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国宝犬山城と国宝茶室 如庵に囲まれる「ホテルインディゴ犬山有楽苑」。名古屋駅から快速特急・特急で約25分、木曽川沿いに位置する、犬山の文化を体験できるライフスタイルホテルです。館内には、犬山祭や鵜飼、茶の湯文化をモチーフにしたデザインが点在しています。朝は庭園周辺で鳥の声が聞こえ、窓の向こうには犬山城が見えます。犬山の歴史と自然の中に、そのまま滞在しているような時間が流れます。静かに心がほどけていき、気づけば長く滞在したくなるホテルです。
ホテルへ入ってまず目に入るのは、大きなガラス窓の向こうに広がる犬山城です。ロビーは高さ約7mの窓で視界が開け、犬山城の天守が正面に見えます。
ソファは低めに配置され、入口から入った瞬間に犬山城がしっかりと視界に入るよう設計されています。前方に座るゲストの存在も気になりにくい配置です。
足元のカーペットは、木曽川の水面をイメージした模様です。川に足を入れて休む様子を重ねてデザインされているそうです。
テーブルには鮎のモチーフもあしらわれています。
館内を歩くだけで、犬山らしさを随所に感じられる空間です。
また、エントランスを入ってすぐのフロントには、隣接する有楽苑の国宝茶室「如庵」に見られる丸窓のデザインが取り入れられています。正面の壁面には、鵜飼をイメージしたアートも設置されていました。
鵜飼で使われるかがり火や船を表現した構成に加え、鵜匠の半被や犬山祭の金襦袢をモチーフにした帯の生地も用いられています。
ロビー横にある「ザ・バー 夜車山(ヨヤマ)」は、犬山祭の夜車山をテーマにしたバーです。
犬山祭は1635年に始まったとされる祭礼で、提灯に灯り(本物の火)をともした13両の車山が城下町を巡ります。2016年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されています。
館内には和布を用いた椅子が設えられ、犬山祭を見学する人々の賑わいをイメージした空間演出が施されています。
温泉は犬山で唯一の天然温泉です。内風呂と露天風呂があり、湯温は41度前後に保たれています。木曽川をイメージしたアートタイルが印象的です。
竹の揺れる音が静かに響き、ヒーリング音楽とともに穏やかな時間が流れていました。
温泉「白帝の湯」へ向かう廊下にも、犬山らしさが感じられます。
旧ホテルで使用されていた大きな陶板アートを分解・再構成した枯山水アートが設置されており、鵜飼文化を思わせるデザインも取り入れられています。移動の途中でも、館内のストーリーが途切れることなく続いていきます。
さらに、名古屋鉄道(名鉄)の路線図をモチーフにしたグラフィックアートも設置されており、地域に根ざした文化や背景が空間に反映されています。
館内には宿泊者用のフィットネスセンターがあります。
設置されている器具は、人の動きによって負荷がかかるシンプルな構造のものが中心です。動きに合わせて自然に体を使うことができ、軽い運動でも汗をかくことができます。
モニターの一部を除き電力を使用しない設計で、環境負荷を抑えた取り組みとしてSDGsの観点にも配慮されています。
木の質感を生かした内装で、落ち着きと重厚感のある空間が広がっています。
プレミアムルームは3タイプですが、その他スタンダードルーム、スイートがあります。
犬山城ビューの部屋に入ると、正面に犬山城が広がります。ベランダにはソファが設えられ、木曽川の風を感じながら犬山城を眺める時間が続きます。
その景色を見ていると、戦国の時代にこの城が重要な拠点として機能していた歴史にも思いが広がります。
客室内にも、犬山や国宝茶室「如庵」を意識した歴史や文化が随所に取り入れられています。アートウォールには犬山城と犬山城の古地図が描かれ、ヘッドボードは鵜飼で使われる木船をモチーフにして木曽川に浮かぶ様をイメージ。
襖の装飾には「如庵」でも用いられている技法が取り入れられ、斜めに配置されることで空間に奥行きが生まれています。
ベッドサイドのランプシェードは鵜飼で使われる「鵜籠」をモチーフにしています。
ミニバーは茶室の水屋をイメージして設えられ、年間を通して使えるように春の桜、秋のもみじが一緒に描かれた犬山焼のカップが並びます。
