【『地球の歩き方 横浜市』・望海風斗ファーストアルバム『笑顔の場所』発売記念 スペシャル対談】望海風斗×宮田崇編集長が語る横浜の思い出とは
元宝塚歌劇団トップスターの望海風斗さんのファーストアルバム『笑顔の場所』が2024年8月28日に待望のリリース! 2024年3月リリースの『Breath』に加え、人生への活力が湧く10曲がセレクトされています。一方、横浜市の魅力を120%詰め込んだガイドブック『地球の歩き方 横浜市』は2024年8月1日に発売。そこで今回は、横浜市出身である望海風斗さんに、横浜の思い出や“横浜愛”を思う存分語っていただきました。聞き手は横浜市出身の宮田崇編集長です。望海風斗さんがアルバムに込めた想いも必見です!
―宮田編集長:本日はよろしくお願いします。望海さんは横浜市出身なんですよね?
望海風斗:もとは青葉区に住んでいて、そのあと都筑区に引っ越しました。『地球の歩き方 横浜市』を拝見しましたが、青葉区や都筑区の紹介ページもあって、しかも「都筑まもる君」も載っていて感動しました!
(都築まもる君:横浜市都筑区の大塚・歳勝土遺跡公園のそばで交通安全を訴えるゴリラの像)
宮田編集長:18区すべて網羅しているので、都筑区もしっかり紹介していますよ。
望海風斗:帰省するたびに町が新しくなっていてびっくりします。大規模な商業施設もありながら、駅前には緑豊かな公園もあって、子供連れのファミリーが住むには本当に暮らしやすそうだなと。
宮田編集長:センター南駅とセンター北駅に商業施設があって、あそこまでたくさんの数が集まっているというのは全国的にも珍しいのだそうです。おっしゃる通り自然も豊かだし、意外かもしれませんが18区の中で一番遺跡が多い。ニュータウン開発時に縄文・弥生時代などの多くの遺跡が発掘されていて、一部は遺跡公園として保存・復元されているのも都筑区ならではのポイントですよね。
望海風斗:確かに、子供の遠足や社会科見学にもよさそうですね。あと『地球の歩き方 横浜市』の冒頭に横浜市歌が載っているじゃないですか。これはやはりハマっ子としては胸熱ですね……。
宮田編集長:そうなんです。ここはかなりこだわったポイントです。覚えているフレーズなどありますか?
望海風斗:もちろんすべて覚えています! 実は横浜のBillboard Liveでコンサートをしたときに、横浜市歌を歌ったんです。しかもかなりかっこいいジャズアレンジをしてもらって。会場はかなり盛り上がりました(笑)。横浜で育っていない人からしたらなんてことのない曲かもしれませんが、自分が住んできた場所の歌が歌い継がれているというのも珍しいですし、こうして皆さんそれぞれの中に残り続ける歌って多くはないと思うので、私も広めていきたいんです。
宮田編集長:横浜市歌のジャズバージョンは聞いてみたい! ハマっ子は卒業した学校の校歌は忘れがちなんだけど、横浜市歌はなぜか覚えているんですよね。
―宮田編集長:横浜での印象的な思い出について聞かせてください。
望海風斗:たくさんあります。生まれてすぐの頃は海の近くに住んでいたこともあって、名前にも「海」と入れるくらい海が大好きなんです。高校時代は横浜駅で遊ぶことが多かったのですが、宝塚に入ってからは東京公演の休演日に横浜駅東口からシーバスに乗ってみなとみらい方面まで行って、横浜赤レンガ倉庫でパンケーキを食べてから周辺を散歩する、という過ごし方をしていました。あとは横浜の景色が一望できる横浜みなとみらい万葉倶楽部の屋上の足湯もお気に入りです。やはりみなとみらいエリアは大好きで、つい海が見たくなって行ってしまいますね。
宮田編集長:横浜のなかでもみなとみらいは外せませんよね。好きな横浜の風景ってありますか?
望海風斗:以前「工場夜景クルーズ」に参加したことがありまして。船に乗って海側から眺める、これぞみなとみらい、という夜景に感動してしまいました。普段はみなとみらいを背にしているので、海側から眺められるというところに「ああ、これが横浜だな!」と。
宮田編集長:ほかに思い入れのあるスポットなどありますか?
