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近年、ケープタウンにひっそりとサウナブームが訪れています。海辺を中心に続々と新たなサウナ施設がオープンしており、さらにホテルに併設するサウナのリニューアルも相次いでいます。今回はそのなかから2025年にオープンしたばかりの「SaunaHaüs(サウナハウス)」をご紹介します。ケープタウン一番の観光スポットであるV&Aウォーターフロントからほど近い海辺に位置し、目の前に広がる海とライオンズヘッドを一望できる抜群のロケーションが魅力です。さらに、なんと水風呂が完備されているうえにサウナ室内では熱波を送るサービスも提供されています。日本の「サウナー」もきっと大満足間違いなしのサウナ施設です。
サウナハウスで体験できるのは、日本ではまだ馴染みのない、北欧・スカンジナビアに広く伝わるサウナ浴法「SAUNA GUS(サウナガス)」です。
サウナ室内には音楽が流れ、呼吸法を意識しながら静かに瞑想し、リラックスして過ごします。自由にサウナを出入りするスタイルではなく、「サウナマスター」と呼ばれるスタッフがサウナを出るタイミングや休憩時間などの時間管理を行う「セッション式」が多いのもサウナガスの特徴のひとつ。さらにサウナマスターは、あらゆるアロマを使ったり、扇子で蒸気を仰いで熱波を送ったりと総合的にサポートし、究極のリラックス状態へと導いてくれます。また、サウナ室を出たあとに冷水浴で体を冷やす「温冷交代浴」をセットで行う点も、サウナガスの重要な要素です。
今回訪れたケープタウンの「SaunaHaüs(サウナハウス)」は、1時間のセッションを事前に予約して利用するシステムです。提供されているプログラムのほとんどが、サウナマスターによる「ガイド付き」となっています。基本的な流れは、サウナ室内で10〜15分間体を温め、その後の3〜5分間の休憩時間を使って水風呂と外気浴を行います。サウナマスターによる時間管理のもと、サウナ・水風呂・外気浴のサイクルを3回繰り返す構成です。セッションにはいくつか種類があり、今回はその中から「ディープ(Deep)」というプログラムを選択しました。プログラムごとに、サウナ室の設定温度やサウナ室内で流れる音楽が違います。
基本的にサウナは男女共用で、水着着用です。
この日は日曜日の夜ということもあってか、広いサウナ室はほぼ満員状態。地元の人にかなり人気のようです。
セッションが始まると、最初にサウナマスターから呼吸法についてのガイダンスが少しありました。終始何か指示があるわけではなく、基本的には各自で瞑想して静かに過ごします。室内にはゆっくりとした重低音のリラクゼーション音楽が流れており、心地よい空間でした。
サウナ室内の温度は85度前後とそれほど高くはありませんが、アロマ水をサウナストーンにかけて蒸気を発生させる「ロウリュ」が頻繁にされるため、いい感じに蒸されます。
そしてサウナマスターがロウリュのたびにオイルを変えていくため、空間の中でどんどん香りが混ざり合っていきます。実はこのスタイルこそがサウナガス式だったのですが、この時は知らなかったので、「こんなに次々とアロマを使うのか」と衝撃的でした。
もう少ししたらサウナを出たいな、と思うくらいの絶妙なタイミングで「あと数分でサウナから出てください」とアナウンスがあり、無理なく最後までいることができました。もちろん途中でサウナを出ても問題ありませんが、このセッションで途中で外に出る人は一人もいませんでした。
サウナハウスは、屋外の開放的なエリアに、サウナ、シャワー、水風呂、外気浴スペースのすべてが完璧な動線でコンパクトに完結するようデザインされています。
そして、水風呂の温度はまさかの7度。しかもバイブラ付きです。サウナブームであらゆるサウナ施設が乱立する日本においても、10度以下でさらに水流付きの水風呂は滅多にありません。
さらに、冷水浴後はケープタウン名物の強風が包み込んでくれます。ケープタウンは地理的な特徴から強風がとても多いことで知られています。観光中は厄介に感じるこの風も、サウナと水風呂のあとの外気浴においては、より深いリラックス状態へと促す要素になります。
夜だったため景色は見えませんでしたが、海風を浴びながら目を閉じると、すぐ近くに海があることを肌で感じられました。まさにケープタウンならではの、贅沢でダイナミックな外気浴体験です。
私たち日本人夫婦が外気浴スペースで気絶したようにととのっている一方、現地の人たちは水風呂に入っているときも出たあとでも、終始賑やかにおしゃべりを楽しんでいました。
サウナハウスは、物販コーナーが充実しているのも魅力のひとつです! 店頭に並んでいるのは、すべてここのオリジナルグッズです。南アフリカでは滅多に見かけない、サウナハットなども手に入ります。なかでも、地元の有名サーフブランド「MAMI WATA」とコラボレーションした限定商品はかなりスタイリッシュ。
私はここで、ケープタウン名物であるテーブルマウンテンとライオンズヘッドがデザインされたTシャツを購入しました。旅の思い出やお土産選びとしても、物販エリアはとても魅力的です。
サウナハウスには更衣室とロッカーのエリアがあります。エリアは男女共用で、更衣室はカーテンで簡易的に仕切られているタイプのものです。
荷物や貴重品を預けるロッカーは暗証番号式なので、体験中に鍵を持ち歩く必要はありません。更衣室もロッカーもあまり大きくはないので、最小限の荷物で行くことをお勧めします。更衣室には簡易的なストーブが1台ありました。ドライヤーも1つ完備しています。
更衣室エリアの前にはサウナドリンクもありました。控えめな甘さのジュースのようなもので、サウナ後の体に染みる味でした。
サウナ浴法こそ北欧・デンマーク式ではあるものの、ここでのサウナ体験はケープタウンならでは。V&Aウォーターフロントから車で約10分なので、観光の合間でも利用しやすい立地です。ぜひ訪れてみてください!
◾️サウナハウス
https://www.saunahaus.co.za/
【利用方法】公式サイトで事前に予約し、料金もオンラインで支払います。
【利用に必要な持ち物】水、サウナ室内で敷くタオル、汗拭き用タオル、水着
住所:Prom Park, 160 Beach Road, Green Point, Cape Town
料金:1セッション(1時間)R300
営業時間は各日程のプログラムスケジュールをご確認ください。