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【山梨・丹波山村】東京から100分の秘境。たばたびガイドと巡るディープな田舎旅

岡田勘一

岡田勘一

千葉特派員

更新日
2026年5月15日
公開日
2026年5月16日

東京から車で約100分。奥多摩エリアをさらに奥へと進んだ山梨県の端に、人口わずか約500人の「丹波山村(たばやまむら)」があります。

多摩川上流の山間に形成されたこの村は、川のせせらぎと吹き抜ける山の風、そしてトンビの鳴く声が響く、まさに「秘境」と呼ぶにふさわしい場所です。喧騒から離れてのんびりと過ごせるだけでなく、実はしっかりと観光やアクティビティも楽しめる、丹波山村のディープな魅力をご紹介します。

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実は『鬼滅の刃』ゆかりの地

丹波山村は、大ヒットマンガ『鬼滅の刃』のファンにとって見逃せないスポットです。主人公の竈門炭治郎と妹の禰豆子の故郷である「雲取山(くもとりやま)」は、東京都・埼玉県・山梨県にまたがる名峰ですが、その主要な登山口のひとつがここ丹波山村にあります。

ファンが訪れるひそかな聖地として注目を集めていますし、登山をする人にとっては雲取山や飛龍山、鹿倉山といった山へ入るための拠点としても機能しています。

そして、実は村の中にも魅力的な観光スポットがあるのです!

山! 川! 橋!

楽しむならまずこれ! 日本一のローラー滑り台

丹波山村のシンボル的な遊具といえば、小峰山の山頂にある巨大なローラーすべり台

全長247m、高低差42mという超ロングコースを誇る、日本最長級のすべり台です。現在もその圧倒的な規模は健在で、眼下に広がる丹波渓谷の絶景を眺めながら、思った以上のスピードで一気に滑り降りるスリルを味わえます。

チケット売り場は『鬼滅の刃』のグッズが溢れていて、そこのおじいちゃん店主がローラーすべり台の遊び方と注意点を教えてくれます。饒舌かつぼやきっぽく喋るこの店主のキャラがまた良い!

大人料金は400円。小・中学生は200円。これで何度でもすべり放題で、最大は50回以上の記録が。すべり台は階段を登っていき、山頂のお城までたどり着かなければいけないので、この記録は壮絶です。

焼肉KINTANが手掛ける「みらい酒場」&「クラフトビール&焼肉フェス」

人口500人の小さな村ですが、地域の人々の活気にあふれており、季節ごとに独自のイベントや催しが開かれています。

筆者が訪れたゴールデンウィークには、新たな試みが開催されていました。
5月2日、中学校がある「奥秋おおかみ通り」で東京に店舗を展開する焼肉店KINTANが主催する祭りが開催されていました。

第1回丹波山村 みらい酒場

提灯と露店が並ぶ光景は、大人の隠れ家のような雰囲気。集まっているのもクオリティの高い料理と酒なのだから気分も高まります。

焼肉KINTANが居酒屋となって、今回は魚介を中心にメニューを構成したそうです。豪快な焚き火台の中で魚やエビが串焼きにされて、次々に提供されていました。

普段は食堂になっている店舗を間借りして、店内でも居酒屋。丹波山村の村長さんも参加して盛り上がる夜になっていました。

  • 即席のテラス席
  • 続々運ばれてくる海鮮&中華
  • なかなか見ない、鹿バーガー
  • ジン+ドクターペッパーの衝撃
  • ©︎Yuga Kamano 澤乃井が豪勢に振る舞われました
  • ©︎Yuga Kamano 居酒屋KINTANのメニュー
一夜限りのみらい酒場

翌、3日は今年で3回目となる「クラフトビール&焼肉フェス」が開催されました。
その名の通りクラフトビールと焼肉のペアリングを楽しむ会なのですが、ここで出てくるお肉が絶品でした。国産の豚肉、鶏肉とともに、丹波山の鹿肉が入っているのです。臭みがなく、しかし豚や牛とは違った野趣溢れる味わいがあるのが鹿肉の魅力。
春の旬であるわらび、タケノコとともに食べられたのも山の味覚を味わえました。
これだけでなく、丹波山倶楽部が手掛ける舞茸のホイル焼きも楽しめました。BEURRE韓国海苔など、ビールに合う品も揃っているのが最高でした。

これだけでなく、なぜか海の幸もやってきました。新鮮なエビとカツオがやってきて、これも炭火で焼いてパクリ。
山の幸と海の幸が合わさってのBBQを大自然の中で味わえる。これが丹波山村の魅力です。

自らマイクを握る丹波山村長 木下喜人さん
限定の牛タンとサガリはじゃんけん大会の勝者に渡りました

「たばたびガイド」がお待ちしています

丹波山村のディープな魅力を知るなら、「たばたび」という現地のガイドツアーを利用するのが最適です。

キャンプインストラクターによる焚火体験や、源流の川沿いを歩く森林浴、地元の方に教わる手作りこんにゃく体験など、少人数制(2〜6名)の充実したプログラムが用意されています。村の歴史や自然を知り尽くした案内人が、最高の時間をプロデュースしてくれます。

今回、たばたびガイドを務めてくれたのは、地域おこし協力隊として丹波山村に移住してきた成田彩花さん。

「私は、2025年の10月から地域留学生として丹波山村で暮らし始めました。村での暮らしが好きで、今年の4月から地域おこし協力隊として本格的に移住したんです。私、この村の人たちの温かさに惚れ込んだんですよね。なので、山や川の自然を楽しむツアーだけじゃなくて、村の文化に触れたり住民たちと交流する企画も立てたいと思っています。今は丹波山村の暮らしを体験するツアーを企画しています」

村では定住する村民を増やすための取り組みも行われています。

「20代の地域留学生を受け入れる活動もしています。現在7人が村で暮らし始めています。山間にある小さな村ですけど、住民たちは村の外から来る人たちを温かく受け入れてくれていると感じます。いい意味でお節介というか、食べ物も『ほら、食べろ食べろ』って分け与えてくれる。そんな気風が気に入っています」

  • ©︎Yuga Kamano テントサウナもできる!
  • 丹波山温泉 のめこい湯
  • 村唯一のパン屋 きのしたベーカリー
  • やまびこ食堂の山菜そば
©︎Yuga Kamano
©︎Yuga Kamano

初めて来た場所なのに、どこか「帰ってきた」ような懐かしさを覚える丹波山村。

そこは、日常を忘れるための秘境か。
または、自分を取り戻すための里か。

登山に行くためでも、釣りをするためでも、ふらりと訪れてみるとその温かさに触れられるでしょう。

たばたびガイド 成田彩花さん

 

■丹波山村(たばやまむら) 基本情報

住所:山梨県北都留郡丹波山村
アクセス:
・車:青梅ICから約90分(国道411号経由)
・電車・バス:JR青梅線「奥多摩駅」下車、西東京バス(丹波行)に乗車
村公式観光サイト:https://tabayama.info/

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