望海風斗:野毛山動物園ですかね。幼稚園に入る前くらいですが近くに住んでいたこともあって、よく両親に連れて行ってもらっていました。小動物に触れ合えたりするんですよね。
宮田編集長:『地球の歩き方 横浜市』でも紹介しています。市内に動物園が3ヵ所あるのは横浜だけで、日本で一番多いと言われているそうです。しかも無料なんですよね。
望海風斗:無料なんですね! あとチンパンジーがよくフンを投げていたのを覚えています。それがまたすごい音なんですよね。「バーン!」って(笑)。
宮田編集長:注意書きが貼られていましたよね(笑)。
望海風斗:あと父と弟が横浜F・マリノスファンなので、よく応援に行っていました。でも私は当時ヴェルディ川崎を応援していたので姉弟でよくやり合っていました(笑)。
宮田編集長:ヴェルディは当時も人気がありましたからね。スター集団だったのでわかります。
望海風斗:宝塚時代だと雪組公演の『ドン・ジュアン』のときに「KAAT神奈川芸術劇場」で公演をしたので劇場にはすごく思い入れがあります。楽屋から出ると潮の香りがして、海を感じることができて、最高だな……って。
―宮田編集長:横浜のグルメといえばこれ! というのは何かありますか?
望海風斗:やっぱり王道ですが崎陽軒のシウマイ弁当です。小さい頃から母が手製のシュウマイをよく作ってくれていたのと、高校生のとき友人が崎陽軒でアルバイトをしていたというのもあってなじみがあります。
宮田編集長:さすがハマっ子ですね。崎陽軒のシウマイ弁当ってどこからどうやって食べるかってよく論争になるんですけど、マイルールとかってありますか?
望海風斗:そうですね……。あんずを最後まで取っておいて、デザート的に最後に食べることが多いですかね。あとは筍煮が好きですが、やっぱりシウマイが一番好きです!
宮田編集長:すばらしい食べ方! あんずが最後っていうのがまたいいですね。でもなんだかんだシウマイが一番というのも納得です。
―宮田編集長:今回満を持してアルバムをリリースされるということで、込めた想いなど聞かせてください。
望海風斗:今回のアルバムはカバー曲に加えてオリジナルも2曲入っています。普段は舞台で歌うことが多いので、役を通した声だったりするんですけれど、今回は自分自身の声で、みなさんの耳に届いたらいいなと思っています。
宮田編集長:実は私の妻は宝塚ファンで、望海風斗さんファンの「nozomist」なのですが、特に望海さんと真彩希帆さんのペアが宝塚史上一番好きだと言っていて……。なんなら娘の名前は望海さんと真彩さんの字から取っているくらいなんです。私も1曲聴かせていただきましたが、宝塚時代からは打って変わった落ち着いた雰囲気でありながら、でもやっぱりパワーあふれる望海さんだなという感じがして、すてきでした。
望海風斗:ありがとうございます。宝塚歌劇団時代から「カバーアルバムをいつか出してほしい!」 という声も多くいただいていたので、それが今回実現したというのは個人的にも感無量です。
宮田編集長:今回のアルバムはボクシンググローブをはめているジャケット写真が印象的ですが、どういった意図があるのでしょうか?
望海風斗:みなさんのセコンドになって、人生というリングを笑顔の場所にしたい。ひいてはこのアルバム自体がみなさんの人生に寄り添える1枚になったらいいなっていう意味もあります。でもいざってときには戦わなければいけないこともある。そんなときにはただ背中を押すだけじゃなくて「私が代わりに戦いますよ」という気持ちも込めて、こういうジャケット写真にしました。
宮田編集長:CDって部屋の風景を飾る一部にもなりますもんね。本も人の人生を左右したり、背中を押すような文章に出会えたりすることがあるんですけど、歌の場合はそれを最短時間でやってくれるのがすばらしいところだと思っています。人の思い出の引き出しを開けたり、誰かの背中を押したりすることもある。望海さんの声にはそのパワーが宿っているので、それを待っているファンはたくさんいると思うんですよね。うちの妻も含めて(笑)。
望海風斗:曲選びについても、リスナーのみなさんの人生に寄り添って、そっと背中を押してくれるようなものを中心に選曲をしました。いつも励ましてもらっている曲など、みなさんの人生の中で思い入れのある曲も入っていると思います。なので1曲1曲想いを込めて仕上げていきました。カバーした曲については私の世代やそれより上の世代の方は特に刺さる曲があるはずです!
宮田編集長:確かに今回カバーされている曲のアーティストは桑田佳祐さんに竹内まりやさん、アンジェラ・アキさん、鬼束ちひろさん、玉置浩二さん、ユーミンさん、中島みゆきさんなどなど……これはたまりませんね!
