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旅行を検討している時に、ガイドブックやパンフレットでよく見かけるのが「世界三大○○」というフレーズです。世界三大瀑布といえば、「イグアスの滝」「ヴィクトリアの滝」「ナイアガラの滝」、また、世界三大夕陽といえば、「バリ島」「マニラ」「釧路」の夕陽といわれています。では、世界三大聖堂といえばドコかご存知でしょうか。海外旅行好きならば、ぜひとも押さえておきたいものです。今回は、知っているようで、意外と知らない世界三大聖堂を紹介します。
世界三大聖堂のひとつは、サン・ピエトロ大聖堂(バチカン市国)です。サン・ピエトロ大聖堂は、バチカン市国の南東部に位置し、カトリック教会の総本山です。サン・ピエトロとは「聖ペトロ」という意味です。イエス・キリストの第一の弟子であるペテロの墓所があった場所に建てられたことから、サン・ピエトロ大聖堂と呼ばれています。
サン・ピエトロ大聖堂の見どころは、ベルニーニ作「ブロンズの天蓋」や、ミケランジェロの彫刻「ピエタ」などでしょう。特に、「ブロンズの天蓋」は必見です。天蓋の四隅や天蓋を支える4本の柱には、 教皇の象徴である冠や鍵、さらには聖書や剣を持つ天使たちが立っています。
世界三大聖堂のひとつは、セント・ポール大聖堂(イギリス)です。セント・ポール大聖堂は、イギリスの金融街、シティ・オブ・ロンドンに位置し、イングランド国教会ロンドン教区の主教座聖堂です。1981年、チャールズ皇太子と故ダイアナ妃が、結婚式を挙げた場所としても知れています。
セント・ポール大聖堂の見どころは、バロック様式による、2つ並んだ太い塔と曲線の美しい大きなドームでしょう。ドームの直径は約34メートルと、サン・ピエトロ大聖堂に次ぐ大きさを誇ります。聖堂の中に入ってドームを見上げると、天井には聖パウロの一生が描かれています。
世界三大聖堂のひとつは、セビーリャ大聖堂(スペイン)です。セビーリャ大聖堂は、スペイン・セビーリャの中心部に位置し、スペイン最大の規模を誇る聖堂です。1401年から約100年かけて建立されました。聖堂は、イスラム教のモスクの跡地に建てられたため、あちらこちらにその面影が残る特異な造形をしています。
セビーリャ大聖堂の見どころは、聖母マリアとイエス・キリストとの生涯を彫刻で表現した黄金色の木製祭壇や、大航海時代の英雄であるコロンブスの墓などでしょう。特に、黄金色の木製祭壇は、その規模と美しさに誰もが圧倒されます。聖書のさまざまな場面が、1,000体以上の彫刻で再現されています。
世界三大聖堂の番外編としてふれておきたいのが、ケルン大聖堂(ドイツ)です。ケルン大聖堂は、ドイツ・ケルンの中心部に位置するゴシック様式の聖堂です。正式名称をザンクト・ペーター・ウント・マリア大聖堂といい、13世紀に着工し、完成までに600年余りを費やしたといわれています。
ケルン大聖堂の見どころは、高さ157メートルの天空を突く2つの尖塔と、それを支える尖塔アーチでしょう。ゴシック様式の建築物としては世界最大を誇ります。2つの尖塔がある南塔には500段を超える螺旋階段があり、塔の上部にまで昇ることができます。塔の展望台からは、ケルン市街やライン河を一望できます。
いかがでしたか。知っているようで、意外と知らない世界三大聖堂を紹介しました。次の海外旅行は、世界三大聖堂を巡ってみてはいかがでしょうか。