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「植物園」と聞くと、日本ではきれいに整えられた庭園のような空間を思い浮かべる方も多いかもしれません。しかし、トビリシにある植物園は、そうしたイメージとは少し異なります。観光地としてにぎわう旧市街のすぐそばにありながら、園内にはダイナミックな地形や豊かな自然が広がり、まるで自然の中に入り込んだかのような感覚を味わうことができます。
トビリシ植物園は、トビリシ旧市街(観光中心街)のすぐ裏手に広がっており、街の中心にありながら豊かな自然を感じられる場所です。その広さは100ヘクタール以上(東京ドーム20個分以上)ともいわれ、散策しながらゆっくりと見てまわるだけでも、かなりの見応えがあります。
この植物園の歴史は古く、もともとは王室の庭園として利用されていたとされています。
現在では、さまざまな地域の植物を保全・展示する役割を持ち、研究や教育の場としても活用されています。園内にはジョージア固有の植物はもちろん、世界各地から集められた多様な植物が植えられており、季節ごとに異なる表情を楽しむことができます。
植物園らしく、各植物の解説パネルも充実していますが、魅力はそれだけではありません。園内にはヨーロッパ風のガーデンがあるほか、日本庭園のような落ち着いた空間も整備されています。一方で、自然の地形をそのまま活かしたダイナミックなエリアも広がっています。少し高い場所からは、トビリシの象徴的な建造物であるナリカラ要塞を裏側から見ることもできます。異なる角度からの眺望は、より一層の迫力を感じさせてくれます。
このように、ひとつの園内でさまざまな文化や景観に触れられるのも、この植物園ならではの魅力です。
筆者のお気に入りポイントは、日本でイメージされる庭園や植物園というよりも、ひとつの自然エリアに入り込んだような感覚を味わえる点です。特に園内を流れる川や滝は、水量も多く、ダイナミックな景観をつくり出しています。場所によっては、ちょっとしたトレッキングをしているような感覚になることもあります。
園内は広く、勾配のある場所も多いため、人によっては少し大変に感じるかもしれません。
ただ、「植物園」として訪れるよりも、「気軽に歩けるハイキングコース」として捉えると、その魅力をより楽しめるはずです。
街の中心にありながら、自然・文化・景観のすべてを楽しめるトビリシ植物園。
ゆっくりと歩きながら、自分のペースで過ごせる場所としてもおすすめです。
観光の合間に少し足をのばして、トビリシのもうひとつの魅力を感じてみてはいかがでしょうか。
■ トビリシ植物園(National Botanical Garden of Georgia)
所在地:Botanikuri St, Tbilisi, ジョージア(トビリシ旧市街の近く)
入場料:4GEL(大人)
アクセス:トビリシ市内のバス、タクシーでアクセス可能
メトロの駅からは遠いのでバスかタクシー推奨(Avlabariが最寄りですが徒歩25分ほどかかります)