―宮田編集長:我々は1979年から海外ガイドブック『地球の歩き方』を作ってきました。最後に、今後行ってみたい旅先などがあれば教えてください。
望海風斗:いっぱいあります! でも今一番行きたいのはドイツとオーストリアのウィーン。宝塚の退団公演で演じたベートーヴェンがどんなところで音楽を作っていたのかというルーツをずっとたどってみたかったのですが、コロナの影響で断念してしまいました。音楽や芸術はもちろんですが、建築物を見るのも好きなので、お城や古い建物をめぐったりしたいなと思っています。
宮田編集長:会社に戻ったらすぐにドイツ編とウィーン編、送るように手配します(笑)。ぜひ『地球の歩き方』を持って国内外を旅してきていただけたら。望海さん、本日はありがとうございました。
■望海風斗
1983年横浜市生まれ。2001年宝塚歌劇団入団。2021年に退団するまで宝塚歌劇団雪組のトップスターとして活躍。2022年度の第30回読売演劇大賞では優秀女優賞を受賞するなど、数多くの作品で主演を務めるミュージカル女優に転身し人気を拡大中。
2024年8月28日(水) 発売
望海風斗 ファーストアルバム『笑顔の場所』
https://nozomi210.ponycanyon.co.jp/
『笑顔の場所』クロスフェード
https://youtu.be/L3_F0CS7HAI
*「ミチシルベ」
作詞・作曲:GRe4N BOYZ / 編曲・プロデュース:武部聡志
MUSIC VIDEO→ https://youtu.be/Ja24hWO5tpM
*「Breath」
作詞・作曲:アンジェラ・アキ / 編曲・プロデュース:武部聡志
MUSIC VIDEO→ https://youtu.be/eRlpyrB_OL4
“笑顔でリングに立つための10曲の武器”
2024年3月にリリースしたアンジェラ・アキからの提供曲「Breath」に加え、GRe4N BOYZが提供する「ミチシルベ」を収録。
望海風斗がリスナーのセコンドとなり、人生というリングを笑顔の場所にする…そんな笑顔でリングに立つための武器となる10曲のJ-POPをコンパイル。
武部聡志がプロデュースを手掛ける待望のメジャーファーストアルバム。
【収録内容】
[CD]
01.ミチシルベ
02.Breath
03.明日晴れるかな
04.人生の扉
05.始まりのバラード
06.月光
07.田園
08.翳りゆく部屋
09.誕生
10.Breath (smile version)
[Blu-ray&DVD]
Breath -Music Video-
Breath -Music Video Making-
ミチシルベ -Music Video-
ミチシルベ -Music Video Making-
ミチシルベ -Recording Scene-
笑顔の場所 -Jacket Shooting-
Billboard Live presents Piano Duo Session #6 望海風斗×武部聡志
ライブ配信日時:9月1日(日) 配信開始:18:30開演予定:19:00
見逃し配信:見逃し配信準備完了〜9月15日(日) 23:59
販売情報:視聴チケット[システム手数料別]3,500円(税込)
販売期間:8月1日(木) 12:00 ~ 9月15日(日) 21:00
https://live.tv.rakuten.co.jp/content/485444/
●望海風斗 オフィシャルサイト
https://nozomi210.com/
●望海風斗 Instagram
https://www.instagram.com/nozomifuto_official/
●望海風斗 X (STAFF INFO)
https://twitter.com/nozomifutostaff
NHK FM「望海風斗のサウンドイマジン」(毎週日曜21:00)
https://www.nhk.jp/p/nozomi-sound/rs/MV9NX987XX/
■株式会社地球の歩き方 宮田崇
1977年横浜市生まれ。2002年より「地球の歩き方」編集室配属となり、100以上の旅の書籍を手掛ける。2017年より編集長、2024年より取締役。望海風斗さんのトップお披露目公演も鑑賞するほど夫婦で「宝塚雪組」のファン。
ヘアメイク:yuto
スタイリング:早川和美
衣装:ミランニ/ドレスアンレーヴ(問い合わせ先:03−5468−2118)
ジュエリー:1DKジュエリーワークス/ドレスアンレーヴ(問い合わせ先:03−5468−2118)
撮影・文:原 万有伊(オフィスオハナ)
筆者
地球の歩き方書籍編集部
1979年創刊の国内外ガイドブック『地球の歩き方』の書籍編集チームです。ガイドブック制作の過程で得た旅の最新情報・お役立ち情報をお届けします。
【記載内容について】
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