人形が飾られています。
クレッシュも教会によってさまざまで、比べながら巡るのも楽しいです。なお12月24日までは、中央のおくるみに赤ん坊のキリストはまだいませんが、25日になるとそこにキリストが加わります。
このように現地の様子を描写すると、フランスは敬虔なクリスチャンによって占めている国のように思われるかもしれませんが、現在はそうではありません。
調査会社Ifopの2021年の調べによると、51%のフランス人が「神の存在を信じていない」と回答しています。またフランスはライシテと呼ばれる政策を伝統的に行なっており、公共の場所において宗教色が含まれることを厳しく規制しています(一方で個人の場所では信仰などの自由を尊重)。
また、日本との違いでよく言われがちな例は、フランスのクリスマスは日本でいう正月のような感覚ということ。家族や親戚が集って祝います。一方で大晦日から元旦にかけては、どちらかというと日本でいうクリスマスのような日。友人たちと楽しく祝うことも多いです。シャンゼリゼ大通りなどでのカウントダウンなどが有名ですね。
■パリ・ノートルダム大聖堂
住所:6 Parvis Notre-Dame Place Jean-Paul II 75004
URL:https://www.notredamedeparis.fr/
いかがでしたでしょうか。フランスのクリスマスは、きらびやかな雰囲気のなか、美食の国であるフランスがより美食にあふれる時期です。パリで食い倒れて過ごす年末を過ごしてみませんか。