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数ある桜の中でも「別格」ともいうべき桜を紹介します。奈良県宇陀市の佛隆寺(仏隆寺)の敷地内にある桜です。近鉄大阪線の大阪難波駅から約60分、榛原(はいばら)駅で下車し、「曽爾(そに)村役場」行きのバスに乗車、「高井」バス停で下車します(約10分)。そこからさらに徒歩40分という「秘境」に、目指すべき「別格」の桜があります。アクセスが便利とはいえないところにありますので、自家用車かレンタカーでの訪問がおすすめです。
佛隆寺(仏隆寺)は、850年に弘法大師(空海)の高弟、堅恵が創建したといわれる古刹です。また、空海が帰朝の際に持ち帰った茶を、堅恵が栽培した「大和茶発祥の地」とされているところでもあります。
佛隆寺(仏隆寺)に到着すると、風情ある風景が出迎えてくれます。アニメの作品にでも出てくるような不思議な雰囲気を漂わせています。
いよいよ「別格」の桜、「佛隆寺(仏隆寺)の千年桜」とご対面です。樹齢900年の桜ということもあり、神秘的な雰囲気も伝わってきます。さらに、根周約8m、約16mの高さを誇り、威風堂々の佇まいです。冬の訪問時の画像のため、桜は咲いていませんが、開花すると……。
桜の開花時には、テレビの中継などもたびたび入る、知る人ぞ知る桜の名所です。奈良県で最大・最古の桜として、1983年に奈良県の天然記念物に指定されました。900年の樹齢ながら現在でも元気な桜で、衰えを知らないとのこと。毎年、見事な花を咲かせています。
※新型コロナウイルスの影響による、変更等の有無、詳細は地域公式Webサイトなどをご確認ください。
■佛隆寺
・URL: http://www.city.uda.nara.jp/sin-kankou/guide/shrine_temple/t11.html
奈良県宇陀市には、佛隆寺以外にも見どころがあります。桜の季節には、「又兵衛桜」が有名です。1614年の大坂冬の陣、翌年の大坂夏の陣で活躍した武将、後藤又兵衛にちなんだ桜です。後藤又兵衛には、大坂夏の陣で壮絶な最期を迎えていますが、この地へ落ち延びて僧侶として暮らしながら一生を終えたという伝説が残っているのだとか。その伝説の地にしだれ桜が咲き、地元では「又兵衛桜」と呼ばれて親しまれています。2016年の大河ドラマ『真田丸』では、後藤又兵衛を哀川翔さんが好演しました。
奈良県宇陀市の観光は、春だけではなく、秋も見どころ満載です。例年10月に行われる「華小路」イベントもおすすめです。道に敷き詰められたダリアが綺麗で、観光客に人気があります。
さらに、旧宇太小学校跡地に世界のカエデを1200種、3000本を集めたという「奈良カエデの郷ひらら」という施設もあります。秋に色づくカエデで紅葉狩りをしながら、NHKの朝の連続テレビ小説『あすか』のロケ地にもなった古い木造校舎を見学することができます。木造校舎は、カフェにもなっています。
■奈良カエデの郷ひらら
・URL: http://udakaedenosato.main.jp/index.html
■奈良県宇陀市観光協会
・URL: http://www.city.uda.nara.jp/sin-kankou/index.html
■奈良バスなびweb(路線バス)
・URL: https://navi.narakotsu.co.jp/
※初回掲載: 2018年03月28日
※本記事は2020年2月27日付けのものです。
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