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リアス式で有名な岩手県の「三陸海岸」のほぼ中心に位置する山田町。東日本大震災で大きな被害があり、街の中心部や隣町も大きな被害を受けました。山田町の高台に位置する大きな三角屋根が目印の「道の駅やまだ」は被害を免れ、流通経路が寸断される中、地域からの出荷により速やかに販売を再開し、被災者の支援を行いました。観光で訪れることも復興支援に繋がります。岩手県の山田町へ出かけてみませんか。
平成25年に「三陸ジオパーク」のジオサイトとして認定された山田湾の景観。波静かな山田湾には、江戸時代のオランダ船入港に由来するオランダ島と小島が浮かび、その周りをカキやホタテの養殖箋(いかだ)が取り囲んでいます。内海で穏やかな環境は養殖に最適。山田町の海鮮はぎっしり肉厚、食べ応えありです。
麺にもわかめが練りこまれた栄養たっぷりのわかめラーメン。スープは塩味。まさに海の恵みのラーメンです。
さらにさらに、わかめをソフトクリームにしちゃいました。「えっ、わかめのソフトクリーム・・・?」
いやいや、ミスマッチと思いきや、これが美味しいのです。
また、「道の駅やまだ」から車で3分の距離にある「復興かき小屋」では、なんと牡蠣が食べ放題!スタッフがスコップで牡蠣を運んでくる姿に驚かされながら、皆さんこう思うそうです。
「隣の客はよく牡蠣食う客だ」と。
■三陸山田かき小屋
・住所:岩手県山田町船越9-270-1
・URL: http://www.sanrikutokusen.jp/user_data/kakigoya.php
山田町の椎茸は、全国でも非常に高い評価を受けています。農林水産大臣賞を10回以上受賞した実績はもちろんのこと、全国にも3名しかいない「原木乾椎茸づくり名人」のうち、2名がここ山田町にいるのです。
また、松茸においても全国有数の産地の山田町。秋には、とれたての松茸が店頭にぎっしり並びます。
そんな山田町の海の幸と山の幸をふんだんに使って開発した「ひもっこめし」と「原木しいたけ炊き込みご飯」が「道の駅やまだ」で購入できます。お土産にいかがでしょうか。
■道の駅やまだ
・住所:〒028-1371 岩手県下閉伊郡山田町船越第6地割141
・URL: https://www.yamada-michinoeki.jp/
「山田祭り」とは、「山田八幡宮例大祭」と「大杉神社例大祭」の2つの祭りの総称。どちらもメイン行事は「暴れ神輿」として知られる神輿渡御(みこしとぎょ)です。この神輿渡御は1945年から2010年まで、台風がきて天候が荒れようとも一度たりとも休むことはありませんでしたが、2011年の震災により神社、さらには神輿自体が壊れてしまい、神輿渡御を行うことができませんでした。
それでも山田の人々は負けません。氏子の皆さんが苦しい中頑張って寄付金を集め、2012年に山田八幡宮の神輿を修理して渡御を行いました。2014年には大杉神社の神輿も復活!山田人にとっては、祭りの復興は震災からの復興の象徴といえるのかもしれません。
そんな山田人の熱い祭りを、ぜひ見にきてください!
■山田八幡宮
・住所:岩手県山田町八幡町7-1
※本記事は、「日本の歩き方」内、「おでかけガイド」に2016年2月1日に掲載されたものです。