館内には天然温泉があるため今回は利用しませんでしたが、客室は部屋タイプにより、バスタブ付きの客室とシャワーのみの客室が用意されています。
夕食は「インディゴホームキッチン 車山照(ヤマテラス)」へ。
1日10食限定の犬山茶を練り込んだパスタは、香りがふわりと立ち上がり、口の中にやさしく広がります。お茶の風味は主張しすぎることなく、素材の味わいと調和していました。
17種の野菜サラダには特製のドレッシングが添えられ、野菜の味わいを最後まで飽きずに楽しめます。
料理が仕上がるまでの間には、キッシュのサービスもあり、手作りならではのやさしい味わいから食事が始まります。
犬山限定のクラフトビールも合わせました。
窓の外には夕暮れの犬山城が見え、水面には茜色の空と草木が静かに映り込んでいました。
今回印象に残ったのが、朝の時間でした。
ホテル周辺では、カワセミやシジュウカラ、ウグイスなどが見られるそうです。
犬山城を見ながら目覚め、早朝に庭園周辺を歩くと、木々の間を飛ぶ鳥の姿も見えました。鳥の名を調べていると飛んで行ってしまっている事もあります。
2026年5月10日から31日までは、朝食BOXサービスもあり、早速お願いしました。早朝の出発にあわせて、朝食をテイクアウトボックススタイルへ変更できるサービスです。心地よい季節、屋外でも室内でも、ゆったりと楽しめます。
木曽川沿いにはベンチもあり、川の流れや鳥の声を聞きながら朝食を楽しめます。またホテル館内のガーデンエリアでも、風の音や犬山城、そして池に映るリフレクションを眺めながら、ゆっくり過ごせます。
朝食ボックスには、パンや野菜、果物がたっぷり入っていました。外の空気を感じながらいただく朝食は、普段よりゆっくり時間が流れているように感じます。
<朝食ボックスプラン>
チェックイン当日15:00までにご希望時間をフロントにてお申し込みください。
※朝食付きのステイプランでお申込みの方が対象
※朝食なしの場合は朝食ボックス追加料金お1人様:5,500円
期間:2026年5月10日(日)~31日(日)
散策としておすすめなのが、ホテルに隣接する「日本庭園 有楽苑」で、国宝茶室「如庵」があります。
如庵は、1618年頃に織田信長の弟として知られる織田有楽斎によって、京都・建仁寺の塔頭「正伝院」に建てられた茶室です。その後、現在の犬山へ移築されました。
庭園は新緑の季節で、木々の緑がとても色鮮やかでした。春は桜、秋は紅葉も楽しめます。
「如庵」には「暦張り」という意匠も残されています。
古い暦を重ねて貼る伝統技法で、独特の風合いがあります。ホテルインディゴ犬山有楽苑にも、「暦張り」をモチーフにしたデザインがロビーや客室に取り入れられ見る事ができます。
「有楽苑」の入苑料は大人1,500円(訪問時)ですが、ホテルインディゴ犬山有楽苑の宿泊者は、宿泊確認により無料になります。
庭園内の茶室「弘庵」では、抹茶と季節の和菓子が600円で提供されています。実際にお茶会にも使われている茶室で、ゆっくりお茶をいただけます。
木曽川の流れ、竹林の音、鳥の声、美味しい食事と天然温泉、そして犬山城。
館内には、犬山の歴史や自然を感じるデザインが随所に取り入れられており、滞在しながら土地の文化に触れることができます。
城下町散策も徒歩圏内で楽しめ、ゆったりとした時間が流れていました。
「ホテルインディゴ」は、「インターコンチネンタル」や「ホリデイ・イン」などを展開するIHGホテルズ&リゾーツのライフスタイル・ブティックホテルで、ネイバーフッド(ホテルの周辺エリア)の魅力を映し出す“ネイバーフッドストーリー”をコンセプトに、その土地ならではの個性をデザインや体験を通して感じられるのが特長です。今回の滞在でも、入口では、ネイバーフッドホストが笑顔で迎えてくれ、困っていることがないか気さくに声をかけてくれます。
季節が変われば、聞こえる鳥の声や庭園の景色も少しずつ変わっていきます。また違う季節にも訪れたくなる、そんなホテルでした。
※写真は関係者の許諾を得て撮影していました。
住所;愛知県犬山市犬山北古券103番地1
電話番号:0568-61-2211
アクセス:名鉄「犬山遊園」駅より徒歩約7分