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頭上を見上げると、趣ある家々の間の空にかかるようなカラフルな傘、そんなメルヘンチックなイメージをご覧になったことはありませんか?この傘の町は、ヨーロッパはポルトガルにあるポルト近郊にあるアゲダ(Agueda)という小さな町から始まった、町興しの一環でもある「Umbrella Sky Project」というイベントです。毎年7月から2ヶ月間、開催される同イベントはインスタグラムなどのSNSを見て訪れる観光客で大賑わい。旅情とフォトジェニックなスポットに溢れるポルトガルの旅をご提案します。
ポルトから車で約1時間ほどの場所にあるアゲダでは毎年7月~9月の期間中、芸術祭が催されます。その中でも世界の注目を集めているのが、”傘祭り”こと、「Umbrella Sky Project」。町の商店街などの空に傘を並べることで、まるで傘のアーケードともいうべきメルヘンな景観をつくりあげています。傘のデザインや配置も毎年異なるので、その年ごとに違う景色が見られる楽しみがあることが人気を呼んでいる理由の一つです。ポルトガルの夏の日差しはとても厳しいので、日射病対策としても自ら傘をさすことなく頭上にあるのは一石二鳥かもしれません。
カラフルなのは頭上の傘だけではありません、こちらはアヴェイロからバスで約30分ほどの距離にあるビーチ・リゾートの「コスタ・ノヴァ」。海岸沿いにはストライプ模様の可愛い家々が立ち並び、まるで寝るときに着るパジャマのようであることから、”パジャマシティ”の別名もあります。もともとは地元の漁師たちが住む家でしたが、海から見ても海岸沿いのこの町がわかるようにと目印にストライプにしたことが始まりとか。
ポルトはリスボンに次ぐポルトガル第2の都市です。ドウロ川河口の丘陵地帯に広がる街の河岸と、その周辺に広がる歴史地区が世界遺産に登録されています。特にランドマークになっているのが、「ドン・ルイス1世橋」。この橋は、ポルトにある道路・鉄道併用橋で、世界遺産「ポルト歴史地区」に含まれています。2016年からは「ポルト歴史地区、ルイス1世橋およびセラ・ド・ピラール修道院」として、登録名にも明記された名所です。夜景もまた素晴らしい景観を眺めることができる橋です。
その美しい歴史的な街ポルト、実はここに世界で最も美しいといわれる書店のひとつ、「レロ・エ・イルマオン」があります。驚くべきはその内観です。天井一面には豪華絢爛な装飾が施されたシンメトリーの彫刻、ポルトの空を思わせる鮮やかなブルーのステンドグラス、そしてレッドカーペットが敷き詰められた美しい曲線を描く螺旋階段、まるで美術館か魔法の世界にいるような気分になる書店です。
■Livraria Lello & Irmão(レロ・エ・イルマオン)
住所:R. das Carmelitas 144, 4050-161 Port(MAP)
公式サイト:http://www.livrarialello.pt/en/
ご紹介したポルトの素敵なスポットの他、近郊にはまだまだたくさんの名所があります!ポルトガルの名産でもあるポートワインのぶどう畑が渓谷沿いに広がっている景観が世界遺産に登録されている「ドウロ渓谷」、奇妙な奇岩、巨岩と生活が一体化している村「モンサント」などなど、世界中の旅行好きの間で隠れた話題になりつつあるポルトガルを今のうちに要チェック!
画像提供・ツアー販売元:ヨーロッパの個人旅行 m.[みゅう